武蔵大学社会学部メディア社会学科・庄司昌彦教授、静岡大学学術院情報学領域・高口鉄平准教授と共同で、「5Gイノベーションとこれからの規制緩和」というホワイトペーパーをまとめました。
https://web.sfc.keio.ac.jp/~txk/research/5G-innovation-and-deregulation.html
2019年頃から3人で、今後の電気通信分野の在り方についてディスカッションし、地方公共団体や民間企業の方々にもヒアリングさせていただきながら、産業構造の将来像について構想しつつ、規制の在り方などについて検討を深めたものです。
3GPPの標準化がすでにその道筋を示している通り、5GはIoTデバイスによるネットワーク利用を前提としたソリューションが主流の用途として想定されており、生活空間のデジタルトランスフォーメーションこそ、その本領が発揮されます。
そのため5G時代における電気通信分野の産業構造も、4Gまでの電気通信事業者をエコシステムの中心に据えたものから、消費者や市民にサービスを提供するB2C企業や自治体が主役となるものへと変化すると考えられます。本ホワイトペーパーは、こうした構造変化に関する想定を整理した上で、そうした変化によって生じる機会や検討すべき課題を、事業面と制度面の両方から検討することを目的にしています。
まだ論文というほどには堅牢な成果ではありませんが、今後多くの方々とディスカッションを深めていくために、ここまでの知見をまとめ、一度ホワイトペーパーとして整理しました。ご関心ある方はぜひご高覧いただければ幸いです。
なお、発行元の「一般社団法人次世代情報通信基盤研究所」は、2016年頃に有志で設立した、ちょっとした秘密結社(笑)です。似たような名前の組織も数多あると思いますが、法人名でググっていただけると、3年くらい前の記事が出てくるかもしれません。2021年は少し活動を活発化させようかと思っています。