このblogに時間を割いてくれたEdwards上院議員に感謝する。特に、民主党の人間があまり口にしたがらない種類の話題――知的財産とフリー/オープンソースソフトウェアについて発言する姿勢に対して。このblogの読者にとってバランスと選択の重要性は自明のことだが、その自明のことを口にする政治的な難しさをわれわれは過小評価すべきではない。なかでも、ソフトウェアのための平等な競争の場についてのコメントは、連邦政府の研究開発に対してGPLを禁止しようというAdam Smith議員らによる動きを明確に否定するものととれる(この議員が"Adam Smith"とは、"愛国者法"と同じ人間が名付けたに違いない)。Free Software Foundationと同じ側に立ち(FSFは政府による義務づけに反対し、競争を支持している)、マイクロソフト(Adam Smithに愚かなアイデアを与えた張本人だ)と対立するのは、理に適った主張よりも権力を選ぶ姿勢ではない。
ほとんどの候補者はこれらの問題については沈黙を守っていたほうが有利と考えているようだ。政治的には、彼らが正しいのかも知れない。民主党の人間がコンテンツ産業の不興を買うわけにはいかないのだとは誰もが知っている。だが人物への評価とは、そういったことを不断に、日常のようにおこなうことで培われるものだ。ここでそれを目にするのは私にとって驚きではない。
ありがとう、エドワーズ議員。