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West Wingのレッスン

2005/02/11 21:13
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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昨日放送されたthe West Wingについては多くの推測とすばらしい喝采が寄せられている。わたしも実に楽しんで観ることができた。だがほんの二秒だけ(会議に遅れているので)、背景について説明させてもらいたい。

放送されたストーリーは実話に(おおまかに)基づいている。わたしはグルジア憲法の初期の草案作りに関わったことがある。だがそれがTVドラマのthe West Wingに登場することになったのは、わたしがハーバードでの憲法のクラスで生徒たちに話し、番組の今の脚本家のひとりがそのクラスにいたからだ。

それが「名声」の理由だ:わたしの話がthe West Wingで取りあげられたのは、ハーバードで教えていたためだ――東欧の新憲法作りへの関与が優れた仕事として評価されたわけではなく、後に能力を実証することになる才能ある若者がクラスにいたからなのだ。事実、わたしの「名声」のうち最大のものにしても同様だ。Jackson判事がわたしを(マイクロソフト独占禁止法裁判で)スペシャル・マスターに起用したのは、わたしがHolmesとEd Feltenの完璧なミックスだと見込んだからだろうか? そうではない。起用されたのは、わたしがハーバードでサイバースペースの法を教える教授だったからだ。「名声」はそのおかげで作られたのだ。

とはいえ今回のエピソードについては、二つの点でとても嬉しく思っている。ひとつには、学生の少なくとも一部は、この国のトップのロースクールが作りだしてしまった容易には避けがたい罠――うんざりするほど辛く報われない仕事へと至る道――を逃れることができると示している点。もうひとつは、わたしが東欧の「憲法主義」のために働いた数年間で学んだ最も重要な教訓――課題の90%は法の支配が尊重される文化を育て、それを実践することにある――が、劇中にみごとに捉えられていたことだ。条文が文化をつくるのではない。そして法の支配が尊重される文化を創り、維持してゆくための公式を持つものは誰もいない。

すくなくとも、それが法学者でないことは確かだ。

[オリジナルポスト 2月10日午前11時05分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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