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聞く価値のある見解

2003/11/20 22:12
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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Dave Winerが大統領選の候補者たちに向けて、インターネットに対する明確な立場と、その自由を守るためにどんな政策を実行するつもりかを明らかにするよう呼びかけをおこなっている。彼のいう通り、インターネットの自由を守るための重要な諸問題に対する確固とした立場の表明はまだどの候補者からも得られていない。メディア企業の統合と寡占化についてはKucinich、Dean、Edwardsの各候補者すべてがこのblogで疑問を投げかけた。だが知的財産の論争に分け入ろうとしたのはKucinichとEdwardsだけだ(彼らの主張は正当かつ有用なものだった)。

この問題について発言するには勇気が必要だ。しかし民主党の多くの人間にとっては、それは愚かさと映っただろう。私はDeanや他の候補者に知的財産の問題について明確な発言をさせるなという警告を実際に何十通も受け取った(注:心配するまでもなく、候補者たちへの私からの要求はすべて無視されている)。曰く、「ハリウッドの支持を失うようなことは一切させないように」。

これにはいつも落胆させられる。いま私はイタリアで開かれたあるカンファレンスから戻る途中だが、そこでは政党やビジネスの主流派の指導者たちが、オープン/フリーソフトウェアの全欧州への普及――プロプライエタリを排除するのではなく、平等な競争相手として――の進展について語っていた。この国ではまったく想像もできない会議だ。合衆国に戻ってみれば、民主党の会派New Democratsのリーダー(Adam Smith)は連邦政府の研究開発からGPLを締め出す法案を進め、民主党はコンテンツ産業の不興を買うことを恐れて知的財産の問題に対してバランスの取れた実質ある発言をなにひとつできずにいる。

そもそもこの大統領選が注目に値するものだった理由は、一世代分の人々の熱意を呼び起こす唯一の方法として、民主党の人間がようやく真実と理に適った意見を堂々と主張する選挙戦をおこなうはずだったからだ。だが明らかに、警戒と用心深さが戻ってきているようだ。選挙戦に勝つためにはそれが必要なのかも知れない。それは私にはわからないことだ。だがもしそうだとすれば、私はそれを残念に思う。

[オリジナルポスト 11月19日午前6時22分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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