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オライリー・ファクター

2004/12/22 00:50
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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(Geoffrey Stone教授によるゲストBlog)

歴史には明日(土曜)また戻るとして、今夜のBill O'Reilly showにゲストとして出演した経験について書かせてもらいたい。今日(金曜)の午後プロデューサーから電話があり、O'Reillyと「反対意見は反逆か?」という題で討論しないかと誘われた。プロデューサーとわたしがこの主題について話し合った後、(プロデューサーによれば)O'Reillyは質問を変え、「アメリカがイラクでの戦争に負けることを望むアメリカ人は愛国者でありうるか?」とした。

もちろん、これは偏向した質問だ。この設問がそれほど暗にでもなく示そうとしているのは、戦争に反対する人間はアメリカの敗北を、さらにはアメリカ兵の死を願っているというものだ。Joseph McCarthyが得意とした戦術の一つは、共産主義の社会的・経済的主張のいずれかに同意する人間はすべて、暴力による政府の転覆をも主張していると印象づけることだった。「類推により有罪」の戦術は米国史では極めてありふれたものだ。(次のエントリではマッカーシズムについて扱う。)

いずれにしろ、O'Reillyはわれわれの「討論」の間じゅう、かれが設問した「狭い」見方にこだわり、わたしがそれについて指摘すると、ただ戦争に反対しているだけの人間について何か印象を与えようとする意図はないと否定した。わたしはかれの問題設定を受け入れ(結局はかれの番組なのだから)、愛国的な市民が敗戦を望むことも原則としてはありうる、もし戦争が不当であり、敗戦が無意味に殺されるアメリカ兵の数を減らすことを意味するならば、と論じた。O'Reillyは敗戦とは必然的に戦争継続よりも多くのアメリカ兵の死を意味し、よって愛国心を持ちながら国の敗戦を望むことなどあり得ないと譲らなかった。かれは自分と意見を異にする人間を形容するために「下劣」「売国奴」「非国民」といった醜い言葉を連発した。目的はもちろん、観客を興奮させるためだ。

番組終了後、わたしは数十通のメールを受けとった。ほとんどは次のようなものだ:

「お前は逮捕されて戦時反逆で有罪になるべきだ。反逆者への罰が何かは言うまでもないだろうな」

「反逆罪で取調を受けろ!!!」

「あんたはただ下劣なだけじゃなく、アメリカから出て行くべきだ」

「背中に気をつけなさい、Mr. Stone。どこかの塹壕のなかの兵士があなたの気違いじみた主張に腹を立てているだろうから。シカゴに住んでいてあなたと「話し合い」をしたがる軍人もいるかもしれない。」

「お前は下劣な糞野郎だ。腑抜けの売国奴が。満足に口がきける間にこの国から失せろ、テロ擁護のカス野郎」

などなど。さて、このゲストBlogで扱ってきた主題からみて、あなたはどのように思われるだろうか。

[オリジナルポスト 12月17日午後11時15分]

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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