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「逆転裁判オーケストラコンサート」に心打たれるも、あえてカプコンに物申す(by娘)

2008/04/22 23:07
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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4月20日、新宿文化センターで『逆転裁判 特別法廷2008 オーケストラコンサート』が行われました。熱狂的な『逆裁』ファンである娘と共に、私もコンサートを聴きに行ってきました。チケットは10分程で完売したとのことで、予約開始と同時に電話をされた方にはかなり厳しい状況だったようですが、幸い「プレ予約」をしていたため無事S席をゲットすることができました。ラッキー!
実は過去にも「特別法廷」は2回開催されていますが、それはゲームショー内でのこと。今回初のコンサートホールでの東京フィルハーモニー交響楽団による演奏ということで、前評判も高かったのです。実際、その内容は予想以上のものでした。数ある名シーンと共に、あるときは心踊り、またあるときは心に深く染み入るような演奏はそれはもう言葉では表現できないくらいに素晴らしく、心憎い演出も多々あって『逆裁』ファンは文字通り泣いて喜んだのでした。

第一部:ニンテンドーDS『逆転検事』の発表会

逆転検事

まずは『逆転裁判』シリーズプロデューサーの松川美苗氏の挨拶の後、プロデューサーの江城元秀氏とディレクターの山崎剛氏、キャラクターデザイナーの岩元辰郎氏によるトークセッションが始まりました。
「なぜ御剣怜侍なのか」という質問に対し、江城氏は「『逆転裁判3』のベストプライス版を制作しているとき、検事側を主人公にした物語を思いついた」と返答されました。山崎氏と企画を煮詰めていくうちに御剣がいいという結論に達したのだそう。

シリーズ2と3のキャラクターデザインを担当し、今回もデザインすることになった岩元氏はそのコンセプトについて、次のように語りました。
「キーになるポイントを絞って、なるべくシンプルに。『3段フリルに赤、以上!(笑)』みたいな感じにしたいなと。そこが一発で分かるくらいに、見て見てと。ゴドー検事のデザインポイントだったら『マスク、白い髪、以上!』」
後になって娘は「そう、そのシンプルさこそ、まさに逆転裁判のキャラクター! 派手にすればいいってもんじゃない」と、激しく同意してました。ちなみに、御剣怜侍のデザインは岩元氏ではないはずですが、その精神は受け継がれているのでしょう。
キャラデザ以外については「背景をこんな感じでどうですか、と提案しました。僕、基本小ネタが得意なんで」とのこと。

ここで電撃発表! 新キャラクターのイラストが初公開されました。ショッキングピンクの唐草模様のベストに、マフラーとかんざしが特徴的なカッコイイ系の女の子です。岩元氏は「詳しいことは言えないが、一つひとつのディティールに意味がある」と謎めいた発言をされてました。
山崎氏は「できるだけ華やかにしてください」とお願いし、「シンプルにしたい」という岩元氏と一悶着あったかのようですが、「結局、仲直り」して今のキャラクターが出来上がったのだそうです。和気あいあい(?)とキャラクターを創っていく様子が目に浮かぴます。

新キャラクターの女の子
−CNET Japanニュースより転載−

逆転検事』について、山崎氏は「大きな特長は、法廷ではなくて事件現場が舞台となること。そこで御剣検事が矛盾を見つけていく」と紹介しました。さらに「御剣をいろいな所に行かせたい」とも。このタイミングで岩元氏が「イラストをご用意しました」と1枚の絵を披露すると、会場からドッと笑い声が。
舞台は水族館、曲芸するシャチの前でイルカに事情聴取(?)している御剣検事の姿あり。ファンにウケたその訳は、実は逆転裁判には前科(?)があって、成歩堂弁護士が「オウムに尋問させてください」と言ったとか言わないとか…(喋れるオウムの方がイルカよりも有利なことは言うまでもありませんが)。
江城氏曰く、「これを見て、いろいろ想像していくとおもしろいと思います(笑)」
さらに山崎氏が「怪しい容疑者と熱いバトルがあります。かなり濃いキャラクターができています」と発言。ファンの期待はますます膨らんでゆきます。

御剣検事とイルカ
−CNET Japanニュースより転載−

本邦初公開のプロモーションビデオでは、御剣検事が「お見せしようではないか。このロジックが導き出す結論を!」と切り出します。「ありとあらゆる場所で”ムジュン"につっこめ!」ということで、「くらえ!」「異議あり!」といった決めゼリフももちろん健在。「法とは何か、正義とは何か、検事とは何者なのか」って、そこまで突き詰めていく物語なのでしょうか。
結局、最後にオチがついてました(ネタバレのため内容については一応自重)。

ここで、ゲストとしてグラビアアイドルのアッキーナさんが登場。綾里千尋をイメージしたという、黒のスーツにストールと勾玉という衣装で舞台に花を添えました。『逆転裁判』の大ファンである南明奈さんは「4のゲームが早くやりたいのと赤いヘッドフォンが欲しくて、当日列に並んで買いました」というエピソードを披露(先着購入特典の『オドロキヘッドフォン』は我が家にもなぜか2つあります)。「早く最新作をプレイしたいです」と会場に詰めかけた多くのファンの気持ちを代弁していました。

第二部:オーケストラコンサート

後半はいよいよ、東京フィルハーモニー交響楽団による演奏です。通常のコンサートと違うのは、裁判長をはじめ、成歩堂弁護士や御剣検事、王泥喜弁護士や牙琉検事らによる「特別法廷」の映像が流されているところ。ファンにはおなじみのコミカルな掛け合いに、会場からもときおり笑いが漏れていました。

『逆転裁判1〜3 法廷組曲』は冒頭のパイプオルガンの生演奏によるバッハの『トッカータとフーガ ニ短調』が印象的で、荘厳なる法廷曲と見事な調和を成しています。曲の持つ圧倒的なパワーに全身総毛立つ思いでした。

4で登場するラミロアが歌っていた『恋するギターのセレナード』をアーティストの霜月はるかさんが歌い、作曲家の岩垂徳行氏がカナデオンで伴奏するというボーナスもありました。カナデオンとは弾くことのできるオルゴールで、近々商品化される予定なのだそう。シリーズディレクタである巧舟氏が自ら作詞作曲されたという「歌」とカナデオンの美しい「音色」のハーモニーに聞き惚れました。その後、岩垂氏は『綾里真宵〜逆転姉妹のテーマ』も自ら指揮。

岩垂氏が「名門フィルオーケストラの演奏ということで、楽屋でうるうるしながら聴いてました」と語れば、巧氏は「リハーサルから涙もんで、このまま終わらないでほしいんですが」と現在の心境を吐露されました。それはファンにとっても同様で、迫力ある生の演奏に身を投じ、映像で再現されるゲームシーンを目で追っていると、だんだん胸が熱くなってきます。それはゲームをプレイしていたときの感動が、まさに今ここで「蘇る」からに他なりません。

アンコールでは、巧氏が『大江戸戦士トノサマン』のタクトを振り、最後は『成歩堂龍一〜異議あり!』で幕を閉じました。それは長いようでアッという間の幸せなひとときでした。

Programとおみやげの数々

・王泥喜 法介 新章開廷
・逆転裁判1〜3 法廷組曲
・芝九蔵虎ノ助〜スウィンギン・ゼニトラ
・ゴトー〜珈琲は闇色の薫り
・大いなる復活〜御剣怜侍
−休廷−
・逆転裁判4 法廷組曲
・悪漢組曲
・恋するギターのセレナード
・綾里真宵〜逆転姉妹のテーマ
・逆転裁判3 エンディング
−アンコール−
・大江戸戦士トノサマン
・成歩堂龍一〜異議あり!

どの曲もファンにとっては皆思い出深く、指揮者・栗田博文氏とオーケストラが奏でる素晴らしい演奏は、CDを購入してでも聴く価値があります。音楽CDは7月16日に3,570円、映像DVDは10月30日に4,620円で発売される予定ですので、当日会場に足を運べなかった方はぜひどうぞ!

来場者全員に配られた「プログラム」の見開きページと開催記念品の「CD」。
逆転裁判コンサートプログラム 逆転裁判コンサート開催記念品

開演前に1時間ほど並んで購入した、キャラクターものにしてはリッチな「カードケース」(TROIKA製 6,090円)。

逆転裁判カードケースの外側 逆転裁判カードケースの内側

この他に特製シール付の「宝月茜のかりんとう」も買いました。「サイコ・ロックの携帯ストラップ」は直前で売り切れてしまい、娘がたいそう悔しがってました。やはり都営大江戸線の東新宿駅から20分程迷った挙句、タクシーで引き返すハメに陥ったのが痛恨のミスでした(母娘で見知らぬ土地へ出かけると必ずと言っていいほど迷います。死亡フラグ立ちまくりです)。
お一人様1個限りの「オーケストラコンサート記念タンブラー」は使わないという理由で購入しませんでしたが、こちらも開演前に売り切れとのアナウンスがありました。人数分用意しなきゃ一人1個の意味ないんじゃないかと…。

コンサートからの帰り道での母娘の会話

(娘)「…実はまだ4はクリアしてないんだよね、途中のまま。また、やらなきゃあ」
(母)「えっ?! 珍しいね。3までは寝る間も惜しんで一気にやってたじゃない」
(娘)「4の検事はライバルって感じじゃなくって、言い負かしても次の瞬間には立ち直っている。悔しがってくれないのが嫌なの。あのすかした感じがイマイチっていうか」
(母)「ああ、牙琉響也はええカッコしい過ぎるんじゃない?」
(娘)「そうそう。3までの検事は言い負かすと悔しがってくれた、それでヤッタ〜って気になるのに、そういう爽快感が無い。最終話で共闘になるのはいいんだけどいつもそんな感じだし」
(母)「最後に共通する敵ができて、一緒に闘うのはいいんだけどね」
(娘)「それに、あの成歩堂の扱いは無いでしょう。今までのファンの気持ちを考えてほしいよね。せっかく3であんな感動的な終わり方をしたのに」
(母)「結構キビシイこと言うねぇ」
(娘)「いや、シリーズ自体はチョー好きだよ。4もおもしろいことはおもしろいし好きなんだけど、1〜3に比べるとどうしても見劣りしてしまうっていうか…。話題性があればいいってもんじゃないでしょ。あと、トリックもちょっと微妙かも」

シリーズを心から愛しているからこそ、あえての「辛口批評」も飛び出すのでしょう。そういった生のファンの声をぜひ、次回の作品作りに役立ててほしいものです。

(娘)「カプコンのシリーズものは元の路線から反れちゃうのが多くって…。古くからのファンをもっと大事にして、末長く愛されるような世界を創り上げる努力をすべき。きっちり一本筋を通した作品作りをしてほしい」

これまた「カプコン批判」とも受け取れるような発言。でも、根っこのところはカプコン信者で『Devil May Cry』や『戦国BASARA』シリーズの熱狂的なファンでもあるからこそ、そんな言葉が口をついて出てしまうんです。

コンサートは女性の方がほとんどでしたが、男性ファンのお姿もちらほらお見かけしました。全体の1〜2割くらいを占めていたように思います。女性に人気があるからといって女性偏重のキャラ作りをするのではなく、男性ファンの期待をも裏切らないようなキャラクター設定や骨太のストーリーを生み出すこと。それがシリーズものを堕落させない「コツ」なのではないでしょうか。

(母)「最後に、カプコンさんに一言どうぞ!」
(娘)「今度の『逆転検事』は初のスピンアウトの作品ですけど、すっごく期待してます。ときに脇にそれてもまた元の所へ戻ってきて『逆転裁判』の王道を行くようなゲームをこれからも創り続けてください。お願いします!」

CNET Japan GAME CHANNEL 2008/04/21
【逆転検事】の新要素も! 逆転裁判オーケストラコンサート&新作発表会

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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