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愛、家族、公正 - あるいはゲイを受け入れる子育て

2005/06/14 00:09
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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[Jennifer Gerarda BrownによるゲストBlog]

あなたの子が他の子供と遊びながらこう言ったと想像してみよう“その投げ方すごくゲイ !”。 どうやら“ゲイ”は何にでも使える悪口になったようだ。あなたはどう対応するだろう。

ただ聞き流すこともできる。結局、家族と家庭は外界の騒ぎからの避難所となるべきなのだ。ゲイの権利も結構、でも社会の変化はどこか外、社会で起こるべきで、わたしたちの壁の内側で起こるべきじゃない、と思うかもしれない。しかしもしかすると、社会の変化は家庭から始まるのかもしれない。多くの異性愛者が、たとえ政治的な活動を避けていたとしても、自分の子供への話し方を通じて市民の権利を求める努力に協力することができる。そうした親のひとりに参加したいと思いますか? もしそう思うのなら以下の、愛すること・受け入れること・(そしてもしそれが運命なら)ゲイとして幸福な人生を送ることもできる子供を育てるための10の言葉を読んでみてください。

1. 「いつか特別なだれかと出会って、その男の人か女の人と一緒に家族をつくろうと思うようになるかもしれないよ」

毎年何千人もの親たちが、自分の子がゲイであると知り、当然のように異性愛者として扱ってきたことで子供にどれほどの困惑や恥を感じさせてきたか痛みと共に振り返っている。わたしたちのようにまだ幼い子を持つ親には、そうした先輩の親たちがこうしていればと願ったやり方で子供たちに接する機会がある。わたしたちは、子供がストレートかもしれないしゲイかもしれないとして接することができる。

2. 「友だちを選ぶときは、その子が男の子だからとか女の子だからではなくて、どんな子なのか、周りの人のことをどんな風に扱うかのかで選ぶべきじゃないかな」

あなたは自分の子の性的傾向を好きに操作できるなどとは主張しない。しかし考えてみよう:体のかたちよりも心の中身を重んじるように育ってほしいとは思わないだろうか。もし子供時代の友情についてこれが正しいなら、成長につれてそれが恋愛に進むこともあるかもしれない。

3. 「(男の子に)ほら、お願いした通り、サンタがお姫様ドレスをくれたよ!」

女の子がロビンフッドになりたがったり、男の子がシンデレラになりたがっても動揺しないように。ジェンダーではなく、子供の好みや選択によって服やおもちゃを買いましょう(これは難しいかもしれない。マーケティングはショッキングなほどジェンダー特定であることが多い)。

4. 「ところによっては男の人どうしや女の人どうしが結婚できるし、そのカップルを祝福する結婚式をする教会やシナゴークもある」

もしあなたの娘が学校から帰ってきて、「Betsy大好き!わたしたちいつか結婚するの!」と言っても、「女の子は男の子としか結婚できないよ」と告げたくなる衝動を押さえよう。子供に結婚について話すときは、いまの状況を正確に伝えながら、もっと公正な未来を思い浮かべる助けにもなれるように。

5. 「Billおじさんは女の人より男の人とデートする方が好きなの」

あなたが身近に知るLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の人々(親戚、同僚、隣人、同じ教会の信徒)について子供たちと話そう。質問に答えるときはシンプルかつ正確に:「BillおじさんはJoeと恋をして、ふたりはずっと一緒に暮らしたいと思っているんだ」。そうしたロマンティックな関係がBillおじさんを幸せにしていることを子供たちに伝えよう。

6. 「Harvey Fiersteinがゲイだって知ってた?」

ブロードウェーの大俳優Harvey Fierstein (子供にはディズニーアニメMulanのYaoとしての方が知られている)はゲイであることにオープンで、すばらしい才能で子供たちに知られている人物のほんの一例にすぎない。世の中にはいろいろな人がいることに子供が気付くようにするのは良いことだ。ある種の熱心な多文化主義の代名詞となった"Heather Has Two Mommies"が一部では一笑に付されていることはわたしたちも承知している。しかし教育長官Margaret Spellingが、子供番組"Letters from Buster"に二人母親家庭が登場したことを理由にPBSの予算をカットすると脅したことは忘れるべきではない。こうしたことが行われる世の中では、多様性を気にかける親たちはもうすこし周到になる必要がある。

7. 「残念だけれど、ゲイの人たちを差別するボーイスカウトには一緒に参加できない」

ボーイスカウト(いまやアンチ同性愛方針で広く知られている)の代わりに、YMCAやCampfire Boys and Girls、Jewish Comunity Centersを検討してみよう(こちらに性的傾向による差別をしない子供参加プログラムの長いリストがある)。もしいまゲイであることを理由に排斥したり扱いを変える団体に所属しているなら、辞めるか変えることに取り組み、その姿を子供が見られるようにしよう。

8. 「ここは"歓迎する"信仰の場ですか」

あなたの教会や礼拝施設はLGBTの人々を認め歓迎していますか。おおやけにゲイである聖職者を認めていますか。宗教教育や若年グループのディスカッションでは人間の性についてどのように扱っていますか(もし扱っていれば)。あなたの宗派のLGBTグループに参加して、儀式や教義の改革に向けた動きがあるかどうか学ぼう。もし変革が不可能で、それでもあなたが同じ宗派に留まるのであれば、すくなくとも子供には、あなたの良心は教義の中の反同性愛者要素を認めたくないと思っていることを伝えよう。

9. 「この学校はゲイの教師を雇いますか」

あなたの子は学校で同性愛についてどんなことを学ぶだろうか。もしあれば、思春期やセクシュアリティ、生殖についてのカリキュラムを確かめよう。学校の図書館には疑問をもつ子供の助けとなるような資料があるか調べよう。中学校や高校にgay-straight alliance[学生組織]はあるだろうか。信じていただきたいが、同性愛者の権利に反対する親たちは常に学校にこうした問い合わせをしている。あなたの子の通う学校が同性愛者支持の意見も耳に入れることを確かめよう。

10. 「自分がゲイだと教えてくれて本当に嬉しいし、誇りに思う。何があっても味方をするつもりだ」

もしかしたら、この最後の言葉がもっとも重要かもしれない。

ゲイの権利を支持するには、シンボルを着けたりパレードに参加したり、レインボーフラッグを掲げる必要はない。日々の生活の中で、とくに親としての選択を通じて小さくとも重要なステップを重ねることができる。性やセクシュアリティや政治には、若い子供に説明するには複雑すぎることが多いのはいうまでもない。しかしだからといって、ゲイの権利という問題をタブーにすることはない。子供たちは三つのことをとてもはっきりと理解する。愛、家族、公正さがそれだ。そして問題の核心では、こうした価値観こそゲイの権利運動のすべてなのだ。

Jennifer Gerarda Brown

[Ayres & BrownによるゲストBlog一覧]

[オリジナルポスト 6月7日午前7時24分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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