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剛力さんについて思うこと

2012/11/23 06:30
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プロフィール

クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuya

インターネットや通信、放送サービスが大きく変容する中、産業、政策、技術開発等の最新動向や、情報通信サービスと社会の関係性を考える上での「新たな視点」を、さまざまな分野でコンサルティング活動をしているクロサカタツヤ氏がお届けします。
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いろいろ書きたいことはあるのですが、あまりに忙しいので、しばらく放置してしまいました。すみません。
 
とりあえずリハビリ感覚で、軽いことを少々書いておきます。
 
なぜ剛力?「ビブリア古書堂の事件手帖」のキャスティングに非難殺到!Twitter炎上 | キャリア | マイナビニュース:
「人気小説「ビブリア古書堂の事件手帖」がフジテレビでドラマ化されることが決まり、主演として女優の剛力彩芽が勤めることとなった。と同時に、発表がある
や否やネットでは早くも批判が殺到。なぜなら小説内の篠川栞子は、髪の毛はロングで黒髪、内気な性格でおとなしい。対する剛力彩芽は開放的で活発、そして
髪の毛は短髪で茶髪。まるで別人である。ネットでは「全然違う!髪の毛伸ばすのか?」等と非難が殺到している。」
 
剛力彩芽がビブリア古書堂ヒロインって、フジテレビはマズくねえか?: やまもといちろうBLOG(ブログ):
「剛力彩芽がゴリ押しされてて云々って言うのはともかく、個人的には恐怖新聞を見てしまったときの驚愕顔に激似な感じが否めず、実はビブリア古書堂でヒロインが閲覧している文書は恐怖新聞だったのだというつのだじろう師的な展開をフジテレビがやろうとしているんじゃないかとか。」
 
剛力彩芽さんが所属事務所のオスカーからゴリ押しされているかどうかは分かりませんが、確かにそう感じても不思議でない露出ぶりではあります。一方、剛力彩芽さんが「誰もが認める絶世の美女」なのかは、確かに議論がわかれるところでしょう。
 
ただ私は、この二つ、すなわち「露出」と「絶世の美女」を結びつけること自体、少し違うのかなという気がします。
 
たとえば少し前、猫も杓子も蒼井優、という時代がありました。彼女の場合はテレビドラマ出演を回避気味だったこともあり、剛力さんとは露出の仕方が違いますが、それでも映画、テレビCM、雑誌(つまり電車の中吊りやコンビニ店頭)と、見ない日はないという状況でした。
 
過度の露出は、食傷気味になります。そして見たくない理由を探すようになる。蒼井優さんもいまの剛力さんと同様、「別にそんなにかわいくなくね?」という声がありましたし、川久保玲のお洋服が好きとかいって小泉今日子を意識しすぎじゃね、みたいな声もありました。オッサンイーターというのもあったかな。いやこれはイートされたいオッサンを喜ばせたり失望させる結果となりましたが。
 
そういう評判が生じることを、事務所側は概ね分かっているはず。それでも露出させるというのは、タレントさんが売れるうちに使い切ってしまいたい、ということなのでしょうか。
 
そういう面はあるかもしれません。しかしそれはさすがに芸がなさすぎるし、オスカーも大手としてそこまで無策であるとは思えません。他の事情もあるように思います。
 
一つは、おそらく剛力さんが、制作者サイドにとって、すさまじく使いやすいタレントであろうということ。イベントでの立ち振る舞いやコメントの切り返しなどを見ていて、「ああこの人はプロだな」と感じさせる瞬間が多々あります。期待通りのリアクション、テレビ映えするコメント、事故の少ない立ち振る舞い--期待されている役割の理解と表現能力が高いのでしょう。
 
これは蒼井優さんも同様でした。特にCM撮影現場で「仕事が早い、ものすごく早い、一発撮りでオーケー」みたいな、そんな声をよく関係者から聞いたものです。総じて「さすが女優」ということにつながり、これが彼女の本業である映画女優の仕事にもつながるという好循環を生み出したようです。おそらく剛力さんもそういう状況にあるのだと思われます。
 
また、事務所側の都合もあろうかと思います。これは剛力さんを押し出すことではなく、人気者である剛力さんをアサインすることで、他のタレントさんもバルクで売り込めるということです。
 
オスカーのwebサイト(http://www.oscarpro.co.jp/profile/)を眺めてみると、確かにいろんな方がいます。後藤久美子さんを筆頭に、米倉涼子さん、上戸彩さん、というあたりまではいいんですが、小野みゆきさんとか、福田沙紀さんとか、もう少しがんばらないといかんよね、という方々や、さらに「すみませんが存じ上げません」という方々も。岡田美里がテレンス・リーと一緒の文化事業部ってどういうことですか。みたいな。
 
こういう方々に出演の機会を提供するためには、バルクでの交渉が必要となります。剛力さんを融通するんだからうちのタレント残り4人くらいお願いしますね、ということです。場合によっては剛力さんでがっつりギャラを取り、残りはノーギャラという可能性もあります。
 
すなわち、本人の能力とは関係なしに、供給側の事情や都合で、結果的に露出が高まる状況というもあるのかな、と思った次第です。
 
…と、ここでエントリを終えると、間接的に「剛力さんはブス」と言っているに等しくなるので、もう一言だけ足しておきますと、剛力さんはネットの評判とは別に、割と好感度が高いのではないかと思っています。特に中高年に。
 
これはほとんど主観なのですが、女性としての美しさというよりは、なんか「赤ちゃんかわいい」みたいな感じなのだと思うんですね、剛力さんって。童顔だということとか、子供っぽい落ち着きのなさ、みたいなところも含めてですが。
 
で、そういう「赤ちゃんかわいい」みたいな感情は、若い世代には響かないと思います。ただ子供を育てた経験のある人(特に子供が少し大きくなった人たち)には、割と刺さるんじゃないかと思うんですね。あらこの子かわいいわねー(赤ちゃんみたいで)、うちの子もこんなふうに育てばよかったのにねー(赤ちゃんの時はかわいかったのに今はクソ生意気で)、みたいな。
 
そうやって剛力さんのプロフィールを眺めてみると(http://www.oscarpro.co.jp/talent/goriki/profile.html)、積水ハウス、AOKI、ヤクルト、au、花王、警視庁、消防庁、と割とそこそこターゲットとの整合性を意識しているんじゃないかなと、そんな気がしております。auは若者向けじゃね?と思われるあなた、家族割の意志決定権を掌握しているのが誰かと考えれば、もうお分かりですね。だからソフバンはプラチナバンドのCMでSMAPみたいな一見イミフの状態なのでございましょう。
 
すなわち、若い世代よりも、上の世代の支持によって、彼女の人気は支えられてるんじゃないかと思うんですね。だからこの路線で行くのであれば、来年の「春のパンまつり」は剛力さんがキャラクターになるんじゃないかなとか、なんかそんな感じです。いやこれは単なる予想ですけどね。でも山崎製パンも彼女のクライアントだし。
 
ではなんでそんなことになるかって?これが少子高齢化ってヤツだよーん。マスを相手にした商売はこういうふうになっちゃうのが最近のジャパンなんですよねー。
 
そんじゃあね、みたいな。
 
なお、新嘗祭のめでたき日に、こんな毒にも薬にもならないお目汚しのエントリとなりましたこと、何卒ご容赦ください。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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