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ITとエコの関係にみるGoogleと任天堂のポリシー

2007/12/04 23:14
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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CNET Japan オンラインパネルディスカッションで「注目分野となるか? ITとエコの関係」というお題が出ていたので、私も考えてみました。

Googleがクリーンエネルギービジネスに参入することを明らかにしました。2008年に再生可能エネルギーの研究開発に多くの資金を投資し、再生可能資源から作った電気を自社のデータセンタにまわすほか、他社に販売したり、技術を定額でライセンスすることも視野に入れているようです。

これは素晴らしい。ITビジネスの最先端を行くGoogleだからこそ、その取り組みは高く評価されます。IT業界のみならず、あらゆる企業を巻き込んで経済界、果ては政治にまで影響を及ぼしかねないほどのインパクトです。

つい数年くらい前まで、米国における企業のエコ対策は他の先進諸国に比べて遅れを取っていました。政治家が企業とつるんで環境汚染の片棒を担いでいたとの指摘もあります(ホワイトハウスの環境政策担当者フィリップ・クーニー氏と石油業界とか)。その流れが大きく変わってきたのはゴア元副大統領が「不都合な真実」(ECO入門編はオススメ)を書いたあたりからです。ゴア氏は温暖化問題の啓発活動が認められ「ノーベル平和賞」を受賞しました。もちろん発言するだけで何もしないとか、成果の伴わない実践は環境にプラスとなるはずはありませんが、まずは啓蒙活動が重要だと思います。

特にアメリカは自己主張の文化。相手に意思を伝えなければ何も始まりません。その点、Googleは環境問題に本腰を入れると表明したわけです。たとえそれがビジネスだとしても、いや、ビジネスだからこそ、成功への道筋が見えてくる気がします。投資の回収が見込まれることによって、エコサイクルは潤滑に機能すると予測できます。このビジネスモデルは他の企業にとっても、よき手本となりそうです(誰でもがそのまま真似できるものではないですが)。もっとも、Googleは50万台ものサーバーによって大量の電力を消費しているのですから自給自足は当然、との声もあります。

かたや任天堂の姿勢。グリーンピースの調査では、なんと0点を付けられてしまいました。吉澤さんが指摘されていたように、決して環境問題をおろそかにしていたわけではないでしょう。むしろ、積極的に推進している企業の一つです。にもかかわらず、0点という汚名をきてしまったのは、グローバル企業としての自覚がまだ足りなかったのではないかと思わざるを得ません。「指標を設けているか」「情報を公開しているか」といった基準での採点には全く意味がない、とは単純に言いきれないと思います。

こののち汚名を返上すべく、任天堂はエコ対策への取り組みと成果を目立つように公開すべきです。遅過ぎとの声もあるやもしれませんが、そんなことは気にしない。この事件によってあらゆる企業が自社の環境問題への姿勢を見直し、積極的にアピールすることの重要性を認識したでしょうし。そういう意味で、この時点での指摘はむしろ良かったのではと思っています。

こんな調査結果があります

ガートナーによる、IT業界が環境に及ぼす影響を分析した調査によれば、サーバやPCの稼働によるCO2総排出量は、機器の冷却や通信ネットワークまで含めると、全世界の排出量の2%以上を占めるという。これは航空機産業の総排出量に匹敵するレベルとされる。また、データセンターからの二酸化炭素排出量は、世界のIT関連技術全体の排出量のおよそ4分の1に達しているらしい。

グリーン・グリッド・コンソーシアム」という非営利のコンソーシアムが2007年2月に立ち上がりました。AMD、デル、HP、IBM、インテル、マイクロソフト、サン・マイクロシステムズ、VMwareなどが参加し、データセンターの電力コスト削減を目指すそうです。その流れか、サンやIIJが地底空間へのデータセンター建設に取り掛かり、HPがサンディエゴ工場にソーラー発電設備を設営するとのこと。IBMも「Project Big Green」構想を発表しました。エコ活動に関する限り、過去の行いや過ちよりもこれからどうすべきかという対策に力を入れるべきでしょう。常に前向きな姿勢で、環境問題に立ち向かわなければならないからです。

2008年もIT系の大企業が続々とエコへの取り組み「グリーンIT」を発表するでしょう。IT企業のエコ合戦の火蓋は切られたばかりです。しかし、そんな大局的な企業の動きを捉えるまでもありません。まずはできることから始めるのがエコのキホン。不必要なPCやサーバーはシャットダウンする、ろくに見ていないテレビは消す、といった行為だけでも効果があるはず。環境問題は最も身近な問題であり、すぐそこに迫っている危機なのですから。

CNET Japan
注目分野となるか? ITとエコの関係

ギズモード・ジャパン 2007/11/30
グーグルがエネルギー開発に前向きな理由

ITmedia 2007/12/03
地球を“蝕む”コンピュータ――グリーンITの必要性とは

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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