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2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催決定を受けて

2013/09/08 09:30
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プロフィール

クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuya

インターネットや通信、放送サービスが大きく変容する中、産業、政策、技術開発等の最新動向や、情報通信サービスと社会の関係性を考える上での「新たな視点」を、さまざまな分野でコンサルティング活動をしているクロサカタツヤ氏がお届けします。
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2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が、東京に決まりました。おめでとうございます。

 

実は昨年から、独立行政法人日本スポーツ振興センターが設置した、国立競技場将来構想ワーキンググループ・施設利活用(スポーツ)グループという委員会の、委員を拝命しております。2022年FIFAワールドカップ招致委員会で、ICTコンサルタントとして活動していた経験を評価いただいたのだと思います。

http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/

 

今回の招致活動に尽力された、鈴木寛前参議院議員も、委員のお一人です。東京に決まったのであれば、なおのこと鈴木さんに議員でいていただきたかったと、改めて思います。もちろん新しいお立場でも、引き続きご活躍いただくのは間違いないと思われますが。

 

そんな事情もあり、様々な影響を考慮して、これまでオリンピック招致関連の物言いはやや遠慮しておりましたが、こうなってしまうとあまり(というかまったく)他人事ではないので、引き続きお手伝いできればと考えています。

 

新国立競技場を含めた周辺地域では、招致に成功したオリンピックが大きな目玉となることは間違いありませんが、その前にも2019年にはラグビーのワールドカップ等も予定されています。相当大急ぎで、いろいろな準備が必要です。そしてそれは、オリンピック・パラリンピック関連に限った話ではありません。

 

結果的に東京が選ばれたものの、直前になって「福島第一の汚染水の問題が相当深刻な影響を及ぼしている」というのが、招致活動の実態だったようです。実際に容易ならざる状況でもある以上、この問題が、日本人が考えている以上に、センシティブであり、注目を集め続けていることを、我々自身が思い至らせなければならないでしょう。

 

そして福島に限らず、被災地の復旧・復興は、進捗にばらつきが出始めるなど、新たな局面を迎えています。忘れたふりをしている(したい)のは我々日本人(特に東京圏に暮らす人たち)だけかもしれません。あと7年の間にどこまでできるかが問われることになった以上、むしろ今回の開催決定は「忘れたふりをするな」と世界から言われているようにも思えます。

 

また、日本の中で東京だけ開発が加速していいのか、という問題もあります。オリンピック・パラリンピックによってもたらされる様々な恩恵を、日本全体で享受できるような、新たな知恵が必要です。そうでなければ、オリンピック・パラリンピックが、「日本社会の地域格差を決定的なものにした」ということになってしまいます。

 

それでも、2020年という「近すぎず、遠すぎず」という目標を、社会全体で共有できることには、大きな意義があります。私がこの分野をお手伝いするのは、IT/ICTがスポーツをどうサポートできるのか、という課題への回答を期待されてのことですが、通信技術や映像技術はもちろん、様々な分野にとってみても「いいゴール」です。

 

あとはこれをきっかけに、東アジアの安定が進めばいいんですが…。なにしろ総会直前に韓国政府が「福島周辺8県の水産物輸入の全面禁止」を打ち出すような、そんな状況です。こればかりは難しいかとは思いますが、それでも何か前向きなチャレンジができるといいなと、思っております。

 

さておき、招致活動に関わられた皆様、まずはおつかれさまでした。いいオリンピック・パラリンピックにしたいですね。


※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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