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CIAの解体? (V) いや、FBIだ!

2004/09/07 10:04
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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(Richard Posner判事によるゲストBlog)

9/11委員会の報告書について書いた書評がオンラインになっていることを見つけてくれたCraigに感謝。書評は明日のNew York Times Book Reviewに掲載される。Roberts上院議員のCIA解体提案より前に書いたものだが、9/11の攻撃を阻止できなかった失敗について、それが不可避ではなく過失によるものだったとしてだが、基本的にはマネジメント上の失策であって構造的なものではないと考える理由をいくつか挙げている。

政府機関を巡る問題は厄介だ。境界あるところには縄張り争いがある。だが境界をなくしてしまえば多様性と競争も失われ、管理の有効性も失われる。もしあなたに報告するのがただひとりしかいなければ、あなたはその人物の思うがままだ。かれは自分が報告したいことしか告げないだろう。

書評でわたしは、構造的な対策には一般に懐疑的ではあるものの、FBIから国内の諜報活動部門を切り離し、英国のMI5のような独立した諜報機関を設立することを提案している。わたしはMI5とMI6(英国版のCIA)が十分に協調して活動できている点を指摘した。双方ともおなじ諜報機関であるからだ。FBIとCIAがうまく連携できないのは、FBIが諜報機関ではなく犯罪捜査機関、つまり私服警官の組織であることによる。

MI5に逮捕の権限はなく、テロリストを捕らえる権限はスコットランドヤードの特別部門に委ねられている。スコットランドヤードは英国のFBIと考えてよい。おそらくMI5は、ヤードの特別部門と協調する上でCIAとFBI同様の問題をある程度は抱えているだろう。どちらの場合も諜報機関と犯罪捜査機関が共に活動させられている。だが、わたしの考えでは――もちろん間違っていることもあるだろうが――テロリストの逮捕や刑事訴追の補佐を専門としたFBIの部門は、スコットランドヤードの対テロリスト部門がそうであるように、残りのFBIよりはMI5をモデルとした国内諜報機関とより調和できるはずだ。なぜならFBIの支配的文化は、これまでも恐らくはこれからも常に犯罪の捜査であり、FBIに在籍する諜報職員はつねに場違いな存在と見なされるからだ。諜報機関でのキャリアを望む人物は警察組織で働くことに魅力を感じないだろう。だがテロリストの刑事捜査と訴追という、警察活動としてまったく正当かつ刺激的な分野でのキャリアを望む人間であれば話は別だ。FBIのそうした部隊は居心地の悪い思いをすることもなく、また国内諜報機関と協調する強いインセンティブを持つはずだ。

すくなくとも、そう期待することはできる。

[オリジナルポスト 8月28日午後1時33分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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