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CNET Japan ブログ

ニコ動、オワタwww

2008/07/03 03:19
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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ドワンゴの発表によると、社団法人日本映像ソフト協会などの権利者団体の要請に基づき、著作権を侵害した動画を削除するという。対応策は以下の通り。

対応策
?同サービス内に既に投稿されている3団体の会員社の著作権を侵害している動画(MAD動画を含む)を削除すること
?新規に投稿された動画について監視を行い、3団体の会員社の著作権を侵害している動画(MAD動画を含む)を速やかに削除すること

ちなみにCNETの記事では「動画が削除された」という表現になっているが、株式会社ドワンゴのニュースリリース(PDF)には「対応策の実施を提案し、3団体の同意・ 確認の上申し入れ書を提出し、受領に至った」と記述されるのみで「実施した」とは一言も書かれていない。実際、MAD動画の削除状況を確かめてみたが、以前に比べて削除動画が増えたとは断定できなかった。

ニコニココラム」には「動画削除時の仕様変更について」という記事が上がっており、7月5日に機能を実装予定とあるが、このタイミングで著作権を侵害している動画の一斉削除が実施されるのかどうかは明記されていない。

『権利者申し立てによる動画削除の場合、権利者名を表示する機能』を、7月5日午後に実装を予定しています。

いずれにせよ、ユーザーのニコニコ動画離れは確実。一つを取り締まっても、また次の動画サイトに流れるだけという悪循環。ニコニコ動画内にある「著作権侵害動画に対する対応策に関するお知らせ」のスレでは、早くも次の本命はVeoh、Youkuかzoomeかと取り沙汰されている。少なくともニコニコ動画の「プレミアム会員」の価値は確実に失せた。これを機に、娘も「プレミアム」をやめるかもしれない。

私は「ニコ厨」というほどではないが、さりとて「ニコ厨ざまぁwww」などと叫ぶvipperではもちろんない。でも、たまに見る『アカギMAD』には、心底癒されている。「MAD」と一口に言っても、玉もあれば石もある。「たかが切り貼り」と蔑まれ、実際制作者が見たらムカツクであろう動画も数多い。が、そうではなく、愛を込めて丹念に描かれているMADも存在するのだ。まさに、これこそファンによるファンのための動画ではないか。

著作権侵害は「ヤッテハイケナイ」。だってそれは日本の法律で決められたことだし、創作者の権利を侵害してるわけでしょ。
そんなことは皆、十分過ぎるほど分かっている。だからこそ、運用方法や法律そのものを変えていくべき時期なのに。

さらに、業界の体質は昔からちっとも変わっちゃいない。
例えば、プロモーションに多額のお金をつぎ込むのだったら、その一部を宣伝になりそうなMADの選別に使えばいい。あるいは二次創作を認め、クリエイターとファンが共存できるような仕組みを作り上げるとか。法令遵守と銘打って、すべて一律に禁止するという方針はバカげている。MADなどというアングラは「大衆」が望むが故に生まれてくるものだ。その「大衆」を捉えずして、何がプロモーションか。

話はそれるが、日曜日にテレビ朝日で『大胆MAPスペシャル 世界に誇る日本アニメ各国調査』という番組をやっていた。人気アニメが放映されていた国を塗りつぶしたという世界マップを見ていて、フト思った。日本のアニメはあまねく海外に浸透しているのに、何故アニメ業界の下層階級はいつまでたっても貧困なままなのだろう…。はなはだ疑問である。

それは日本の中でぬくぬくと大衆文化をはぐくむことで満足してしまい、世界を見据えた戦略が立てられていなかったから。
もしくは、戦略は立てたけれどもうまく行かなかったか、作って売るのでイッパイイッパイだったから。
いずれにせよ、リーダーシップを取れるような逸材がアニメ業界には存在しなかった、の一言で済ませていいんだろうか。

日本の携帯電話市場はよく「ガラパゴス」と揶揄されるが、アニメ業界も似たようなもんである。コンテンツはただ輸出すればいいというもんではない。今でこそ、全米などではグッズ販売等の二次収入が期待できるようになってきたが、それでもまだ足りない。どうすれば「世界の大衆」を巻き込みつつアニメ業界を発展させることができるのか。皆で真剣に考える時なんじゃないの。

そう思うと「ニコニコ動画」なんて、ハ〜ン、小さい、小さい〜。
「MADを速やかに削除」したがっているのは、日本動画協会でもなく、日本映像ソフト協会でもなく、日本映画製作者連盟でもない。ニワンゴ自身なのである。生き残りのために自己防衛が先に来るのは仕方ないやね、ということなんだろうと推察する。話し合いのタネも尽きたということか…。

以下、正論。

「ニワンゴさん、これからはどうかまっとうに生きてください。アイマス、ミク、東方、兄貴、ドアラ、猫なべ、歌ってみた、どれも皆大好きです。これからもずっと影ながら応援しています」

以下、「ニコ厨」である娘のつぶやきから抜粋。

「本篇うpが違法だってことは分かるけど、すべての二次創作がアウトっていうのは…」
「DVDまで買い込んでいるようなコアなファンは、一体どこへ行けばいいんだ」
「MADで大きくなったサイトが、MADを疎かにしていいものか」
「だから、相互理解が必要だということに、なぜ皆気づかない!」
「引っ越し先……」

我が家の結論としては、

「ニコ動、オワタwww」

 

ニュースリリース(PDF)
http://info.dwango.co.jp/pdf/ir/news/2008/080702.pdf

ニコニコ動画掲示板
「著作権侵害動画に対する対応策に関するお知らせ」のスレッド

CNET Jpan 2008/07/02
ニコニコ動画、映画やアニメの二次創作作品を削除へ--日本映像ソフト協会らの要請で

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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