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Willcom 25番ポートブロックは迷惑メールに有効か?

2006/04/16 12:57
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寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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携帯やPCおける迷惑メールは年毎に増加し、個人や公共の権利を脅かす存在となってきている。悪質なものは、ウイルス感染の原因や詐欺の手段とされることもあり、その社会的な影響は大きい。早急な対策が望まれるところだ。
通信会社とて、今日の状況をいつまでも指を加えて見ているわけではないようだ。その対策を打ち出さんがため、JEAG(Japan Email Anti-Abuse Group)なるワーキンググループが、2005年3月に設立された。JEAGとは、国内の主要ISP や携帯通信事業者約30社が、技術的な見地から共同で対策を検討・実施するために設立したワーキンググループである。
検討されてきた課題は、次の通り。

携帯宛迷惑メールの撲滅
Outbound Port 25 Blocking の導入
送信ドメイン認証技術の導入

この3つの課題を実現するために、技術の導入方法、運用ポリシーなどを取りまとめたリコメンデーション(提言書)がJEAGにより2006年2月23日に策定されている。リコメンデーション本文の詳しい内容については、JEAGのサイトに掲載されているので、そちらを見てほしい。今回のWillcomによる「25番ポートブロック」は、この提言を受け、2006年5月25日より実施されるものである。また、ニフティでは、いち早く2006年2月15日から実施に踏み切っている。

そもそも、25番ポートとは何か。これはメール送信プロトコルであるSMTPに割り当てられたポート、つまりメールの出口となる部分を指す。Outbound Port 25 Blocking により、各ユーザーからローカルネットワークの外へ向かうSMTPのポートをブロックすることになるわけだ。
では、メールが送れないようになるのかというと、そういうわけではない。ISPが提供しているメールサーバを経由する場合は、規制の対象とはならないからだ。
ならば、すぐにでも実施すればいいのにと思われるかもしれないが、ISPの外側にあるメールホスティング・サービスが利用できなくなるという問題がある。事業者が二の足を踏むのは、こんな理由による。
この問題は、ISP事業者がサブミッションポート(587番ポート)と認証の組み合わせをホスティング・サービスの利用者に提供することで、回避することができるという。すでに、ニフティでは、サブミッションポートとSMTP認証を用いる方法を採用しているようである。Willcomにおいては、この認証方法を採用するという発表は現時点ではなされていない。

今回の対策により、Willcomのインターネット接続サービス(PRIN)から、Willcomが提供するメールサーバを経由せずに、携帯電話事業者のメールサーバへ送信しようとする出会い系サイト詐欺目的などの迷惑メールを遮断することになる。
確かに、これは効き目がありそうだ。しかしながら、各ISP事業者が横並びで実施してくれないことには、抜け道が無数に存在することになり、たいして効果は上がらないだろう。
リコメンデーションとは「提言」であり、法的な効力を持つものではない。だが、技術が進歩・向上することで、Outbound Port 25 Blocking のような対策が容易なものとなったならば、ぜひ、事業者に対して強制力を持つ法令としての施行を望む。

CNET Japan
ウィルコム、迷惑メール対策で「25番ポートブロック」を5月25日より開始

Willcomプレスリリース
携帯電話向け迷惑メール対策「Outbound Port25 Blocking」の実施について

ニフティプレスリリース
「25番ポートブロック(Outbound Port25 Blocking)」を来年 2月に実施
? 当初の予定(2006年 5月適用予定)からスケジュールを変更 ?

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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