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ジャック・ヴァレンティ退場

2004/08/03 13:00
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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(Timothy Wu教授によるゲストBlog)

米映画協会MPAAの前会長Jack Valentiは今日のLA Timesに別れの一文を寄せ、自分のキャリアを“AE――常にエキサイティング”だったと評している。このロビイスト界のキングコングが残した、より知られていないヴァレンティ語録をいくつか紹介しよう。

初期のケーブル産業について、1974年

「[ケーブルテレビはいずれ]市場にたかる巨大な寄生体となり、ローカルTV局や著作権者の血を吸って肥え太ることになるだろう。我々はこれを認めない。それは間違いでありアンフェアだと考えるからだ。」

メディア寡占化の危険について、1984年の論説

「民主主義社会は、我が国でもっとも決定的な力をもつメディアであるテレビ放送が、わずか三つの企業体に支配されることを許すだろうか? 全国ネットワークは現在三つしか存在していない。……これから三社より多くなることも決してないだろう。」

パブリックドメインについて、1995年

「パブリックドメイン作品とは孤児だ。だれもその生活を保証せず、誰もが自分に都合のいいように利用する――薄汚れ、荒れ果て、かつての魅力が消え失せるその時まで。映画作品の質が低下しつづけることがなぜ消費者の利益になるのだ?」

著作権の意味について、1983年

「(脅威に晒されているのは)生命を維持するための保護であり、著作権保有者が依存し、映画産業の人々が依存し、テレビ産業の人々が依存するものだ。それは著作権と呼ばれている。」

外交政策について、1984年

「我々はジャマイカの頭を角材で一撃してやった」(ジャマイカのスタジオがロイヤルティを支払わない限り、米国からの対外援助を差し止める工作に成功した後に)

ビデオテープレコーダについて、1983年

「我々は新奇な、非常に困難な暴力にさらされている……その暴力はビデオテープレコーダと呼ばれるもの、および不可欠な付属物であるブランクテープからもたらされている。

議会がせめてこの業界だけでも保護しない限り、我々は傷つき、血を流し、大量出血に陥ることになる……この業界の未来はひとえに、(VTRという)機械による凶暴な略奪行為から保護されるかどうかに懸かっている。」

「(一部の人間は)アメリカの映画製作者にとってVTRはこれまでにない最良の友だという。私にいわせれば、アメリカの映画製作者およびアメリカ国民一般にとって、VTRとは、家に一人きりでいる女性にとってのボストン連続絞殺魔のようなものだ。」

価値について、1983年

「無料で価値のあるものなど存在しない。…他人の財産を無料でだれかに手渡すのは良いことだと人々に信じこませるのはたやすいが、それはまやかしの迷路であって、正常な判断力を誘い込んで絞め殺してしまうことはもっとも無邪気な人間でさえ知っている。」

インターネットvs知的財産について、1996年

「(もし議会が法案を成立させられなければ、)情報スーパーハイウェイは……知的財産という偉大な奇跡を破壊してしまう。この国は見事な負け犬になるだろう。」

インターネットサービスプロバイダに対する著作権侵害免責の可能性について、1996年

「これはトラックの行列が通過できるほどの大きな抜け穴だ。雪崩のように押し寄せる著作権侵害が堤防を決壊させ、法案のそもそもの狙いを裏切ってしまう。」

ロビー活動について

「私は持てるすべての力を投入して戦いに望むのが好きだ……自分の利益は目立たせず、こちらに有利な票を投ずることで、議員がまるで英雄のように見える状況を作りだすのだ。」

そしてValentiのスローガン

「持っているものを守れないなら、なにも持っているとは言えない。」

[オリジナルポスト 8月2日午後3時51分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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