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2008年日本の広告費が意味する事

2009/02/26 00:45
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電通による、2008年日本の広告費が、2009年02月23日発表となった。

http://www.dentsu.co.jp/news/release/2009/pdf/2009013-0223.pdf

2005年 102.9% 6兆8,235o億円

2006年 101.7%     6兆9,399億円

2007年 101.1%      7兆0,191億円

2008年 95.3%       6兆6,926億円

と前年比で4.7%減少した。しかも、5年ぶりの減少。

媒体別に見ると、

テレビ  1兆9,092億円(95.6%)  = スポット1兆435億円(93.1%)+番組広告8656億円(98.7%)

新聞    8,276億円(87.5%)

雑誌       4,078億円(88.9%)

ラジオ   1,549億円(92.7%)

インターネット6,938億円(116.3%)

=媒体費5373億円(モバイル913億円"147%" 検索連動1,575億円"122.9%")+広告制作費1,610億円(114%)

モバイル検索連動広告 170億円(200%)

衛星メディア関連広告費 676億円(112.1%)

プロモーションメディア広告費 2兆6272億円(94.2%)

発表資料をもとにグラフを作成

http://handsout.jp/slide/1187

 

 

 

 

動画版はこちら

 

ピクチャ 24.png

このグラフでは、新聞の下降とネットの上昇がいつしか、すり変わることを予測している。しかし、新聞の場合は新聞の広告費8,276億円だけでなく、プロモーションメディアの折込の広告費6,156億円を加算して計算すべきなのかもしれない(押し紙も当然換算して)。すると新聞関連ビジネスは、昨年2008年は、実は、1兆4,432億円とテレビ1兆9,092億円に近づくレベルにあるとも考えられる。

 

ピクチャ 23.png

1985年からの日本の広告費をマッピングしてみると、波打ちながらも90年代バブルを乗り越えてきた。このビートを予感すると2011年頃からまた上昇ラインのビートを描きそうだ。

 

ピクチャ 7.png

シェアグラフで見ることによって、プロモーションメディアの巨大さに驚く。

すでに、「マスコミ四媒体」という言葉の意味が意味をなさなくなってきている。近い将来、四媒体とは、ウィンドウズのCドライブと同じ意味にしかならないのではないだろうか?

2008ネット広告費6,983億円

インターネット広告費6,983億円が、媒体費5,373億円と広告制作費1,610億円とに分けられ、さらに媒体費に検索連動広告費1575億円とモバイル広告費913億円となる。ディスプレイ広告その他は2885億円と換算できる。

インターネット広告制作費1,610億円がマスコミ四媒体のラジオ1,549億円を抜いているところも注目だ。
さらにインターネット広告制作費はインターネット広告の23.0%と、テレビ広告に占めるテレビCM制作費の10.3%とシェア的には抜き去っている。

これは昨年も同等の傾向が見られた。
http://japan.cnet.com/blog/knn/2008/02/22/entry_25005436/

プロモーション2兆6272億円

日本の広告費を、テレビ1兆9,092億円よりも7,180億円も上回るのが、プロモーションメディア広告費の2兆6,272億円である。

新聞の折り込み広告費は6,156億円あり、インターネット広告費6,983億円と並ぶ。続いてDM 4,427億円。どちらも家庭や職場の郵便受けに届くメディアだ。

ポスティングされるメディアと考えると、1兆0,583億円の規模と考えることもできる。

さらにフリーペーパー3,545億円は、郵便受けではなく路上で配布される。これらのメディアの合算は、
1兆4,128億円となる。

新聞8,276億円と雑誌4,078億円を合わせて1兆2354億円を1,774億円も抜く計算だ。

意外なところで、電話帳広告が、まだ892億円ある点だ。

タウンページ全国285版で約5600万部(2008年3月末)
ハローページ全国788版で約5500万部(2008年3月末)
タウン&ハローページ 全国37版で約260万部(2008年3月末)
合計で日本全国で年間 1億1360万部配布されている(とされる)日本最大のフリーメディアだ。

しかし一冊あたりの広告費は単純計算では785円となる。あれだけのものを配布しているのだからすごいビジネスモデルといえよう。しかも、NTT一社がたたき出している数字だからすごい。
ネットに依存しない層が利用活用していると考えることにしよう。

クロスメディア2008

今回のデータをもとに、こちらで構成したのが、この2008年のクロスメディア広告費。

もはや今後はネットをツールとしたクロスメディア化がさらに進化し、屋外広告やPOP広告に、デジタルサイネージやデジタルフレームが登場しはじめ、どこからがネット広告でどこからがサイネージなのかの従来のメディアのパッケージごとの枠組みが難しくなりそうだ。

アドネットワークの媒体は、クロスメディア化していくことだろう。

もっと想像力をふくらませてみると、新聞に替わるフリーペーパーが、販売店の折り込みを挟みだし、新聞屋さんが、フリーペーパーを宅配したりすると、カテゴリー分けはさらに難しくなるだろう。

または専門化した雑誌がDMと一緒になるというようなプロモーションメディアもクロスメディア化しやすそうだ。

こうやって並べてみると、ラジオの広告と電話帳広告が並ぶというとラジオも、まだまだ頑張れそうな気がする。衛星メディアは電話帳に負けているのだ。

カテゴリーと対前年比の対比が主な、電通発表であるが、グラフに置き換えてみることによっていろんなメディアの未来が予測できる。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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