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(ほぼ)復帰;ディーン候補に感謝

2003/07/24 09:23
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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休暇から一週間ぶりに戻ってきたところだ(今週は引越なので、28日までは本当に帰ってきたとはいえないけれど)。ディーン候補には感謝の意を表したい。彼の書いた記事とスタッフによるポストを読み終わって、今からコメントに取りかかるところだ。

ディーン候補の登場は大きな興奮と多少の騒動、そしてごく一部の怒りを呼び起こした。大学はこのBlogを私個人のサーバに移すよう要求してきた。それに問題はないし、FEC[連邦選挙管理委員会]の規制を考えれば正しいことだろう。また多くの人から(特にエドワーズ上院議員の支持者たちから)、ディーン候補の登場は私の正式な支持を意味しているのかと尋ねられた。

だが、これはこの一週間がいかに完璧に運んだかということだ。ディーン陣営は私の支持表明など求めたことはない。ディーン候補に執筆する余裕がなかった日に代わりに投稿する許可を除き、彼らは何も要求しなかった。これが私の推薦を意味するのか否かなどはどうでもいいことだ。この一週間はそんなことよりも、公職を志す候補者がそのキャンペーンで訪れる場所を広げる機会だったのだ。これは家を訪問するよりも、タウンホールでの集会よりも、TVで放送されるどんなものよりも優れた場所だ。私個人の意見では、もっと多くの候補者たちが普通に行うようになるべきだ。

私が特にディーンを招いた理由は、彼のキャンペーンの成功の大きな部分が、インターネットに時間を費やす人々によってもたらされたものだからだ。私はまた、このBlogの読者たちの持つ洞察に満ちた意見が、これらのページで扱われる問題を理解する助けになるのではないかとも示唆した。

だが以前にも述べたように、これらの問題は大統領選の中心になる争点ではない(ともかく、今はまだ)。だからこそ、大統領選キャンペーンがこれらの問題に向ける関心は、まずそれを理解するためのものであるはずだ。2004年の大統領選に“free culture”を掲げて、あるいは創造性への過剰な規制に歯止めをかけることを目標にして出馬する候補者などはいない。これらの問題は重要なものであり、どんな政権であろうと取り組まないわけにはいかない。だが、これはまだ選挙キャンペーンやそのメッセージを決定するには至っていないのだ(2008年に何が起こるか見てみよう)。

だから当然、もし他の候補者が一週間この場所を利用したいと望むなら、私はそれを歓迎する。だがこのBlogであれ他の場所であれ、真剣な候補者は皆こういったオープンで平等な場所に時間を費やすべきだ。ディーン候補が民主党の他の候補者たちをリードするに至った理由の一部は、彼のメッセージがこのBlogのような場所を通じて広まったからだということは今や誰もが認識している。候補者たちは皆、それと同じ事ができる場所を見つけだすべきだ。広報担当者に守られることなく、扱われる話題について深い知識と意見をもった多くの参加者にさらされ、公正な批評に対して開かれた場所が。あらかじめ進行が決められた“タウンホール集会”5回につき一週間でも候補者によるBlogが行われれば、興味深い変化が起こるはずだ。

中立性はひとまず置くとして、ディーン候補には改めて特別な敬意を抱くようになった。もちろんあらゆる問題について意見が一致するというわけではない。だが彼のポストと、それが引き起こした情熱的な議論には強い感銘をうけた。これは私が子供の頃に抱いていた感覚を蘇らせてくれる――語られる内容こそが重要であり、それを真剣に受け取る人々はいるのだと。

この場所で発言の中身が尊重される理由は、個々の意見の緻密さによるものではない。それよりもむしろ、このような場所でメッセージを伝えようという意志、そして参加者たちにとってこういった場が持つ重要性によるものなのだ。このような場での議論を観察することで私が何かを学んだとするならば、それはこうだ――最善の戦略とは常に、誹謗や挑発に関わらず、ただ率直に正しいと信ずる意見を述べることだと。

われわれの民主主義にはこれがもっと必要だ。こういった場に時間を費やす候補者がもっと必要なのだ。だからこそ私は、道を開いてくれたディーン候補に感謝したい。後に続く者たちが現れるとすれば、それぞれの政治的な意見に関わらず、われわれ全員が彼に感謝すべきだろう。

[オリジナルポスト 7月21日午後12時53分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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