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さらにHR 4077について

2004/10/14 00:09
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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ご存じの通り、わたしは著作権の登録義務が生む価値を強く信奉している。国による知的財産規制のなかで登録が義務づけられていないのは著作権だけだ。だがEFFのJason Schultzがメールで教えてくれたところによると、法案HR 4077は現在の登録制度をさらに使えないものに変えようとしてる。

もう読んだかもしれないけど、MPAA/RIAA(米映画協会/米レコード協会)の新しい著作権法改正案HR 4077(下院を通過、上院での採決待ち)は、米国の著作権法にどうにか残されている登録制度を2つ点で大きく変更する。

1) Section 602:

“登録証の記載が不正確であっても、この節およびSection 412の要件は満たされるものとする…”

――つまり、著作権侵害を訴えるためにもはや正確な情報を登録する必要すらなくなる。理論上は、登録書類に意図的に虚偽の記載をすることさえできる。公衆への公正な告知は過去のものとなる。

2) Section 603:

“米連邦法title17(著作権法),504(c)(1)、第二文のピリオドの前に以下を挿入する。「その部分が、独立した経済的価値を持つ一個の作品であると法廷が判断した場合を除く」”

言いかえれば、コンピレーション著作物としてしか登録していなくとも、そこに含まれる個々の作品それぞれについて法定の損害額を請求できるようになる。要点は、多くの作品をコンピレーションとして登録する際の条件が非常に緩いこと。つまりまとめて登録することで、事実上周知なしで法定の損害賠償額を請求できる。この変更の主な理由は、アルバム全体がひとつのコンピレーション作品として登録されているために、RIAAが個別の曲のダウンロードを訴える際に問題が生じていたことによる。これがソフトウェアに適用されると、SCOのような会社はプログラム全体あるいはOSしか登録していなくとも、単独のファイルや.dllの複製に対して個別に訴訟を起こすことができることになる。合理的な境界よさようなら。

[オリジナルポスト 10月11日午前9時06分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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