昨日、「UMTPモデリング技能認定L1試験」の試験を受けてきた。
5月13日に受験した「OMG認定UML試験Fundamental」の試験勉強のついでと言っちゃあ語弊があるが、勢いのあるうちに、もう少し広い範囲を勉強しておこうと考えたのだ。
そうは言っても、正味3日漬けの学習法、無理があるのも事実..
果たして、どうなることやら。
そもそもUMTPとは、UMLモデリング推進協議会のことで、モデル技術体系化と普及を目的とした非営利活動法人である。UMTPでは、モデリング技術者の技能認定試験を行っており、そのスキルをL1からL4の4レベルに分類している(実際には、上位のL3とL4の試験はまだ公開されていない)。
ただし、この試験は UML1.5がベースとなっているので、気をつけてほしい。先日受けたOMG認定UML試験は、UML2.0に準拠しているからだ。そもそもUML1.5と2.0では、モデリング図の名前からして異なっていたりする。どちらも受けるつもりなら、両者のバージョンの違いについて、頭の中できっちり整理し、理解しておこう。
L1 簡単なUMLモデルの意味が分かる
L2 UMLモデルの読み書きが普通にできる
(モデリングリテラシーがある)
L3 実務でモデリングが実践できる
L4 実践に基づいてモデリングを指導できる
レポート
L1の試験には L1-T1とL1-T2の2種類があるが、現在、L1-T2のみの合格でL1が認定される。L1-T1を受験するのは自由だが、受験料が2倍かかってしまう。もちろん、私はL1-T2のみ受験した。
試験は、パソコンを使って行われる。
選択式問題なので、該当するラジオボタンにチェックを入れればよい。
分からない問題や自信の無い解答には、マークをつけることができる。一通り終了した後で、問題番号一覧がマーク付きで表示される。ここから自由に問題を選び、何度でも解答をやり直せる。
どんな問題が出たのかは、守秘義務があるため、具体的に書くことができない。傾向としては、比較的単純なケースについて、正しいモデリング図や該当する文を選んだりする問題がほとんどだ。
結果
合格得点は80%で、私は83%で合格した。
ふぅ?、ギリギリだ。
見直したときは、これで完璧だと思ったのだが..モデリング技術は、まだまだ、のようだ。
いまだ、業務に使用したことがない、というのがイタイ。
しかも、要求定義が苦手とは。
開発プロセス/モデリングの基本概念 | 75 |
要求定義モデリング(ユースケース図) | 33 |
構造モデリング(クラス図) | 87 |
振る舞いモデリング(シーケンス図) | 100 |
振る舞いモデリング(コラボレーション図) | 100 |
振る舞いモデリング(ステートチャート図) | 66 |
振る舞いモデリング(アクティビティ図) | 100 |
実装モデリング(コンポーネント図) | 100 |
実装モデリング(配置図) | 100 |
複数の図を使用したモデリング | 100 |
勉強方法
3日漬けなので、大きなことは言えない。
とりあえず、「UMLモデリング技能認定試験 スキルアップ教本 秀和システム」を2回通して学習した。この本、問題数は185問と充実してよいのだが、記述の誤りが多過ぎる。必ず、正誤表で修正してから、取り組んだ方がいい。直した後でも、まだ若干の矛盾点が見受けられるが、何とかなるだろう。
私は入手が間に合わなかったのだが、「UMLモデリング技能認定試験 入門レベル(L1)対応問題集 技術評論社」は公認問題集として、評判がいいようだ。実際の試験形式に対応した学習ソフトが付属しているので、解答方法に慣れることもできる。
受験申し込み手順
全国の大学・高校・専門学校などに属する学生を対象とするアカデミックプログラムという制度があり、安価に受験することができる。ピアソンVUEの試験センターへ、その旨、申し込もう。
一般は、ピアソンVUEかNTTデータ テスティングサービスで受験できる。バウチャーチケットを2枚以上を一括購入すると割引があるが、1回分だけなら、Webで予約してクレジットカード決済を選択することも可能だ。
各センターとも、試験を予約するためには会員登録が必要なので、まずは登録しよう。登録承認後は、前日(会場によっては当日)の予約が可能である。
詳しくは、各センターのホームページを確認してほしい。
さて、2回に渡ってお送りしたUMLの認定試験レポート。
「大人の**」ゲームもいいけど、IT試験は頭をフル回転するので気持ちいいし、結果が出るのでやりがいがある。
とは言え、ちょっと、頭が疲れ気味..
さらに、上位の試験である「OMG認定UML試験 Intermediate」及び「UMTPモデリング技能認定L2試験」であるが、夏あたりに受けようかと思っている。