今月は「モバイル環境強化月間」ということで、レビュー主体で行きます(嘘)。
結論から言うと、emobileのPocket WiFiにして正解。でも、ヘビーな使い方をするならプロバイダから契約する必要は無かったかとちょっと後悔してます。
ある日のこと、FLETS光のプロバイダであるplalaから営業の電話がかかってきました。要約すると「emobileのPocket WiFiの機器を電話したお客様限定で無料で提供しますので、ぷらら高速モバイルオプションに加入しませんか」という話でした。安いなら調べてみる価値はあるかなと思い、内容をWebで確認後不明点を電話で質問などして、結局加入することに決めました。
契約編
emobileが直接提供している通信端末とサービスとの違いをまとめます。
●emobile
http://emobile.jp/
機器:GL01P(LTE対応)、GL02P(LTE対応)、GP02、GP01
通信速度:
GL01P、GL02P :下り最大75Mbps/上り最大25Mbps
GP02 :下り最大42Mbps/上り最大5.8Mbps
GP01 :下り最大21Mbps/上り最大5.8Mbps
通信料金:
LTEフラット(にねん+アシスト1600) 3,880円/月
オプション最大2か月無料
契約解除料最大1万円割引
●ぷらら高速モバイルオプション
http://www.plala.or.jp/em/
機器:GP01のみ
通信:通信端末のスペックでは、下り最大21Mbps/上り最大5.8Mbpだが、「ご注意事項」として、以下の記述を発見。
「データ端末の規格上の受信最大通信速度が7.2Mbpsを超える場合でも、ぷらら高速モバイルオプション(EM)のご利用では受信最大7.2Mbps」
通信料金:270円〜最大3,980円/月
●その他のプロバイダによるモバイルサービス
詳細は、各サイトで確認してください。WiMAXのモバイルサービスを提供しているプロバイダもあります。
OCNモバイル
http://www.ocn.ne.jp/mobile/
BIGLOBE高速モバイル
http://join.biglobe.ne.jp/mobile/
hi-ho モバイルコース
http://home.hi-ho.ne.jp/hihomobile/
So-netの高速モバイル
http://www.so-net.ne.jp/access/mobile/
nifty高速モバイル通信
http://setsuzoku.nifty.com/mobilebb/
Yahoo! BB for Mobile
https://ybb.softbank.jp/service/internet/mobile/index.html
IIJmio:モバイル接続サービスラインアップ
https://www.iijmio.jp/guide/outline/mobile/
@T COM(アットティーコム)高速モバイルコース
http://www.t-com.ne.jp/service/mobile/
eoモバイル
http://eonet.jp/eomobile/
plalaでのデータ端末代金は私の場合は電話案内ということで無料でしたが、plalaのホームページ上では5月31日まで9,980円のキャンペーン価格となっています。また、ぷらら光の利用者限定で先着200名に「iPod touch 8GBをプレゼント」というキャンペーンもやっているようです。「無料」と「iPod touchプレゼント」は別サービスなのでどちらも選択することはできません。ぶっちゃけ、emobileのLTEフラットでは購入時の支払い額は0円ですから、plalaが特にお得というわけではないので注意してください。
plalaのメリットは、月額270円から使用できるというお手軽さ。私のようにたまに遠出するときにPCを接続して使いたいという用途ならオススメです。あと、お試し的な感覚ですね。現在、ソフトバンクの電波が職場のデスクに全く入らないので、イーモバがネット接続に使えるかどうか電波状況のテストをしたかったのです。また、iPadがそろそろ契約後2年を迎えるので、ソフトバンクの契約を切ってemobileを使用するという案もあります。娘も出先で使いたいと言っていますが、まあ今のところこれは無視ですかね。
実際、emobileの電波はつながりやすかったです。ソフトバンクの電波が全く入らない建物内でも普通にアンテナが立ち、iPhoneのメールがサクサク受信できました。少なくともプラチナバンドでつながりやすさが改善されるまで、メールチェックやネット接続に使用できそうです。
plalaではLTE対応機器の提供予定は今のところ無いようですが、もし対応するようになれば切り替えることも可能とのことでした。この場合、通信速度に制限がかかるかどうかは分かりません。万が一必要なくなった場合は、更新月未満では接続解除料が15,750円かかるので、むしろ更新月まで塩漬けするべきです。
plalaのデメリットは、通信速度の遅さでしょう。『GP01』は下り最大21Mbpsというスペックで当然その速度まで使えると思い込んでいたのですが、契約後にplalaのホームページの[ご注意事項]で、以下の記述を発見しました。
■ご注意事項
http://www.plala.or.jp/em/attend/
データ端末の規格上の受信最大通信速度が7.2Mbpsを超える場合でも、ぷらら高速モバイルオプション(EM)のご利用では、受信最大7.2Mbpsとなります。最大通信速度はベストエフォートであり、実効速度として保証するものではありません。なおお客さまのご利用環境等により通信速度が低下する場合や利用できない場合があります。
マジですかー?!
よくよく調べてみたら[機器・設定]のページにも明記されていましたし、電話していたときのメモにも7.2Mbpsと書いてありました。うっかり聞き流してしまいましたが、これって通信端末の限界じゃなかったんですね。まあ、営業さん(もしくはオペレーターさん)は教えられたことしか話さないので仕方ないかも。LTEについて質問したとき、何のことか分からずお伺いを立ててらしたくらいでしたから。でも、できれば「データ端末の規格上の受信最大通信速度が7.2Mbpsを超える場合でも」の部分をしっかり確認してほしかったです。
自分としては、事前調査が甘かったとしか言いようがありません。iPadで無線LANが使えないときにPocket WiFiで接続するとなると上限の料金まで使い切ってしまうので、これでは何だか損している気分です。念のため、emobileのサポートに質問してみましたが、契約先が異なるので(emobileに)新規に加入してくださいとのことでした。そりゃそうか。
気を取り直して、試しにiPadを接続してみました。7.2Mbps以内でもGyaOの動画が十分観られるレベルでした。これなら速度のことはそこまで気することはないかも…、正直ホッとしています。今すぐiPadをフルに接続するわけではないので、しばらくは寝かせておくことが多いですし。2009年11月に発売された『Pocket WiFi(D25HW)』が7.2Mbpsですから、一昔前ならこれでも十分高速通信だったんですよね。
LTEのエリアを調べてみたところ、うちの辺りは2012年9月末までに拡大予定地域になっています。このまま使い続けるならば、少なくとも2年後の契約月にはemobileが提供しているLTE対応機器に変更した方がいいかもしれません。まあ、その頃にはモバイルのネットワーク状況にも変化があるでしょうから、いずれにせよキャリアやプランを見直してみる必要はありますね。
■EMモバイルブロードバンド サービスエリア
http://emobile.jp/area/area.html
機器設定編
というわけで、ライトユーザー向けのサービスですが、接続方法はわりと複雑でした。マニュアル類がいっぱい入ってて、どれから読めばよいのか分かりづらいです。
まずは「GP01かんたんセットアップマニュアル」に沿って作業します。
1. 梱包品を確認する。
ただし、保証書は2枚ではなく1枚のみ。ここに書いてある他に、4枚の紙類がある。
2. 電池カバーのロック解除ボタンを押して、電池カバーを外す。
3. USIMカードをIC部分に触れないように切り取り、IC部分を下にして差し込む。
4. 電池パックを取り付け、充電する。
ドライバインストール編
次に、「セットアップマニュアル」を用意します。これはインターネットサービスプロバイダからの契約者が対象のマニュアルです。
ドライバのインストールを行います。
Windowsの場合の手順は以下の通りです。
1. PCの電源を入れ、OSを起動する。
2. PCにUSBケーブルで接続し、45秒ほど待つ。
3. [自動再生]の画面が表示されたら「AutoRun.exeの実行」をクリックする。
4. 「Installer Language」の画面が表示されるので[Japanese(日本語)]を選択して[OK]をクリックする。
5. セットアップウィザードの画面が表示されるので[次へ]をクリックする。
6. 「使用許諾契約書」の画面が表示されるので[同意する]をクリックする。
7. インストール先を選んで[インストール]をクリックする。
8. [今すぐ再起動する]を選択し[完了]をクリックする。
Macの場合はマウントされたディスクを開き、「EMOBILE GP01 driver.app」をクリックして、指示に従いインストールを行います。
接続設定編
設定ツールを使用して、EMOBILE GP01の設定を行います。
Windowsの場合の手順は以下の通りです。
1. パソコンが再起動したら、デスクトップにある「EMOBILE GP01 Setting Tool」アイコンをダブルクリックする
ブラウザ上に「EMOBILE GP01設定ツール」が開く。
もし「サーバが見つかりませんでした」というエラーが表示された場合は、いったんUSBからGP01を外し、電源を入れてUSBに接続し直す。ドライバのインストールの続きが始まったときは終了するまで待ってから、再度「EMOBILE GP01 Setting Tool」アイコンをダブルクリックする。
2. 設定ツールにログインする。
ユーザ名に「admin」、パスワードに製品添付の【無線LAN初期設定】シールに記載の「WEP key」の値を入力し[ログイン]をクリックする。パスワードの「WEP key」は暫定的なものなので、左メニューの[設定]−[システム設定]−[ログインパスワード変更]で変更できる。
3. 左メニューの[設定]をクリックする。
4. [3G設定]アイコンをクリックする。
5. [プロファイル設定]アイコンをクリックする。
6. プロファイル設定画面で、下記の通りに設定を行う。
「ぷらら高速モバイルオプション(EM)ご利用のごあんない」を用意します。これはplalaからの契約者が対象のマニュアルです。「Pocket WiFi(GP01)の設定」の通りに「プロファイル設定」に入力します。plalaのユーザ名やパスワードが必要になりますが、分からない場合はplalaに問い合わせると「【要保管】ぷらら会員情報」を郵送してくれます。
(0)プロファイルリスト
そのままでOK。設定完了後に「plala.or.jp」が選択できるようになる。
(1)プロファイル名
plala.or.jp
(2)接続番号
変更しないこと。
(3)ユーザ名
会員登録証に記載されているユーザID(サフィックス@plala.or.jpは不要)
(4)パスワード
会員登録証に記載されているパスワード
(5)認証方式
[CHAP]を選択。
(6)APN
[スタティック]を選択し「plala.or.jp」を入力。
「セットアップマニュアル」の裏面に戻ります。
7. [保存]をクリックすると画面が遷移するので3秒待ってから[続行]をクリックして、設定画面に戻る。
8. 左メニューの[接続]をクリックする。
9. 接続状態画面で、右下の[接続先変更]をクリックする。
10. プロファイルリストのプルダウンメニューから[plala.or.jp]を選択して[適用]をクリックすると画面が遷移するので3秒待ってから[続行]をクリックして、設定画面に戻る。
11. 設定変更が正常に完了すると、画面右上の[WAN]ランプが赤→緑に変わる。もし設定に失敗した場合は、「プロファイル設定」で[削除]をクリックして設定の入力をやり直せる。
Macの場合は「EMOBILE GP01 Setting Tool.app」を実行します。
セキュリティ設定編
無線LANの暗号化方式をWEPよりも強度の高いWPA2に変更しておくとよいでしょう。ただし、WEPにしか対応していないニンテンドーDSを接続したい場合はそのままにします。
1. 左メニューの[設定]をクリックし、[無線LAN設定]アイコンをクリックする。
2. [無線LANセキュリティ設定]アイコンをクリックする。
3. 「IEEE802.11認証」を[WPA2-PSK]に変更すると「WPA暗号化形式」は[AES]となる。
4. 「WPA事前共有キー」に【無線LAN初期設定】シールに記載の「WPA key」の値を入力し[適用]をクリックする。
さらに[無線LAN設定]の[MACアドレスフィルタリング設定]では、無線LAN端末のMACアドレスを登録して無線LAN接続の許可/禁止を設定し、セキュリティ機能を強化できます。
そんなわけで後悔先に立たず、事前調査は大事ってことです。高速通信をガンガン使いたいなら、emobile。たまにしか使わないのでとにかく安く始めたいなら、プロバイダ経由のお得なモバイル接続サービスを検討しましょう。