iPhone 3GSが発売になってしばらく経ち、今まで様子見だった人達がそろそろ動き始めたようです。電車でもiPhone仲間を見かけることもしばしば。iPhone 3Gから丸1年、その間にケータイ2年縛りの呪縛が解けてきましたからね。まあ、新しもの好きなら、そろそろiPhoneかAndroidか迷っている頃合いでしょう。現に、私の周りでも新規購入者が増殖中。見かける機会が増えるとさらに欲しい人が増える、という相乗効果も期待できそうです。iPhoneはちょっとという方でも、iPod touchなら手が出しやすいですし。
そんなワケで条件も整い、iPhoneやiPod touchの底辺はジワジワと広がりつつあります。それと並行して、ゲームアプリも続々と登場してきました。大手ゲームメーカーの大作から個人開発による個性派ゲームまで、実にバラエティに富んでいます。これがiPhone/iPod touchゲームの特徴と言えるでしょう。
「ボタンが無いってどうよ?」と思っていた方も、実際にやってみると「これはこれでアリかな」とゲームに興じています。アプリの値段が安いことも一因ですね。やる・やらないは別にして、気軽に購入できてしまいます。無料ゲームに至っては、ボタンを押す手間しかかかりません。私のiPhoneには、お気に入りのゲームと、いつかやろうと思いつつまだ一度もプレイしていないゲームが混在しています。贅沢っちゃ、贅沢なんですけど。
で、私が言いたいのは、ゲーム機でも大いに結構ということ。それもiPhoneやiPod touchの楽しい使い方の一つですからね。また、テレビCMを見れぱ分かるように、Apple自身もゲーム機として大々的に売り出しています。でも、実はちょっと困っていることがあるのですよ。それはゲーム機なのに、ストラップが無いということ。何を今さらと思われるかもしれません。が、何故、皆反発しないのでしょうか? むしろ、私は疑問に感じます。
Wiiリモコンを振り回してストラップが切れ、すっ飛んでテレビが壊れたとき、任天堂のせいだと訴えた人がいました。もし、ニンテンドーDSiやPSPにストラップが無かったら、落として壊れたときに(落とす前にかも)任天堂やソニーに文句を言うでしょ? なのに、iPhoneやiPod touchは許されてしまいます。3軸加速度センサーを搭載し、刀やライトセーバーとして本体を振り回すアプリだってあるのにですよ。
以前、iPhoneの電池を交換してもらったと書きましたが、結局私はiPhone 3GSを我慢し、かと言ってiPhoneの保証が全く無くなるのもイヤだったので、7,800円でAppleCare Protection Planに入りました。それでも、外傷には保証は効かず、液晶を割った場合には、ひびの程度により25,000円〜65,000円の実費がかかるとのこと。なにか釈然としません。落として修理に持って行った経験のある方は、もっと納得がいかないはず。
「Appleの製品だからデザイン重視、それが当たり前」「落として壊れたんだから、自己責任だろ」といった理論や風潮は、Appleファンやマカーには通用するかもしれません(私もファンなので分かります)。しかし、一般大衆やゲーマーを相手にしたいのなら、ストラップ、あるいは、その代わりとなるものの装備は必須だと思うのです。逆に、そういった装備があるなら、もし不注意で落としたとしてもAppleを恨む気にはならないでしょう。「フェイルセーフ」を考えてこその「デザイン」ありきなのでは?!
iPhoneやiPod touchも他のiPodシリーズと同じように、便利で楽しくお洒落なガジェットとして、多くの人に愛されるようになってほしいものです。