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アップル信者が熱々パイをほおばる歓び

2011/01/28 02:00
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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iPadがMacのシェアを奪っているなどと、本気で考える人がいるのでしょうか。

もちろんこれはある意味正しいのです。例えば「iPad超クールでいいよね〜」と思いつつ「いや待て、MacBook Airの方が使い道あるじゃん!」と悩むなんてことは大いにあり得ます。でも、それはキッカケに過ぎません、アップルの製品を購入するための。すでに、Macを所有されている方は言わずもがなです。

筆者は「アップル信者」などと呼ばれておりますが、何故「信者」なのか。アップルには信じるに足るプロダクトが存在し、さらには既存のプロダクトすら覆すようなイノベーションが起きると約束されています。ジョブズだからこそなし得る、心躍る革命です。こんなにもwktkできるんですから、それだけでも信者でヨカッタと素直に思えるのです。

もしアンチファンだったなら、「なんだー、結局アップルの手の中じゃないか! 高い金払って踊らされてるだけだってワカンナイの」みたいなことをつぶやくのでしょうね、きっと(あくまで想像です)。その場合でも、雨後の筍のように出てくる模倣品や改良品(良くなっている部分もあり)を手にすることになるのかもしれません。

教祖はスティーブ・ジョブズ、信者はユーザ、信仰の対象はアップルのプロダクト群、教義は卓越したテクノロジーと秀逸なデザイン、そして見返りはiTunes Storeなどの洗練されたサービス…。宗教のあり方をここまで具現化した企業は他に類を見ないでしょう(ニンテンドーくらいか)。

こう書くと、ジョブズ不在のアップルの先行きは危ういように思えます。いや、実際、かなり危うい。でも、ジョブズはまだ引退したわけではないし、その影響力は全く衰えていません。アップルには今よりももっとアカルイ未来が待ち受けているハズ(これぞ信仰の力)。

ま、宗教論はともかく、一般的には競合する製品は互いにシェアを喰い合います。よって、利益率の高い主力製品を潰すようなモノを販売することにはいたって慎重です。となると、どうしても既存製品の延長線上にあるモノしか開発できなくなります。例えば、タブレットPCはPCの代替品に過ぎず、操作性が違うといってもせいぜいマウスに毛の生えた程度に過ぎません。だったら、PC買った方がいいよねっていうレベルです。ネットブックもまたしかり、携帯性を優先するのはいいのですけど、ただのちゃっちいWindowsマシンに成り下がっています(その点、本日発表されたNGPはPS3を喰うという意味で革新的と言えますな)。

かたや、iPod、iPhone、iPad、Macというアップルの一連の製品では、今までには無かったユーザビリティやサービスを創り出すことに成功しています。そう、アップルが飛び抜けているのは見た目のデザインだけではないんですよ。

ユーザビリティに関しては、指先タッチでぬるぬる動くiPhoneにまず度肝を抜かれました。iPadではタッチの操作性には大きな変更はないものの、方向に縛られない造りや単純にそのデカさがトビキリのユーザ体験を実現しています。そして、メチャ高速と評判のMacBook Air(ギズモードのレビュー記事をどうぞ!)。そのときどきのシチュエーションによってどんなインタフェースがベストかを見極め、かつ、大胆に実装しているのです。

サービス面では iPod、iPhone、iPadには「iTunes Store」があり、Macでも「Mac App Store」が始まりました。初めて「Mac App Store」を体験した方は、「インストールやアップデートが簡単過ぎやしないか?!」と逆に不安になるかもしれません。App Storeで十分慣れているなら、「お、便利になったジャン」と感じるでしょう。

しかも、所有するすべてのMacに同じアプリをインストールできるとは、なんちゅう太っ腹。もとい、商売上手。これで安心して、何台でもMacを買い足すことができます。iTunes Storeにおいても、一つのアカウントでコンピュータ5台までと比較的ゆるい台数制限となっています。というか、ハードメーカーでもあるアップルはむしろ、買い増しや買い替えを促進できる効果を見越しているのです。もちろん、アカウントに紐づいているからこそできるワケですが。

そして何より、アップル自身が「共食い支持」だと宣言しました。CNETの記事「アップルにみる自社製品の競合--共食い容認姿勢と市場破壊」をご覧あれ。筆者も同意見。ポジティブ・ハロー効果が顕れるのはこれからです。カジュアルな利用シーンを想定したiPadですらスピードとバッテリーの持ちがよく、何でも揃うストアがあって操作も楽チン、となれば次期メインマシンもMacにしてみようかとなる方もいらっしゃるでしょう。

これこそがアップルの強みです。一つの巨大なエコシステムとして、すべてがつなかっているのです。パイは分けられるのではありません。次から次へと斬新なパイが焼かれ、その出来たてのパイを思う存分味わえることこそが信者の特権であり、楽しみでもあるのです。

え? 何のパイかって? そりゃ「アップルパイ」に決まってるっしょ。

 

ギズモード・ジャパン 2011/01/27
【迫真ユーザーレビュー】MacBook AirがあればiPadは不要? IT業界の大物たちから新生MacBook Airに絶賛評価が続出!

CNET Japan 2011/01/26
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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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