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デジタル時代のプライバシーを理解しない候補者

2004/05/22 08:37
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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さて、ほとんどの行動が「公共の場で」のものと見なされる世界とプライバシーをどう調和させてゆくかは難しい問題だ。たとえば、ネット上でのどのクリックもある意味「公共の場」における行動といえる。またウェブ上のどこを訪れてもそれは「公共の場」と見なせる。どちらもそれによって自分の情報を公共の場に向けて送信しているという意味だ。だがそれでも、われわれは皆どこかに歯止めがあるべきだと強く(そして正しく)感じている。

合衆国上院議員候補にそれが分かっていない人物がいる:Jack Ryan候補者だ(注意:リンクを辿ると寄付を募るポップアップ広告が表示される)(情報開示:わたしは対立候補のBarak Obamaに寄付している)。Joshua Marshallによると、Ryan陣営には対立候補のObamaに一日中つきまとい、候補者が「公共の場で」おこなうあらゆる行動をすべてビデオに収める役割のスタッフがいるという。

かれが録画するのはObama候補者の演説や集会での行動だけではない。車に乗りこんで追跡し、レストルームの中にまでついて行く。Obama候補者が公共の場を歩くときは常に2・3歩の距離を保つ。オフィスの外で待つ間は秘書を質問責めにし、演説中はヤジを飛ばす。

もちろん、規則の上から言えば、問題があるわけではない。もしかしたら規則を超えた意味でも問題はないのかもしれない――結局、Obamaは上院選に立候補しているのだから。だが規則の上では問題がなくとも、結局どんなプライバシーの境界も持てないような環境で暮らす政治家をまたひとり増やすことが本当に必要なのだろうか。

「公共の場」にいる市民の一挙手一投足を監視するカメラについて、Ryan候補者がどんな票を投じるつもりか知りたくなっただろうか?
(Tom Bargerに感謝)

[オリジナルポスト 5月21日午前11時35分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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