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CIAの解体? (III)

2004/08/30 10:11
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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(Richard Posner判事によるゲストBlog)

更なる考察。部分的には昨日公開されたアブグレイブ刑務所スキャンダルに関するSchlesinger委員会の報告書に刺激されている。

現在の諜報システムにおいて、CIAは規模こそ最大ではないものの指導的な諜報機関であり、その長官は政府の上級情報責任者だと考えられている。CIA長官は大統領に状況説明をおこない、大統領および他の閣僚に最新情報を知らせる責任がある。9/11委員会の勧告にあるように、もし国家情報長官(NID)がCIAおよび他の機関の上に置かれるならば、そしてさらにRoberts上院議員が提案するようにCIAが三つに分割されたならば、大統領に状況説明をするのは誰になるのだろう? 国家情報長官は18の諜報機関を監督することに忙殺されているはずだ。つまりスパイ衛星を打ち上げ、インターネット上の暗号通信にバックドアを仕掛け、沿岸警備隊の情報活動を監視し、等々。では大統領に最新情報を把握させておく責任は分割後のCIA責任者のひとりへ移譲されるのだろうか。だがその地位は政府のあらゆる情報リソースを捌くには低すぎるのではないか?

こうした提案の基本的な問題は、マネジメント上の問題を構造的な方法で解決しようとすることだ。Schlesinger委員会はこれを認識している。報告書によれば、アブグレイブの尋問という大失態を招いたのは、計画・分析・訓練・展開・監督・人事の各分野にわたる特定のミスであり、指揮系統の上から下まで、名前の判明している特定の人物が起こしたものだ。失策は構造的欠陥の産物ではない。多くの部分について、Al Qaedaの9/11計画を察知できず攻撃に対応できなかった失敗にもこれは当てはまる。不適当なビザの審査、建物からの避難計画の不足、犯罪捜査官と諜報官の情報共有に関する規定の誤解――改善可能なマネジメント上の失敗リストはどこまでも続くが、わたしに認識できる構造的欠陥にもっとも近いものといえば、国内のテロリスト監視をFBIに任せていることくらいだ。FBIには犯罪の起訴という考え方が深く染みついているが、それは潜在的テロリストに対する有効な予防的監視とはそぐわない。

[オリジナルポスト 8月25日午後12時56分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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