お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

無料だから廃止するのではないでしょう

2010/04/28 03:34
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
ブログ管理

最近のエントリー

まず、私の立場を明確にしておきたいと思います。編集部から届いたメールは、実名でコラムを書いてほしい旨の内容でした。しかしながら、まだ返答しておりません。続けたいのは山々ですが、「実名」というのは私にとって跳ぶのが困難な高いハードルと同じです。宮仕えの身としては、到底一存で決められることではありません。

そもそも一体何故、今さら実名を求めるのでしょうか。それは初めに「ブログ」というソーシャル・メディアの切り捨てありき、だからです。

新聞というメディアには読者が投稿できる枠があります。しかし、誰でも自由に投稿できるように見えて、実はものすごぉいバイアスがかかっており、求めている意見により近い発言のみを取り上げることも可能ですし、言葉使いを訂正されることもあれば文章の切り捨ても普通に行われています。

もちろんそれ以外の枠はプロの方が執筆されているわけで、正確性とか速報性といった一定の基準を満たしたものでなければなりません。新聞というメディアは長い歴史があるがゆえに人々の期待も大きく、常に高い信頼性が求められているのです。

では、ネット上で発達したマスメディアはどうでしょう? 新聞・雑誌の延長線上のようなサービスが多く、記事の速報性こそがキモとなっていました。結局、新聞や雑誌と同じような「中の人」が書いていたわけです。

一方、ソーシャルなメディアは確実に進化・拡散・浸透していきました。あまたのフォーラムや掲示板を経て、個人によるホームページ運営からブログへのシフト、匿名メディアである2chの台頭、mixi、Twitterに至るまで。そこでは既存メディアには無い、人と人との繋がりによる新たな文化が醸成されたのです。

ブログこそが潮流、一億総発言時代の到来ということで、企業やマスメディアはいっせいに舵を切りました。そんな背景で、ジャーナリズム主導ではなく市民参加型メディアという謳い文句で誕生したのがオーマイニュースであり、CNETの読者ブログです。

その後、CNET読者ブログでは、様々な観点による興味深い内容の良エントリが数多く投稿されました。私を含め、炎上したブログも少なくありませんが、苦境を乗り越えてさらに活き活きとした交流の場へと発展してきたように感じています。

以下は、CNETブログの各エントリの末尾に付加されている文章です。ここまで念を押しても、まだ不十分なのでしょうか。

このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

思えば、朝日新聞がCNET Japanの事業を継承したときから、この運命は決まっていたのかもしれません。新聞というメディアの性格ゆえに、変わらない、いえ、変えようとしないポリシーによるものだと推察します。無料だから維持できず廃止する、というのも憶測に過ぎません。少なくとも、私宛てのメールにはそんな言い訳は書かれていませんでした。

匿名の一番のメリットは、自分の立ち位置を対象物から離れた所に置くことにより、第三者的な発言が可能なことです。これによって、客観的で公平な視点を維持できるのです。ただ、無責任で悪意に満ちた発言が問題となることがあり、負のイメージがつきまといがちです。匿名が嫌われるのはそのせいでしょう。

確かに、実名で発言する以上、責任はより重くのしかかってきます。私の場合、所属する会社に認めてもらわなければ実名などとても出せません。幸い許可されそうですが、逆にこれが足かせとなることも容易に想像できます。フリーランスか経営者といった立場ならあまり問題ないのでしょうが…。

編集部が人物を特定できるのにもかかわらず、匿名やペンネームを認めないのはナンセンスです。実名によって信頼性の向上が幾ばくか望めるかもしれませんが、必ずしも記事内容まで面白くなるとは限らないのです。匿名だからこそ発達したコミュニティが存在するということを覚えておいてください。

また、経営上読者ブログの切り捨ては致し方ないとしても、過去ログの抹消は「誰得?」なのかと首を傾げます。このままでは、CNET時代の「黒歴史」になり下がってしまいます。ぜひ、それだけは避けて頂きたい。過去のブログを目に見える形で遺すこと、それが読者ブロガーの総意であると肌で感じています。

私自身はCNET Japanに深く感謝しております。4年間、大変お世話になりました。
今後、どのような形でCNET Japanと関わっていけるのかまだ分かりませんが、自分にできることを続けていくだけです。
これからもよろしくお願い申し上げます。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー