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駒澤大学で講義してきました

2013/07/03 22:00
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プロフィール

クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuya

インターネットや通信、放送サービスが大きく変容する中、産業、政策、技術開発等の最新動向や、情報通信サービスと社会の関係性を考える上での「新たな視点」を、さまざまな分野でコンサルティング活動をしているクロサカタツヤ氏がお届けします。
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先週末、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部(GMS)で、講義をしてきました。
 
ゲストスピーカーとして教壇に立つのは初めてではないのですが、一人で丸まる喋る時間をいただくのはあまりなく、貴重な経験でした。関係者の皆様、ありがとうございました。
 
テーマは「技術の普及」です。当初いろいろ考えたのですが、今回の機会を提供いただいた担当教員と事前に打ち合わせて、ぼく自身のバックグラウンドも交えた話だとしたら、そのあたりがいいだろう、と設定したものです。
 
といっても結構深遠な話なので、「ディプロイメント(配備・展開)とマイグレーション(移行)」というあたりにフォーカスをあてながら、技術が普及する裏にはいろんな人がもがき苦しんでいるんだよ、という話をしてきたつもりです。
 
90分一本勝負では、あまり専門的な内容でもオーバーフローになると思い、ぼくの実体験をケースに話をしました。前職の三菱総研時代に携わっていたIPv6普及促進活動しかり、独立してからの移動体通信産業のお手伝いしかり。最近はそれらに加えて、海外の事業や固定網のお手伝いも、改めて増えています。概ねそのあたりです。
 
通信といえば、きょうびの学生は、黒電話の実物を見たことがほとんどなさそうです。というより、「イエ電」の概念がすでに希薄化しており、カレカノで電話するときにお父さんという高い壁を乗り越える、という経験の貴重さを話しても、ほぼ無反応でした。
 
さておき、話を聞いてくれた学生達にぼくが伝えたかったのは、そうした「オレSUGEE」みたいな自慢話や、あるいはテクニカルな話、ではありません。
 
今回講義した学生は主に3年生中心だったのですが、間もなく就職活動もはじまり、程なくして卒業します。その学生たちが巣立っていく社会は、おそらくぼくが新卒で仕事を始めた頃に比べ、格段に複雑で難しいものになっているはずです。ただでさえ仕事の意味を見出しにくい若い人にとって、より困難な状況といえるでしょう。
 
そうした中で、目の前の仕事に対して、「何のためにやっているんだろう」と無力感に苛まれた時、視点を少し変えてみると、その意味に気づくかもしれないよ、という話をしたかったのです。
 
技術やサービスを普及させるというのは、事業活動の主要なミッションです。そしてそれは、消費者目線でいる限り、なかなか自覚しません(あまり必要もないと言えます)。しかし「何かを世の中に普及させる」という大きな視点を持つことで、それを達成するためのライフサイクルの一部として、自分の役割があると考えることが、できるはずです。
 
実際ぼくも、そんな経験をして、ここまでなんとかたどり着きました。それにはいろいろな人の助けがあってのことですが、とはいえ最後は自分自身の考え方次第でもあります。そんな、いろいろ難しい局面を迎えた時、少しでも前を向けるヒントを提供できるといいな、と思ったのでした。うまく伝わっていればいいのですが、それは受講してくれた学生の皆さんに、委ねたいと思います。
 
しかしこんな話をするようになるとは、我ながらオッサンになったものです。そりゃそうだよね、現役学生と、もう20歳ちかく違うんだもんね。いやはや。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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