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コンビニコーヒーがおいしい

2013/11/30 14:30
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プロフィール

クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuya

インターネットや通信、放送サービスが大きく変容する中、産業、政策、技術開発等の最新動向や、情報通信サービスと社会の関係性を考える上での「新たな視点」を、さまざまな分野でコンサルティング活動をしているクロサカタツヤ氏がお届けします。
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ホットコーヒーのおいしい季節ですが、このところコンビニコーヒーの勢いが止まりません。
 
●[ヒット商品]2013年の1位はコンビニコーヒー 半沢直樹も4位に | マイナビニュース:
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131125/biz13112519280013-n1.htm
 
●コンビニウォーズ!「第3の稼ぎ頭」コーヒー市場参入のワケ【1】利益率の高さ
http://president.jp/articles/-/10590
 
●ダイドーが業績予想を下方修正 コンビニコーヒー人気で缶コーヒー苦戦 - MSN産経ニュース:
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131125/biz13112519280013-n1.htm
 
私もぼちぼち使っていますが、確かにおいしいです。特にセブンイレブンがおいしいと思いますが、店内に飲食スペースがある形態のファミリーマートなども、割といい感じで使えるので、正直スターバックスを利用する機会が減りました。
 
なぜコンビニコーヒーがこれほどウケるのか--そんな分析はすでに巷にあふれ、やや食傷気味だと思いますが、遅ればせながら私も考えていたことを吐き出しておきたいと思います。
 
 
1.おいしい
 
タバコの臭いが苦手なので、これまで全面禁煙のスターバックスをよく利用していました。しかしそのスターバックスと比べて、コンビニコーヒーの方が、数段おいしく感じます。夏場のアイスコーヒーの時にも感じましたが、寒くなってホットコーヒーを飲むようになり、強く感じるようになりました。
 
その理由の一つは、挽きたて・入れたてのコーヒーを飲めるから、だと思います。考えてみれば、スターバックスなどのコーヒーチェーンは、ドリップコーヒーと銘打ちながら、大体が作り置きです。常時高回転の店舗ならまだしも、そうでない店だと、コーヒーが長い時間加熱されていたり、またその逆だったりで、正直味は落ちています。
 
特にコーヒーは、それなりに油分を含んでいるため、落としてからしばらく経ったコーヒーは、脂が分離して浮いていたり、また反対に脂がなくなったコーヒーは妙に水っぽくて苦みだけが残っていたりします。それに比べれば、コンビニコーヒーは、相対的な比較ではありますが、常にフレッシュであるといえるでしょう。
 
2.おいしく感じる
 
特にこれはセブンイレブンで顕著ですが、いわゆる「シズル感」が演出されていると思います。簡単なことですが、豆をその場で挽いたり、目の前でコーヒーを落としたり、ということが、五感でダイレクトに伝わり、おいしく感じさせる工夫が、それなりに施されているのです。
 
オペレーションの効率からすれば、バックヤードで対応するという方法もあったはずですし、実際そういうコンビニコーヒーもあります。しかしその場合でも、プロセスが可視化されています。チェーン店も同様のように思えますが、待たされたりゴチャゴチャしていて、私たちは自分のコーヒーがどのように作られているか、ちゃんと認識できていません。
 
3.豆の仕入れ量が大きいのかもしれない
 
数多あるコンビニコーヒーの中でも、特にセブンイレブンのそれがおいしいように思えます。それほどコーヒーグルメというわけではないのですが、とはいえ近所にコーヒー豆の問屋があり、小売をしてくれるので、自宅では結果的にそこそこのものを飲んでいます。それらとはさすがに味が落ちるものの、出先で飲むには十分以上です。
 
これは裏取りをしていない仮説のようなものですが、特にセブンイレブンのコーヒーがおいしく感じるのは、グループの一員であるデニーズも含め、大量に豆を買い付けて、大量に消費しているからではないかと、思っています。大量購入できれば、調達条件も向上しますし、品質も一応安定してくるはずです。そうした強みを活かしているように感じます。
 
 
では、コンビニコーヒーに死角はないのでしょうか。正直、現時点ではあまりないような気がしますが、多少無理矢理なものも含め、いくつか課題になりそうなことを、挙げてみます。
 
まずは「チェーン店のキャッチアップ」が、当然あるでしょう。
 
コーヒーがおいしくなればなるほど、やはり座って飲みたいという気にもなります。そもそも私も、スターバックスのコーヒーは以前からあまりおいしくないと思っていましたが、それでも使っていた(いまでもたまに使う)理由は、腰を落ち着けて仕事をしたり休んだり、という理由でした。コーヒーはいわば場所代として払っていたようなものです。
 
そういうチェーン店がキャッチアップしてくれば、状況は多少変わってくると思います。実はすでにそういう展開は「上島珈琲店」で感じています。
 
上島珈琲店は、UCC(上島珈琲)が経営しているだけあり、コーヒーはさすがにおいしく、また軽食(特にサンドイッチ)やお菓子などもなかなかのものです。そして、電源やWi-Fiを潤沢に提供している。おかげでモバイラーである私は、ぼちぼち長居をしてしまいます。
 
電源やWi-Fiの提供は、一昔前なら「回転率の悪化要因」として、提供を嫌忌された要素です。しかし上島珈琲店のようなオペレーションとほんの少し高めの単価設定の場合、そもそも滞留時間は長くなりがちですから、それほど気にならないのかもしれません。
 
むしろ、PCと向かい合う人の多くは「喋らずにカチャカチャやっている」、つまり静かなお客さんです。せっかく入った喫茶店が騒がしかった時の残念さを考えると、静かな空間である確率が上がることは、リピート率を向上する要因となるはずです。実際私は、それを期待して、しばしば利用しています。
 
また、「衛生面に対する懸念」が、多少出てくるかもしれません。
 
コンビニのレジ近くで売っているおでんや惣菜について、衛生面の懸念を示す人は、たまにいます。確かに、注意深くレジ周りを見ていると、必ずしもきれいな空間でない場合もあります。また、いくら店側が気を配っていても、せきやくしゃみをする時に口を覆わない人がいるのも、残念ながら現実です。
 
コンビニ店頭は、回転率が高い以上、不特定多数が利用する、より公共性の高い空間であり、従って公衆衛生の観点で潜在的なリスクが存在することは、やはり否めません。そういうことを気にし始めると何もできなくなりますが、一方でコーヒーの場合は入手手段の選択肢が豊富なので、「気になるからやめとくか」ということにもなりかねません。
 
とはいえ、現時点では、それら以外の死角は、あまり見当たりません。仮にコーヒー豆市場が高騰したとしても、現時点ですでに十分な利益率を得ているので、一定のバッファはあるでしょうし、またそれが足りなくなったとしても、現時点でそこそこ安いので、値上げにも耐えられるでしょう。またコンビニは他の商品とのセット割引というマーケティング施策を、コーヒー専門店よりも豊富に展開できるのも、強みです。
 
 
そんなわけで、この記事の最大の課題は、この話題の一体どこが「情報通信インサイトなのか?」というあたりなのですが、こういう競争を参考に、通信業界もマーケティング施策を考えてみるのがいいのではないかと、割とやっつけのような、でも実は本当にそんなことを考えているような、そんな感じです。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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