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FCCは著作権から手を引きたがっている

2004/08/10 14:00
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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(Timothy Wu教授によるゲストBlog)

ブロードキャスト・フラグの制度は、FCC(連邦通信委員会)にとってある種の不面目なのではないかと思う。コミッショナーの多くは通信規制を緩和するためにFCCに加わったのであって、電子機器産業を規制するためではない。にもかかわらず、かれらはコンシューマ機器のデザインに対する命令と統制のルール作りをさせられるはめになっている。一体なんのために苦労しているのか疑問に思っているものもいるに違いない。

FCCの本心は著作権話にはないという証拠は、今週大した文句も言わずに13種類のデジタル配布システムを認可したことだ。これはFCCが手を引きたがっているという観測を裏付ける。

なかでも象徴的に重要なのは、HDレコーダのTivoが提出していたTivoGuardシステムを認可したことだ。これはTivoToGoシステムに使われる技術で、Tivoユーザが録画した番組を一定の制限内で交換できるようにするものだ。MPAA(米映画協会)とNFLは相変わらずの理由で反対していた――既存の収入源へのあるかなきかの脅威というやつだ。古典的なレント確保行動であり、おそらくは新しいFCCが戦おうとする相手のはずだ。

以前からも指摘されていたことだが、FCCは著作権に手を出すことで危険を冒している。知られているとおり、FCCが最後に著作権警察のまねごとに手を出したのは1960年代のことだが、これはもしかするとFCC史上もっとも恥ずべきエピソードといえるかもしれない。主に放送業界からの入れ知恵によって、FCCはUHFなる驚異の新技術を支持し、ケーブルテレビにできるかぎりの妨害をおこなった。このFCCのベトナムから得られた教訓は「二度と繰り返さない」だったはずだ。FCCは今日またエセ著作権のゲームに関わってはいるが、優雅な撤退戦術を模索しているにちがいない。

[オリジナルポスト 8月6日午後3時00分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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