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PCがメインだって?だったらiPhone買ってみな!

2008/09/18 04:57
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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ウォール・ストリート・ジャーナル[WSJ]によると、iPhone 3Gは世界中で好調な売れ行きなのに、日本だけ芳しくないのだそうだ。また、KDDI小野寺社長も「だいたいこういう流れになるということは、予定されていたことではないか」と語り、iPhone恐るるに足らずという考えを示した。

筆者は「100万台ごえもアリ」などと大見得を切った手前、このままではいられない。というより、発売当初の「使えねー」という悪評を断ち切るべく、その真価をもっと喧伝しなきゃならんと思った次第である。

何故不調なのか。それは日本の携帯電話が優れているからだ。世界的なレベルで見ても、容易に真似できない程スバラシイ技術のてんこ盛りである。前出の[WSJ]の記事では、日本の携帯電話に標準で搭載されている機能として以下のものが挙げられていた。

高解像度のカラーディスプレイ、地上デジタルテレビ放送(ワンセグ)、衛星ナビゲーションサービス、音楽プレーヤー、デジタルカメラ。デビットカードや電車の乗車券として使えるチップ(モバイルSuica)。そして「絵文字」。

ここでは取り上げられていないが、コンテンツの存在は大きいだろう。女子高生や若者に人気のケータイサイトは日本独自のコンテンツであり、各キャリアのインターネット接続サービス(i-mode、EZweb、Yahoo!ケータイ)を通じて提供されている。コミュニティやプロフ、ケータイ小説やゲームもしかり。
いくら世界各国で販売され、多くの人に支持されているiPhoneといえども簡単には侵すことのできない領域なのだ。

また、[WSJ]の記事で「絵文字」の一言でくくられていたメール文化も忘れてはならない。常時メールをチェックし、友達からメールが届いたら速攻で返信する。しかも、別段用が無くても気軽にメールを打つ。筆者ぐらいの年代(決して若くはない)の感覚だと、これは行き過ぎではと思うのだが。これほどの親密さと連帯感を生むガジェットは、ちょっと他に見当たらないだろう。
iPhoneのような仮想キーボードでは、とても耐えられそうもない(主に人間側が)。んなワケで、うちの娘はハナからiPhone 3Gなど眼中には無く、auの携帯電話を買い換えながら使っている。

ま、こんなふうに分析してみると、ケータイ中心の生活を送っている若者にiPhone 3Gは勧めにくい。
せいぜい2台めかiPod touchといったところか。
では、ケータイサイトなど普段ほとんど見ない、PC中心の生活をしている人ならばどうか。
これはもう、絶対オススメである。

PCを常時携帯している感じ、と言えば分かって頂けるだろうか。もちろん、PCと比較すればできないことは多い。Flashは見られないし、日本語入力もイマイチ…(コピペはそのうち対応しそうな気がする)。

でも、いつでもどこでも使えるインターネットアクセスマシンとしてなら、もうピカイチ!
通勤時はもちろん、ソファでテレビを眺めながら、気軽にメールチェック(普段使っているプロバイダのメールやGmailも取得可)。真っ暗な寝床でも、ネットサーフィンやYouTubeは快適。

Zaurus SL-C3100や初代W-ZERO3を使っていた身としては、もう二度とあんなまどろっこしいUIには戻れそうもない(どちらも良いガジェットだが)。これからのスマートフォンはタッチパネルを搭載したりして、どんどんiPhoneライクになってきているのではあるが。

「だったら、他のスマートフォンでもいいジャン」という意見もあろう。しかし、Appleのプロダクトと他の製品では決定的に違うことがある。それは機能の搭載ではなく、あえての切り捨て。ユーザー・エクスペリエンスのためには、犠牲をも厭わないこと(逆に、プラスに働くであろう機能は無理矢理にでも載せる。たとえβサービスのような出来であっても。誇り高きAppleは「β版」とは決して言わないが)。

これが他の企業には真似すらできない。便利そうなものはキャパが許す限り皆押し込んでしまう。使い勝手がいいかどうかは別にして、とにかく完成して搭載する。それがいけない。

そして、iTunes Storeという流通システムがあること。音楽に関しては市販CDからの取り込み分もあるので独占というわけにはいかないが、アプリケーションは必ずApp Store経由で手に入れなければならない。このシステムはほぼ完璧に機能している。3ヶ月に満たない時点で、アプリのダウンロードは1億回となり、音楽ダウンロード数を越えたのも当然の成り行きだ。

それらアプリによってiPhoneやiPod touchはますます便利になるばかりか、ゲーム機としてもさほど見劣りしないレベルに進化しつつある。そして「Sekai Camera」のような今までにはないコンセプトのアプリの登場(「頓知・」のCEOはご存じ、CNETブロガーの井口尊仁氏)。何だかワクワクしてくる。まさに、エンターテイメント・マシンとも呼べるガジェットなのだ。

で、発売当初の悪評に戻る。やれアンテナが立たないだの、やれ日本語入力がもっさりだの、Safariが落ちるだの、アプリのインストールに失敗するだの、そもそもiPhone自体が固まるだの…。
どれも皆事実であった。

そりゃあ、携帯電話としては使えないと思うわな。筆者も娘に「(別の)携帯電話買いなよ。ホント、困るから」とさんざん言われた。それでもiPhoneを携帯電話として使い続けたのは、いつかは直るだろうと確信していたからだ。

米国時間9月12日、待ちに待った「iPhone 2.1」ソフトウェアの登場でiPhone 3Gは劇的に改善した。
上記のバグフィックスの他、セキュリティが強化され、iTunesへのバックアップにかかる時間が大幅に短縮されたのである。

それはそうと、最近ソフトバンクの孫社長がだんだん憎めない存在になってきた。つか、どっちかっていうと「仲間」って感じて、親近感さえ抱いている自分に愕然とする。彼はカリスマなんだけれども、その偉大なところは信念を貫く心と物事を成し遂げる行動力。iPhoneに社運を賭けたんだと思う。で、大衆を巻き込むために、自ら率先して行動している。

日本の大企業のトップは、自社が何を売っているかは知っているけど(たとえ所有していたとしても)自分でガンガン使ったりはしないだろうし、ましてやその様子を大衆の前で披露するなどまず考えられない。が、孫社長はやっちゃうのだ。しかも、思わず部下のプレゼンに口出しまでしてしまう。心底iPhoneに惚れているのが傍目にも分かり、何だか微笑ましい(…と思える自分が変なのだろうか)。

スティーブ・ジョブズとまではいかなくても、日本でここまで聴衆にアピールできるのは、孫正義社長くらいなものだ。強引だとか強欲だとか、いろいろ言われるけれど、「もっと頑張れ!」って応援したくなってきた(…と考える自分が変なのか)。

ちょっと話がそれてしまった。
ええっと、そうじゃなくて、孫社長やソフトバンクは実はどーでもよくて(好きですけど)、NTT DoCoMoが出してくれればもっといいのにと思っているくらいだ。
声を大にして言いたいのは次の一言である。

iPhone、とにかく使ってみなよ!

 

ITmedia News 2008/09/16
[WSJ] AppleのiPhone 3G、日本での売れ行きは低調

CNET Japan 2008/09/17
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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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