「価格破壊篇」「ソフトバンクショップ【=】予約篇」「帝国滅亡説篇」の豪華三本立てでお送りします。タチの悪い風邪のせいで最後の方はかなり「妄想」が入ってますが、お気になさらぬよう。「機能」については、また後日ということで。
価格破壊篇
$199〜と発表された「iPhone 3G」、センセーショナルな価格設定に驚きを禁じえません。ソフトバンク【=】(ロゴのつもり)からは2万円を切る価格が期待できそうです。しかも「iPhone 3G」は従来のiPhoneより2倍も高速。日本人は最初からこんな恵まれた条件でスタートを切ることができるんです。
アスキー総研のアンケート調査結果によると、iPhoneで許容できる最大価格は「3万円」で27%と最も多く、「5万円」でも15%となっています。「2万円未満」なんてハナから除かれちゃってるし(笑)。
先日、NTTドコモからPRADA Phone by LGが予想価格10万円弱という価格で発表されたが(関連記事)、iPhoneの価格で許容できる最大価格は、「2万円未満」を除くと、「3万円」(27%)が最も多い。次いで「5万円」(15%)。「5万円」の場合、購入を検討する人全体の34%が許容することになる。
他のスマートフォンと比較してみた場合、この2万円という価格は圧倒的!です。
つまり、既にスマートフォンを持っているか購入する意向のあるほとんど方が、iPhone購入予備軍となり得るはず。デジヲタやギーク好きに留まらず、ごくフツウのサラリーマンやおシャレ好きな女性がその中に含まれます。ソフトバンクモバイルの契約者ならなおさらです。
個人に限らず、iPhoneのターゲットは企業や学校にまで及んでいます。個人で高価な「MobileMe」を使わずとも(使いたいですが)、まさにそれは公的な「クラウド・コンピューティング」と呼べるサービスです。
「iPhone 2.0」をベースとしたアプリの配信方法も「App Store」経由だけでなく、以下のような方法が選択できます。
- 企業内で使用するアプリをiTunesによって配布
- 教育機関などを対象に最大100台のiPhoneに対して「Ad Hoc」でアプリを配布
まず学校がアップルの洗礼を受けるであろうことは、間違いありません。
そして、iPhoneがどこまで企業に食い込むかが勝敗の分かれ目となるでしょう(ここで言う「勝敗」とはすべての同様な機能を持つデバイスに対するものです)。既存システムである「Microsoft Exchange Server」やCISCOによるVPN機能への対応等、エンタープライズサポートへの力の入れようを見るに、アップルは本気です。
ソフトバンクショップ【=】予約篇
まずは行動すべし。
早速、会社帰りにソフトバンクショップ【=】に寄ってきました。TXの研究学園駅のそばにある3月11日にオープンしたばかりの、まだホワイトの色がういういしい感じの【=】です。もちろん、私も1台予約してきました。このCNETのブログでも続々と「予約宣言」行われていますが、果たしてどのソフトバンクショップでも予約は可能なのでしょうか。
筆者:「ソフトバンクショップでは、どこでも予約できるんですか?」
店員:「当店では先行予約という形でお受けしておりますが、他のところではどうなのかは分かりません」
筆者:「どのくらいの方が予約に来てますか?」
店員:「お客様で6人目です。こんなに予約が入ったのは初めてのことです」
筆者:「そうでしょうね…(なんて失礼な客)」
店員:「まだ、詳しい情報は何もありませんので、価格や機種などの情報が入りましたらご連絡させて頂きます」
これは願ったりかも。まだ発表になったばかりで、どのモデルにするか迷いがありましたから(iPod Touchと差別化するために、十中八九、16GBのホワイト)。
娘はauファンで、メルアドを変える気もさらさらなく、ハードなキーが無いiPhoneにはさして興味がないようです。残念、「ホワイト家」にはなれないのかー(というより、反対されてます。「Cメールも使えないジャン」って)。
せっかくの「ホワイトプラン」なのにー(むしろ「譲歩」を担保として、auの春or夏モデルをゲットする裏工作を極秘裏に進めているフシがあります)。
こういうケータイ文化に慣れ親しんだ若年層は、すぐさまiPhoneに飛びつくことはないかもしれません。それでもなお「100万台ごえもアリ」と私は読んでいます。
帝国滅亡説篇
アップルの製品はスタイリッシュとかクールとかよく言われますが、思いつきや小手先だけのデザインに頼って一つの道具を世界に広めようとしているわけではありません。デザインやユーザビリティを極めたトータルなブランドとして、あらゆるコンテンツをその手中に納めることこそアップルの使命なのです。
音楽、動画、ゲーム、ツール類の提供を始めたアップルを、もはや誰も止めることはできないでしょう。なぜなら、惜しげもなく「App」を生贄として捧げるエバンジェリストや、多くの従順なユーザーらによって支えられている「至高の存在」なのですから。
さらに、そのおこぼれに与ろうと、ソフトウェアハウスなどのサード・パーティが群がってきます。
まるで魔法にかかったように(そう、人間が「犬」に変身するごとく)、ソフトバンクは他社のユーザーを取り込んでゆくでしょう。iPhoneという呪文、いえ、「魔法のコトバ」によって…(魔法にかかりにくい体質の方は、厳しい現実と虚構の狭間に置き去りにされるやもしれません)。
ソフトバンクが日本という小さな「森」でよく働く「こびとさん」なら、アップルはこの世の「善」をつかさどる「女神さま」です。
この日本を見渡すと、今一番ヤバいのは、ウィルコムやイー・モバイルなのではないでしょうか。
あ゛、世界の「帝王」を忘れてました。
かの素敵な「Windows Vista(アカの他人)」や「Windows Mobile(お世話になった知人)」の生みの親、マイクロソフト帝国のことを!!
ASCII 2008/06/09
iPhoneを即買いするのは一部のオタクだけ?
IT+PLUS 2008/06/10
iPhone 3G「ホワイトプランにするつもり」・ソフトバンク孫社長