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民主党候補者と最高裁人事

2004/01/13 09:19
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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今回の大統領選であまり触れられていない要素は、民主党各候補の最高裁人事への態度だ。NPRで放送されたディベートでは、Lieberman上院議員はSouter判事を模範として挙げ、Kucinich議員はGinsburg判事を推した。これについてはわたしも何度か質問を受けている。

わたしにとっては難しい問題だ。もちろんGinsburgもSouterも、著作権延長が問われたEldred裁判で正しい側に(延長を否定する側に)つきはしなかったが、Souterは確かに理想的な裁判官だ。真摯かつ勤勉で、イデオロギーに捕らわれない。Ginsburg判事については、彼が判断に際して積極的なアクティビズムを取るか否かをどんな原則に基づいて決定しているのか、わたしにははっきりと理解できたことがない。クリントンが彼を任命したのは英断だったと思える機会を待っている。

Breyer判事はもちろん、Eldredで明晰な反対意見を提出している――判決を変えるには至らなかったとはいえ。彼はソニー・ボノ法に対する判断の基準に経済的分析を採り入れたことを誇りとしている。だが、導かれた結論のファンではあるものの、その方法を全面的に受け入れるには、わたしはScalia判事のoriginalism/textualism/fidelity[原意主義/テクスト主義/原文への忠実]理論にあまりに強く影響されすぎて(傷を残されて?)いる。

わたしの見方では、現職のうち最良の最高裁判事は共和党に任命されたStevensだ。最良の判事を決定するものは何かと候補者たちが知りたがっているなら、それは恐らくStevensが下す判断の「裁判官らしさ」だ。Stevens判事の下す判断を予測する簡単な基準はない――すくなくとも政治的な基準ではない。最高裁に求められる特質というものがあるとすれば、政治的理由ととられない基準によって判断を下すことだ。

最高裁判事ではない裁判官でもっとも印象的なのは……また共和党側だ(わたしはどちらを支持しているのだろう?)。Kozinskiは優秀な裁判官だ。任命されたときには若すぎたが、その仕事の中でめざましく成熟した。 そしてやはり、わたしは彼が憲法を解釈するやり方に悩まされるとはいえ、歴史はPosner判事をわれらの時代の最も偉大な裁判官として記録することだろう。大統領がどちらの党から出るにしても、今という時代に、人物の偉大さが最高裁判事を任命する基準になるとは思えないが。

[オリジナルポスト 1月11日午前12時54分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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