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Androidが「オープン」な雑種なら、iPhoneは「クローズド」な純血種

2008/07/01 22:54
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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Androidの出荷が遅れるとのことで、この夏はGOサインの出た「iPhone2.0」の独壇場となりそう。長期的に見たならば、Androidの「オープン」な開発環境はいずれ世界中のメーカーやキャリアに広まるでしょう。そして安価なAndroidケータイも。

しかしながら、iPhone 3Gのアプリはすでに豊潤とも言える域に達しつつあります。Apple、デベロッパー、ユーザー、どの立場に立ったとしても、おいしい話が「てんこ盛り」状態。いよいよ、Appleは「AppStore」を開店しますし。
「iTunes Store」で売っている楽曲にはCDといった代替メディアや他の入手手段がありますが、「AppStore」は唯一無二の存在です。今までもそして今後とも「クローズド」な部分にこだわり続けながらも、その市場は一人歩きを始め、爆発的に発展していくことでしょう。
名うてのデベロッパー参入はもちろんですが、「おひとりさま」でも容易にアプリを開発でき、それが商売になったりしようもんなら!

ちなみに、NTTドコモから出るであろうAndroidケータイは、ドコモフォーン以外の何者でもなかったりして。オープン仕様でありながらも、ガラパゴス的な遺伝子は脈々と受け継がれていくわけです。現状のサービスも継続して利用でき、操作性も抜群で激安ときたら「もう買うっきゃない」という心境になりそう…。
でもそれ、ドコモの遺伝子、入ってますから!
auのAndroidケータイもしかり!
血統書付のAppleの純血種をお求めの方には、iPhoneが断然オススメです。

冗談はともかく、願わくばAndroidが日本ケータイが海外進出するための足場となってくれればいいのですが。ガラパゴス遺伝子入りの子と、ピュアでグローバルな子を産み分けるというのもアリでしょう。

生物学的に見た「雑種」と「純血種」の違い

「雑種」にはいろんな血が入ってくるので、その中の優れた形質が受け継がれていく可能性が高いです。Androidプラットフォームでは内部メディアライブラリさえマッシュアップできるというのですから。しかし、系統が細分化していく恐れはあります。unixやlinuxの歴史を紐解けば、1つのOSに統一することの難しさが分かるはず(そもそも統一しようとしていない?!)。
テストスイートの無償提供によってコアな部分はもちろん死守するとのことですが、それでも亜種や亜流は増え続け、独自仕様の嵐となりそうです。Androidの生みの親、アンディ・ルービン氏は「断片化については非常に興味ある部分だ。しかしわれわれはそれをコントロールすることはできないと考えている」と語っています。
おお、なんてフリーダム! 感動しました。

一方「純血種」は全く他の血を寄せつけません。AppleがiPhone 3Gの出荷段階でロックガードを導入するという噂もあながちデマではないでしょう。
そして、その「育ち」もまた「雑種」とは異なります。例えば、Windows Mobile上では実にたくさんのアプリが開発されていますが、「育ち」が自由であるがゆえに玉石混合であることは否めません。「純血種」iPhone 3Gでは、認められたアプリだけが「AppStore」上で名乗りを上げることができます。これは一般ユーザーにとって、大いなるメリットとなるでしょう。皆が皆、人柱になりたいわけではありませんから。品質が保証されてこそ、それは「オタク」や「ギーク」以外の万人にとって役立つものとなり得るのです。

オープンなAndroidの未来

いえ、オープンなOSが悪いと言っているのではありません。こと開発においては、どちらのOSも十分に魅力的です。また、Androidは携帯電話に限らずPDAやカーナビ等、さまざまなハード上で動作します。ひとたび軌道に乗ったなら、それこそ身近な家電製品にまでAndroidのエージェント搭載ってことになっているかも。「オープンで無料」というのはそれほどの力を秘めています。圧倒的な市場シェアを誇るNokiaがSymbian OSをオープンソースとして公開することに踏み切ったのも、Googleの脅威があったからに他なりません。
かくゆう私もAndroid PDAが出たら、無節操に飛びついてしまいそう…。
2007年11月に「Appleの『iPhone』ではなく、Googleの『Android』が普及する理由」というタイトルのブログを書きましたが、根底になる考えは今もさほど変わっていません。

さて、iPhoneの一番の課題は、初期段階で十分な本体の供給量が確保できるかってこと。こればっかりは、今更どうにもならないのですけど…。
特に、日本人は「ハヤリモノ」が大好き。バーンと放出されたなら、ブレイク必至なのに〜。

 

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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