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「パロディ」の意味について

2004/07/30 12:00
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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JibJabの実に見事なBush/Kerryフラッシュは誰もが見ていると思う。この作品はWoody Guthrieの名曲This Landのパロディを名乗っている。

著作権法の専門家ならだれでも分かるように、これは通常「フェアユース」として認められてきたような意味での「パロディ」とはいえない。「フェアユース」の「パロディ」とは、オリジナルの作者を揶揄するために作品を利用するものだ。JibJabはGuthrieではなく大統領選候補者をからかうためにGuthrieの曲を使っている。(関連した判例としては、いまや古典となったDr. Suess v. Penguin Pressがある。Dr. SuessのThe Cat in the Hatを使ったO.J. Simpsonの「パロディ」はフェアユースにはあたらないとした判決だ)。

Guthrieの曲の権利を持つ音楽出版社の弁護士もこれを認識している。CNNのAllen Wastlerがリポートするように、出版社側はJibJabに警告を送っている。

だがこの話で特筆すべきは、もちろんその偽善の程だ。Guthrie本人は所有権・財産権というものの熱烈な支持者ではなかった。この有名な歌にはほとんど歌われることのない次のような歌詞が伝わっている

As I went walking, I saw a sign there;
And on the sign there, It said, ‘NO TRESPASSING.'
But on the other side, It didn't say nothing.
That side was made for you and me!

だがGuthrieが財産権を信奉者だったかどうかに関わらず、この話がわれわれに問いかけるのは、このJibJabのFlashのような政治パロディ(著作権法の用語では「パロディ」にあたらなかったとしても)を犯罪とするような法律に果たして意味があるのかということだ。

(市民の皆さんへ:われわれは法律を変えてよいことになっている)

(Paul Pugliaに感謝!)
(アップデート:Ernieによれば、わたしは間違っているそうだ)

[オリジナルポスト 7月27日午前7時22分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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