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『チーターマン』『たけしの挑戦状』にみる「伝説のクソゲー」が蘇る世界(ニコニコ動画)

2007/11/15 01:22
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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何でも「伝説」という冠がつくと、途端にすごいモノに感じられます。しかし、一口に「伝説」と言っても、本当にすごいときもあれば逆にひどいモノもあって、さまざまです。ただ、どちらにも共通して言えることは、極端であるがゆえに人々の記憶の片隅にいつまでも焼きついて(あるいはくすぶって)いるということでしょう。際立ったものは、ただそれだけで存在する価値があるというわけです。そして、何らかのきっかけで私たちの前に蘇ります。昔の姿で、あるいは、進化さえも遂げて。

当時はこき下ろされ見向きもされなくなったモノが、今注目を集めるという逆転現象が起こっているのです。『たけしの挑戦状』『チーターマン』といった「クソゲー」もまたしかり。では、この2つのゲームにおける「蘇り現象」を追ってみたいと思います。

たけしの挑戦状

ビートたけし氏が監修したゲームとして発売当時話題になったゲームです。難易度が非常に高いだけでなく、不条理な世界観が異色でした。「操作をしないで1時間放置する」という常識ハズレの我慢を強いるなど、ビートたけし氏らしい斬新な演出がここかしこに出てきます。「クソゲー」の代名詞とも呼ばれているのもうなづけます。

このゲームが再び注目されるようになったのは『ゲームセンターCX』というTV番組で有野課長が挑戦したのが始まりです。有野課長も、そのあまりの「クソゲー」さに苦労してました。何とかエンディングにまで到達しますが、そのエンディングがまた理不尽で..

番組の影響はすさまじく、YouTubeやらニコ動やらに関連動画が多数アップされています。

チーターマン

チーターマン』は欧米で発売されたソフトで、ミニゲームコレクション「Action 52」の中の一つです。後に『チーターマン2』も単品で発売されました。

ニコニコ動画で『伝説のクソゲー チーターマン2』というタイトルでプレイ動画がアップされ、一躍有名になりました(私は娘からのタレコミで知りました)。横スクロールのアクションゲームです。

実際に見ていただけば分かるのですが、恐ろしく「クソゲー」です。背景はのっぺりしてコースも単調、キャラクターのデザインもテキトーっぽい。ゴールも描き込まれておらず、エンディングも無し。処理落ちは当たり前で、いきなり暗転したりとメチャクチャ。これが「仕様」だという噂もありますが..BGMはわりとリズムが心地よくてクセになります。

YouTube
【ニコニコ動画転載物】伝説のクソゲー チーターマン2(Cheetahmen2)

つい最近、『チーターガール』なんていうおシャレになった曲もニコ動にアップされました。何なんだろ、このポップな感じは。

YouTube
チーターガール

このネタを使ったニコ動作品の中で私が一等好きなのは、『…を描いてみた』シリーズで有名な投稿動画。絵を完成していく過程を描いたものです。この方の『チーターマンを描いてみた』は素晴らしい。あの単純なワンシーンが、こんなにも見事な芸術的仕上がりになるとは、一体誰が予想したでしょうか?!

YouTube
あのチーターマンをクオリティを上げつつ描いてみた
続・あのチーターマンをクオリティを上げつつ描いてみた

この方の描くゲームキャラはどれも皆いいです。ただ絵が完成していくだけでなく、中には時間の流れとともに変化していくキャラもいます。本題から外れますが、『あのキノコを描いてみた』は切なさで胸がいっぱいになります。YouTubeにもアップされていますので、ぜひどうぞ。

YouTube
あのキノコを描いてみた

まとめ+α

しかし、どちらのソフトも実際にプレイしてみた方はどれほどいらっしゃるのでしょうか? 『チーターマン』は日本では発売されていないので、手に入りにくいのは確かです。

一方、『たけしの挑戦状』のROM(カートリッジ)は、ゲームショップで他のソフトと一緒に8本1000円程で売っていました。実は『ドラゴンクエスト』並のヒットだそうですから、今でも中古が出回っているのでしょう。まあ、任天堂のサポートも10月で打ち切られましたし、今どきファミコンを持っている方が珍しいですから。私自身は中古のファミコン(AV仕様)を買ったばかりですが、さすがにこのソフトを買う気にはなれませんでした。

ようは「ネタ」として活用されている、いわゆる「二次利用」ってやつですね。平凡な作品はネタになりにくいですが、すっごく良いか悪いかすると人目を引くことができます。しかも見ている分には「バツグンに面白い」ときている。誰もが発信者となれるWeb2.0時代には、ネタを求めてさまよい歩いている人々が五万といます。ネタは鮮度が命。流行っているものはすぐに使わなければなりません。そして『初音ミク』がバカ売れし、「クソゲー」が蘇るという現象が起こるのです。

現在「クソゲー」と呼ばれるゲームも、数年後には「伝説のクソゲー」へと進化を遂げているかもしれません。ギャップが大きいほどその価値は高まります。この世界では、以下の式が成り立つ(はず)です。

酷さのエントロピー×(思い入れ+コダワリ)= ☆価値☆

そう言えば、『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』のゲームが今日(11月15日)発売されます。え?もちろん、私は近所のゲーム屋で予約してます。DVDも本もぜ〜んぶ持ってますし。有野課長のプレイって、癒されるんですよねぇ。ま、お世辞にもうまいとは言えませんが。「クソゲー」だろうが「名作」だろうが黙々と、ときにつぶやきながら、失敗しても諦めずに何度も挑戦する姿に惚れてしまいました。いわゆる「俺の嫁」状態なのであります(話が逸れてばかりでスミマセン)。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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