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ルミネのCMから考える現代日本の女性の怒りと諦観

2015/03/20 11:30
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プロフィール

クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuya

インターネットや通信、放送サービスが大きく変容する中、産業、政策、技術開発等の最新動向や、情報通信サービスと社会の関係性を考える上での「新たな視点」を、さまざまな分野でコンサルティング活動をしているクロサカタツヤ氏がお届けします。
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久しぶりの更新がこんなゆるい感じでアレなんですけど、更新しないよりはいいかなと思いつつ。

LUMINE(ルミネ)のCMが炎上しています。

LUMINE(ルミネ)の働く女性たちを応援するCMがひどすぎて批判殺到。


まとめの筆頭で使われていたツイートが炎上の気分を表現しているように思えましたので、拝借をば。

ルミネはこのCMでやっていることがどれだけ時代錯誤で、どれだけ「働く女性」を侮辱していて、どれだけ「ダサい」か、本当にわかんないんだろうか。なんでこんなに変な方向に舵を切っちゃったんだろうか。経営陣がみんな頭でも打ったのかと思うくらい、ちょっと当惑してるしやばいと思う。

https://twitter.com/Potsuri_Potsuri/status/578532061788516352


とにかくあちこちでやたらと炎上しています。でもぼくは逆に、このCMはルミネのターゲット(ないしは潜在顧客)に、思い切り刺さるんじゃないかという、そんな気がするんですね。

最近、「現代日本の女性たちよ、リベラルであれ」というのは、リベラルワナビー(ないしは似非リベラル)であるところの現代日本の男性によるファンタジーであって、むしろそのファンタジーに苛まれた女性達が臨界点に達してきているのではないかと、思うことがあります。

より踏み込んで言えば、トゥイッターランドでの彼女らの暴れっぷりを見ていると、そうとしか思えないというか。「リベラルであれとか綺麗事言っても、男どもは結局おっぱいおっぱい言ってるじゃねーかよ、バーカ」みたいな意識が、表現こそ多様であっても、通底している。

そう考えてみると、女性全員とは言いませんが、ルミネがターゲットにしたい女性達を意識した時(特により若年層に向かおうとする時)、このCMが示す世界観こそが刺さってしまうのではないかと、そんな気がしてしまうわけです。

仮にこのCMが刺さるとすると、それはルミネの思惑通りに、男ウケするお洋服やアクセサリーや化粧品が売れていくということになるのですが、それは別に女性が男性に帰依しているのではなくて、「はいはい男どもの気に入るように合わせておけばサバイブできるんでしょ」という、女性の怒りと諦観の裏返しではないかと、そんなことを思ったりします。

いやーそれ80年代でしょアナクロでしょ、と言われるかもしれません。しかしぼくが「怒りと諦観」と考えるのは、そういった古い価値観に基づくことではないのです。

ヒントは、女子のリクルートスーツと、量産型女子大生。前者が人民服のようになってしまった世代はいつ頃か、そういうパイセンを見てきたいまの女子大生が私服さえも量産型になってしまったのはどのあたりか。

気がついたら、現代日本の女性って、都市生活者であっても(いや都市生活者だからこそ?)かなり抑圧されてないだろうか。つまり、そういうことです。

とりあえず、安易に炎上に乗っかって、リベラルを装うことはせず、もう少し考えてみたいな、と思いました。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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