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CNET Japan ブログ

iPhoneの宣伝、私ならこうやる!

2008/11/11 01:42
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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森公美子さんによるiPhone騒動の顛末

森公美子さんによる「iPhone騒動」をご存知でしょうか。詳細はGIGAZINEITmediaの記事でご確認頂くとして、経緯はざっと次のようになります。

  1. 森公美子さんが公式ブログで「店員は料金の説明に必死で、使い方などは教えてくれない、僕持ってないので〜(--;)って」「本みると、他の携帯とiphoneのダメな所ってのがあるんだけど、かなりダメなところが多い!」「誰か使い方教えてくれない!????全然解らない!エディーさんマックブックも使いきれてない私にiphoneは無理無理!解約したい!」とソフトバンクモバイルとiPhoneを痛烈に批判。
  2. そのブログがmixi等のネット上で取り上げられ、逆に叩かれるハメに。
  3. 一転して、公式ブログで「森公美子、iふぉんのハードユーザーになりそうです。」「アップルは凄い、裏技など沢山隠れていて、びっくり栗栗栗栗でした!」とiPhoneとAppleをべた誉めし、「アップルユーザーの方には、嫌な思いさせました!m(__)m」と謝罪。

経緯だけを読むと、ネットでの過剰反応に驚いた森さんが慌てて前言を撤回したようにも取れますが(それもあるでしょうけど)、どうやら本当にAppleにハートを奪われたようです。めでたし、めでたし…。

が、Appleはこれで安心してはイケナイ!
ということで、まずは今回の騒動の原因を分析したい思います。

何がいけなかったのか?

森さんの最初の発言に対するネット上での批判を「森公美子に見るムラ社会とガラパゴスケータイ」から引用しますと…。

iPhoneをほんとうに使ったことのある人間ならわかると思うが、iPhoneはそもそもマニュアルすら付いてない。「見りゃわかるでしょ?」というある意味ユーザーを突き放す仕様なのだが、実際見りゃわかる。なんとなくいじってるとだんだんわかってくる。

アフォーダンスという言葉があるが、それが実にうまい。何も考えず素直にいじっていれば、使えてしまうのである。

これで使えないというのは、先験的に使い方を知ろうとしてるとしか思えない。「触る」のは「知る」の後にあるわけだ。知らないと使えないと思い込んでるのだろう。むしろ知らずに触ったら壊れるくらいのこと考えてるんじゃないのか?

つまり「ユーザーエクスペリエンスに配慮が行き届いたiPhoneだから、あれこれ触っているうちに操作が分かるはず。それができないのは単にやろうとしないからだ」といった意見です。

これに対する反論も出てきました。「iphoneが犯したたった一つの間違い」から引用しますと…。

私はiphoneユーザだけれども、iphoneが「直感的」な道具だと思った事は無い。

はてブ米でも指摘があるように「落としたiphoneの電話をしたが、電話の受け方がわからなかったので出てもらえなかった」という記事が最近でもあったように、多くの非iphoneユーザにとっては電話の受け方ひとつわからない。事実、私も一番最初にかかってきた電話の受け方が良くわからず慌てて操作をした結果「拒否」を押してしまった。以来、電話が掛かってくるときは操作パネルをちゃんと確認して押すことを心がけている程だ。

つまり「iPhoneは言われているほど、何も見ないで使えるものではない」ということです。この意見には賛成です。実際、購入時に付いてくるマニュアル(?ペラ紙1枚)はほとんど役に立ちません。かと言って、右も左も分からない状態でいろいろ試してみるのはかなり度胸がいることですし、ごく普通のPCユーザーやケータイユーザーには思いも付かない操作や機能もあります。私自身もアップルのiPhoneのページで操作方法のムービーを確認してから、使い始めましたし。

しかし、結局のところ一番の問題は森さん自身もおっしゃっているように、iPhone自体の出来よりもソフトバンクモバイルの販売体制に原因があったように思われます。iPhoneの解約が自由にできない点も含めて、ソフトバンクにはぜひ改善して頂きたいですね(今回はソフトバンクの問題点を追及したかったわけではないので、この話はこれくらいに)。

どうすれば分かってもらえるのか?−1.バイラル効果

では、どうすれば一般の消費者にその良さが理解してもらえるのでしょうか。

再度、「iphoneが犯したたった一つの間違い」から引用しますと…。

冗談はおいといて、私がソフトバンクの人間だったら菓子折の一つも持って森公美子さんとこに行って謝罪をし、iphoneの使いやすさを説明しつつCMへの出演交渉を依頼しますけどね。なにしろ「最悪!」と言いながら「誰か使い方教えてくれない!????全然解らない!」と書いているのだ。

森公美子のように「iphone最悪!」と強烈にDisった人がiphoneを使える楽しさを知ったなら、これほど強い味方はいないと思うのだけれど、どうだろう。

これはものの見事に予言(?)通りになりましたね(CMの出演交渉までには至りませんでしたが。さすがにそこまでいくと「やらせ」っぽい)。Disった本人がその舌の根も乾かぬうちに「iPhoneすごい!」と発言しているのですから。口コミって、恐ろしいほどすごい効力を発揮するものです。「森公美子、恐るべし!」です。

そして、エバンジェリストとまではいかなくても、iPhoneを積極的に或いはさりげなく見せびらかし、使い方を教授する人々の存在を忘れてはいけません。かの森さんもその幅広い交友関係に助けられて、iPhoneを克服されたようです。

もし、少しでもiPhoneに関心があるなら、または、持っているけどイマイチ使い方が分からなかったら、周りのiPhone所有者に聞いてみることをお勧めします。反対に、iPhoneをガンガン使いこなしている方なら、少しでも興味のありそうな方にはもったいぶらずに見せてあげましょう。できれば触ってもらうこと、これに尽きます。

どうすれば分かってもらえるのか?−2.テレビCM

まあ、森さんの場合はたまたま結果オーライとなっただけで、フツーはこううまくコトは運びません。親切に教えてくれる友人がいなかったり、人に聞くのは嫌だったりで「やっぱ使えないジャン」と思ったら、契約を解約しないまでもうっちゃる可能性はあります。これではせっかくのiPhoneが泣いてしまいます。また、良さが伝わらなければ、新規ユーザーの開拓もままなりません。

ここで、テレビCMを見直してみましょう。ネットユーザーだけではなく、広く一般人に受け入れられているメディアです。もちろん、今でもiPhoneはクールなCMでひときわ目を惹いています。これらのCMはAppleのiPhoneギャラリーでも観ることができます。最近のものでは、いろいろなゲームを次々とタッチで操作していくCMが印象的でした。かなり分かりやすく、そして楽しくiPhone 3Gの操作を見せています。でも、これでもまだ足りない気がするのです。

TV CMで素晴らしい効果を上げているなあと思うのは「ニンテンドーWii」のコマーシャルです。例えば「Wii Fit」のCM。発売前から数週間という長い時間をかけて、使い方のステップ毎に何回も同じCMを繰り返して放映していました。最初の頃はヨガのポーズとか動きの少ない場面ばかりでしたが、回を重ねるにつれ動きは大きく、そして楽しいものになっていきました。「筋トレ」から「ゲーム」へ。見ている側では「もっと面白い使い方があるはずなのにまだ出てこないの?」といった期待もあって、テレビで「フォン(?)」というWiiの音が鳴るとつい目を向けてしまうのでした。また、長い期間繰り返して放送することには計算された効果があり、本来はゲームユーザーではない一般の、それこそ年配の方にまで使い方や面白さをアピールすることができたのだと思います。

それをiPhoneでそのままやれと言っているのではなく、Appleなりのクールなセンスで実現してほしいのです。やや長い期間を設けて、様々な機能や使い方を説明します。例えば「ウェブ篇」「iTunes篇」といった内容で(現在のCMも健闘はしていますが、もう一押し)。iPhoneは日本のケータイと違い、ワンクールのみの短い寿命の製品ではありません。だからこそ、じっくりと時間をかけたCMが有効なのです。これなら前述のネットから人、人から人へのバイラルの穴を補完するものになり得るでしょう。

まとめ

iPhoneにしろWiiにしろ、今までにはなかったユーザーインターフェースだからこそ、理解してもらうのには少なからず困難が伴いますし時間もかかります。提供する側が「使ってみれば分かる」というような安易な考えでは、決して一般の人々には受け入れられないでしょう。それが、今回の「iPhone騒動」に如実に表れていたように思います。いえ、長丁場になるのは必至ですから、ここで決めつけてしまうことこそ早計なのかもしれません。

ケータイやiPodは言うに及ばす、PCの家庭への普及もかなり進みました。難しい(難しそうに見える)技術や製品でも、それを受け入れる土俵はあるはずです。当初の期待ほどiPhoneが広まらないのは、オサイフケータイ等の機能が欠如していること以外に、その良さが伝わりにくいことと何だか難しそうだと感じるところに原因があります(実際難しいことも多いですが)。その山を乗り越えなければ、日本におけるiPhoneの未来は拓けてこないでしょう。だって、便利で高機能なケータイがもうすでに手元にあるのですからね。

更新:8:00
森公美子さんのお名前が一部間違っていたので、訂正致しました。
謹んで、お詫び致します。誠に申し訳ありませんでした。
また、タイトルに人名が入っているのは誤解を招く恐れがあると考え、改題致しました。

 

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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