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新聞たち、信用たち

2009/10/16 21:11
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プロフィール

クロサカタツヤ / KUROSAKA, Tatsuya

インターネットや通信、放送サービスが大きく変容する中、産業、政策、技術開発等の最新動向や、情報通信サービスと社会の関係性を考える上での「新たな視点」を、さまざまな分野でコンサルティング活動をしているクロサカタツヤ氏がお届けします。
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小鳥ピヨピヨのいちるさんのtumblrを見て、ふと気づいたことを。
 
美香子ちゃん(0歳)を救う会(みかこちゃん)

僕は直接当人とは関係ないし、こういうのは騙しじゃないの? とかこの子にだけ募金するのは偽善じゃないの? という意見があるのはわかりますが、もしよかったらぜひ募金の協力お願いします

 
というわけで美香子ちゃんを救う会の公式サイトを見に行ったら、「メディア掲載情報」という情報カテゴリが設定されていた。読んでみると、10月8日に同会が開催したという都庁での記者会見を報じる、朝日、読売、東京新聞の記事のコピーが掲載されていた。
 
いちるさんのtumblrとこの記事を並べてみて、

  • 都庁で記者会見を開いていること
  • それを主要紙が報じていること

が、この会への与信になっていることに気がついた。美香子ちゃんを救う会が、都庁で記者会見を開けるような、また新聞で報じるような、問題のない組織であり、つまりこれは詐欺ではない、ということを、この二つの事実から確認したということである。
 
こうやって考えてみると、新聞が社会に果たしている役割が、ニュースを追いかけたり解説をするだけではない、ということに気づく。そして私たちが新聞の要否を議論するとき、そうした役割についてしばしば見落としだちだ、ということも。
 
もちろん、新聞とて完璧ではなく、こうした与信が逆のケース(すなわち詐欺等の犯罪行為の間接的幇助)に使われる場合もあるだろう。また本件とは別に、そもそも新聞の品質が低下していることは、紛れもない事実である。従ってこの一点のみにおいて「新聞は存続すべき」ということを言うつもりはない。
 
ただ、そうした一定の役割があり、それを代替する手段がいま現在用意されているかといえば、やや微妙な感じもする。そしてそんな不十分な状況で、いきなり「もう新聞イラネ」と言うのは、やや議論として足りないのではないか、と思った次第。
 
少し前におとなりの佐々木俊尚さんから「2011年新聞・テレビ消滅」を献本いただいて、ようやく先日の出張中に読み終えたので、その読後感も脳裏に残った中で、そんなことを考え出た次第。この書評については、次のエントリにしたいと思う。
 
タイトルは、ウディ・アレンの佳作。ミア・ファローと喧嘩別れする前の最後の作品だったかどうか。ちなみに私は、このようにエントリを一本起こさせてもらったこともあり、わずかながら募金しました。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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