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ネットの向こう側にDVDライブラリはあるのか −「Blu-ray」つづき

2008/03/03 00:50
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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この文章は「MD程度にはおさまらない「Blu-ray」というメディア」へのShin_s さんやBLACK.さんのコメントに対する返答です。少し長くなってしまったので、独立した記事としました。
以下、Shin_s さんのコメントの内容です。

さて、特に BLACK. さんの書込みも読ませていただいての感想ですが。

「ご自分の使い方が世間一般の標準とか常識だと、勘違いなさっている方が多いように思います」
とのコメント、僕も常々感じていることです。

単にウェブを見るとか、メールを使うとかいうこと以上にネットを使う、つまり、こうしてブログを持ったり、そこに積極的に書込みまでする人って、日本人全体からすればごく一部です。少なくとも僕のまわりの友人でそこまで日常的にやってる人間はいません。

そういうことを言うと今度は、それはおまえのまわりが遅れてるんだ、と“進んだ”人たちは言うのでしょうが、それは特異な進み方だと気づくべきです。
いや、僕自身もkirifueさんがおっしゃるように、自分の位置を当然と思って論じちゃうことがあるのですが。

BLACK.さんが書かれていた反論もまさにその通りだと思うのですが、案の定そういう人たちから、たとえば「手許にディスクを置いておきたい人間なんてすでに少数派だと、まずは認識すべき」なんて反論がされていましたが・・・。
実は僕もちょっと前に
● 【余談・放談】パッケージソフトを所有するということ
http://japan.cnet.com/blog/skys/2008/02/12/entry_25005064/
なんていうエントリを書かせていただいていました(宣伝、すみません(^_^;;)

そこにも書いたのですが、おっしゃる通り、人間の習慣というか本性というか、そういうものってテクノロジーの進化だなんだっていうことに関わらず、変わらないものってあると思うんですよね。
技術を理解し、その進化に期待するのはもちろんいいことですが、“人”が見えなくなるのはどうなのかな、と。
自戒を込めてそう思います。

YouTubeやニコニコ動画とかネットアニメを、私や子供らは当たり前に観ていますが、これは特異な例でしょう(ちなみに、うちのPCは4台+廃棄寸前PC2台です)。実際、小4の息子の友達などの様子を聞くと、つくば学園都市という環境にもかかわらず、PCを使って積極的に何かをするという子は少ないです(うちの子と違って勉強しているのかもしれませんが)。親の世代はPCを持っていてWebやメール、ショッピングを行っている人は多いですが、やはりネットで動画視聴をする人は少ない(これまた、仕事が忙しいのかもしれませんが)。
娘の世代(高校生)になるとそういうことをやっている子も結構いますが、むしろ主流はケータイなので。まあ、それくらいの世の中です。

一方、DVDは広範囲に普及してます。これは家電ですから、テレビと共に生活に欠かせない道具としてごく自然に使われているわけです。この「家電」という座を得るためには、メーカー主導によるコンシューマーへの宣伝と圧倒的な物量が欠かせません。AppleやMicrosoftがいきなり横から現れて、その座をかっさらっていくでしょうか。否。では、東芝ならそれができるのかと言うと、これまたHD DVDの二の舞になりかねないです。逆に言えば、家電メーカーが一枚岩として結束したときには、何が起こっても不思議ではないということです。

いえ、否定しているのではありません。現状では地上波テレビ放送からデジタル放送に移行したとしても、その体制はあまり変わらないと思えるのです。私自身はむしろ変わってほしいとも思うところもあります。既成の放送に縛られない自由なネット配信が実現するのは、素晴らしいことですから。それでも放送業界は生き残りをかけて囲い込みを図るでしょう。今後起こるであろうネット化の波で新たな主導権を握るのはどこになるのか見当もつきませんが、今までのように抜け駆けや自己主張ばかりを繰り返していては消費者を苦しめるだけです。規格化とオープン化は相反するものではなく、人々の利益を第一に考えてさえいれば両立しつつプラスへと作用させることができるはずです。ネット配信の未来はそこから開けるでしょう。

それでもなお、Shin_sさんのおっしゃるように、人間の習性はいきなりは変わらないというのは真理です。コレクションは一元管理するか、個別に所有するかのどちらかです。それは音楽データをiTunesやiPodで管理するのと、CDでコレクションするのに似ています。音楽の場合はデータ量はそれ程大きくはないので、いずれCDのようなメディアとして所有することは無くなるかもしれません。一括管理には十分なメリットがあるからです。しかし、高品質動画という膨大なデータを一ヶ所に保存するのは一般家庭では無理でしょう(大容量メディアの開発・普及といった技術革新が起こればまた話は別ですが)。すると、必然的にリムーバブルなメディアは無くならないということになります。江島健太郎さんのように「そうか、ネットの向こう側に、HDDを購入する何%かの値段でいつでも欲しいときに引き出せるライブラリがあると思えばいいのか」というような感覚はなかなか持てるものではありません(レンタルの代替としては重宝するでしょう)。コレクターならなおのこと。

今後は下記のように移行が進んでいくと思います。例えば、従来はテレビから録画していた人がネット配信を利用して高品位コンテンツを手に入れ、Blu-rayに保存するといったことも考えられます。Blu-rayパッケージの購入はそれらとは独立して存続するでしょう。

 ネット配信を(これから)利用する層
  → 低品位or高品位のネット配信を利用する
 コンテンツをDVDレコーダーで保存する層
  → Blu-rayレコーダーで保存する
 DVDパッケージを購入する層
  → Blu-rayパッケージを購入する

さて、規格統一が実現した今、映画会社は本気でプロモーションをかけると息巻いています。Blu-rayレコーダーやプレーヤーのメーカーもここぞとばかりに売り込みを図るでしょう。これからどんどん、Blu-ray周辺はおもしろくなってきそうですね。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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