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オープンソース化で第2のウェブをめざすセカンドライフ

2007/01/22 13:04
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CENTによれば、2007年01月08日、セカンドライフがブラウズソフトウェアをオープンソース化すると発表した。
http://japan.cnet.com/special/media/story/0,2000056936,20341080-2,00.htm

開発者向けダウンロードサイト(英文)
https://wiki.secondlife.com/wiki/Participating

3D仮想空間で話題を独占しているセカンドライフが、ついにブラウザソフトを、オープンソース化すると発表した。さらにサーバーソフトウェアもオープンソースで公開するという。

セカンドライフは、3Dアバターによる仮想空間を設計し、約280万人もの登録居住者、3ケ月以内に約100万人がアクセスし、常時約2万人が接続している(2007年01月現在)サイバーワールドだ。

セカンドライフは、CGアバターのおかげで、3Dゲームとよく誤解されるが、立体的で直感的になったWWWと解釈したほうがボクは正解だと思う。バーナーズ・リー博士が設計したWWWの空間に、Webアプリケーション上で3D擬似体感できる世界が構築されている。しかも、その世界の通貨が現在の通貨と両替ができるようになったところが新たな経済社会を生み出す可能性を見せているので、注目されている。

しかし、現状は、1994?5年の頃のWWWの世界と酷似している。モザイクブラウザで灰色の画面に青いリンクだけのHTMLサイトを見た時のようなものだ。まだまだプリミティブである。
しかし、そのウェブ世界の可能性は、10年を経た今、すべての人々が理解し利便性を享受している。

そう、セカンドライフも第二のウェブになりえる可能性を大いに秘めている。しかしだ。WWWは誰かの所有物でなかったところが進化の重要な要素であった。
セカンドライフはリンデンラボという単一企業の商業的成果物である。その単一企業のサービスが世界的に認められるとすると、グーグルのような特殊な例を除いて、あまり考えられるものでもない。すでに、第二、第三のセカンドライフをめざしている企業の動きも世界的に現れている。

セカンドライフ自身も、居住者が増え、オブジェクトが増えるたびに、昨年から、パフォーマンスの劣化や長期にわたるシステムダウンなどの事故が増え始めてきた。

セカンドライフが生み出した、WWWの拡張した世界観をさらに進化させるためには、どこかで単一企業としての縛りから開放する必要性を感じていた。もしくは、W3Cで新たな3D空間の規格を制定し、多くの企業や参加者が構築できる機会が必要であると感じていた。

そんな時にこのオープンソース化の発表を知り、非常に安堵の思いである。リンデンラボは、マイクロソフト型進化ではなく、グーグルの道を選んだのだ。正解だろう。

マイクロソフト時代のビジネスは、作ったものを販売して、買った人から代価を得る。グーグル時代のビジネスは、作ったものを無料で配布して、第三者から代価を得る。第三者は現在は広告主だが、そこからのブレイクが次なるグーグルの課題だ。

そして、リンデンラボが今回、オープンソース化することにより、サードパーティーと呼ばれるさまざまなサービスが展開される可能性が広がった。第 2第3の新たな新規参入のセカンドライフ擬似ビジネスよりも、このセカンドライフというプラットフォームでビジネス参入したほうが誰にとっても、てっとり早く、ビジネスにスピードが出せる。

オープンソースに深くコミットしているグーグルも自由にセカンドライフに便利なサービスを提供できるだろう。アップルにしても、マイクロソフトにしても、すべての企業に門戸を公開したことになるだろう。そして、あなたにも…。

インタビューにもあるように、リンデンラボが継続するために、ドメイン登録や検索ビジネスなどの収益確保は誰にでも安易に想像がつく。むしろ、セカンドライフ内の自治政府として、セカンドライフ内ビジネスに税金をかけ、治安やルールの整備をおこなう運営政府としての課金も成立することだろう。

実際に米国では、本物の政府が課税対象として法案を思案中ということなので、セカンドライフの進化にはますます注目度が集まる。ボクの印象では、パチンコの景品を現金に換えたときに課税されるようなイメージなので、あまり好ましくはないが…。

ともかく、セカンドライフのオープンソース化に大拍手を送りたい。そして、第2の体感できるWWWの拡張世界で、新たな体験をしてみたいと心から願う。

セカンドライフのヌーディストビーチから

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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