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「ローゼン麻生」総理大臣にオタク文化の未来を託す

2007/09/14 01:19
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寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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安倍晋三首相の辞任表明を受け、麻生太郎幹事長が出馬の意向を固めつつあるらしい。テレビ朝日の「報道ステーション」では「総裁のイス”麻生VS福田”ポスト安倍は大差決着か」という特集を組んで放送していた。町村派や津島派の後押しで福田氏が圧倒的に有利とまとめている。

誰がなるとしても、新総理に期待することはいろいろあるだろう。財政赤字の再建弱者救済等。しかし考えてみれば「無駄金を使わない」というのは当たり前のことで、これを実現できればOKというのではあまりにも志が低すぎる(それすら一向にできないのだが)。改革を進めるのはもちろんだが、さらに対外政策に力を入れ、日本の国際競争力を高めて欲しいと思う。それが経済の発展にも繋がるのではないだろうか。

麻生氏が総裁候補となったことで、9月12日の東京株式市場ではアニメ製作会社やコミック関連出版社などの銘柄が軒並み値を上げたという。麻生氏がマンガ好きというのは知ってはいたが、これ程までに期待されているとは正直思わなかった(ちなみに空港の売店で漫画『ローゼンメイデン』を読んでいるのを目撃されたことからローゼン閣下という愛称がついた)。

オタク文化に限らず日本の良さを十分理解している麻生氏が総理となることで、海外の日本に対する認識が深まるとすればそれは素晴らしいことなんじゃないだろうか。外務省で「国際漫画賞」を発案した麻生氏が、今後どのようなコンテンツ振興を進めていくのか気になるところである。

高校生である娘も麻生氏に期待する一人である。
(娘)「オタク文化って、今でも負のイメージ持たれてるし。特にアニメは冷遇され過ぎ。評価はされてるとは思うけど、それだけじゃ発展につながらないでしょ。もっと後押ししてくれてもいいと思う。ゲームはまだいい、海外と日本では売れるソフトが違うから。でも、アニメやマンガは宝の持ち腐れだよね。このままじゃ外国に抜かれるのも時間の問題かも」

アニメ業界の現状は確かに厳しそうだ。「アニメ・ビジネス・フォーラム2007@NBonline」に「アニメは“量産化”の罠にはまった」と題した記事がある。現在の業界における問題点として「海外市場での競争力の低下」と「DVDパッケージの売り上げの落ち込み」の2点が挙げられている。

これに続く記事「ゲームに学ぶアニメビジネスの成長への道」では、ゲームビジネスにおける成功例を列挙している。「国内市場よりも欧米市場を優先して成功したカプコン」と「プロモーション目的の廉価版で大ヒットの『龍が如く2』」の2つの事例から成長のためのヒントを得ることができるだろう。

こうした中、DVD市場で海外進出を果たしている企業もある。バンダイビジュアルだ。全世界での同時展開、自社販売による高付加価値・高価格路線という戦略を掲げている。アニメを愛するファンは、パッケージからフィギュアに至るまで、その関連グッズをも愛する。そのオタク愛に日米の違いはないと思う。

北米のiTunes Storeでは『サムライ7』や『スピードグラファー』などの有料配信が行われており、9月4日からは手塚アニメの配信も始まった。Appleは映画などの映像配信のビジネスに力を入れてきており、日本のアニメコンテンツにも目をつけたというわけだ。北米メディアと日本のコンテンツ産業の利害は一致しているのである。手塚プロダクションは、現地企業を通さずに直接コンテンツを提供しているという。日本の企業がアニメ作品を直接展開するのは極めて異例であるとのこと。

バンダイビジュアルにせよ手塚プロダクションにせよ、力のある企業はいい。自力で海外に進出できるから。しかし、日本のアニメを支えているのは中小のアニメ制作会社であり、底辺にいる多くのアニメーター達であるこれらを擁護し育成し発展させ海外進出の足場作りを担うことこそ、政治の役目なのだと思う。

ローゼン麻生閣下、首相になられてもなられなくても、日本のオタク文化を応援し続ける姿を期待します。

ITmedia News 2007/09/12
安倍首相辞任でアニメ企業の株価上昇 「ローゼン麻生」に期待か
ITmedia News 2006/06/02
「萌えで世界を平和に」 オタク新雑誌「メカビ」
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