7月11日、満を持して『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』が発売されました。我が家でも、娘と息子がそれぞれ購入しました。なんたってセーブデータ「冒険の書」は1つだけ、家族や友人でゲームソフトを共有できないんです(もっとも、うちではやり込み系のソフトは別々に購入することもあるのですが)。
DSワイヤレスプレイで4人まで参加可能な協力プレイやアイテム交換もできるので、一人1本ずつ所有するのはアリかなと思います。でも、やはりセーブデータが1つというのは不便。イベント前に保険が掛けられないのはツライ。多くのドラクエファン達が「納得できない」というのもうなづけます。
雑誌のインタビューで市村プロデューサーが語ったところによると「プレイヤーの自由度を高くしたので、記録しなければならないデータ量が膨大になってしまった」というのが理由らしいです。内部的には、中断セーブができるようまるごともうひとつ記憶領域を確保してあるのだとか。確かに、DSのスリープモードで電池切れなんて事故が起こらないとも限らず、バックアップは必須かも。
「データ容量が足りないなら、DSにしなければよかったのに」という意見もありますが、所有率が高いDSで出すという意義もあると思います。小学生の息子の友達のほとんどが持っていますから。また、携帯ゲーム機なら、いつでもどこでも遊べるというのもメリットの一つ。「クエスト」のような短いものなら、通勤通学時の電車の中でも楽しめるかもしれません。
そのときに一番流行っているハードで出す、それが『ドラクエ』なんですね。
娘や息子曰く、『ドラクエ9』の好きなところはキャラクターメイキングだそう。そして、今度のドラクエには、通信を使って仲間と遊ぶ「マルチプレイ」という要素が加わりました。キャラクター創りによって、友達の中で自分という個性を主張することもできます。
息子は『モンスターハンターポータブル 2nd G』にもハマっていて友達と一緒に狩りをし、娘は遠隔地の友人とWi-Fiでボイスチャットしながら『ポケモン』で遊んでいます。これらのゲームに共通するのは、みんなとワイワイやるのはすごく楽しいということ。
ところで、社長が訊く『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の7ページで、ゲームデザイナーの堀井氏が以下のような発言をしています。
いまの時代、インターネットとか
いろんな環境が整ってるじゃないですか。
だから、けっこう難しめにつくってあるんですね、実は。
いままでよりも、難しいですし、敵も強いんですよ。
なぜそうしたかと言うと、人に聞いてもらったり
ネットで調べたりするようなことも想定しているからなんです。
わかんないことがあればネットで調べる、
そういったことも一種のゲームだと思ってますし。
任天堂を代表する意見ではないものの、ゲーム業界もインターネット上の情報に対して寛容になりましたね。これからは、ゲームもネットと共存しなければいけないのでしょう。というよりむしろ、ネットの波に乗ることこそが生き残りの道なのかも。
Wi-Fi越しに対戦できないのはちょっと残念ですが、発売後1年間は「クエスト」が毎週配信されるとのこと。手に入れるなら、なるべく早い方がいいかもしれません。クリア後の「やり込み要素」にも大いに期待したいですね。
天使界では、一体どんな冒険が待っているというのでしょう。
Touch-DS Creator's Voice
スクウェア・エニックス プロデューサー市村龍太郎×ゲームデザイナー堀井雄二
Touch-DS
社長が訊く『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』