こんにちは、ようやく色々落ち着いてきた木村です。
私ごとですが、11日に挙式を行いました。
手作りで進めていたので、直前はこちらのブログにも手がまわらないくらいバタバタしていましたが、皆さんの協力で大成功でした。
ここからはまた、コンスタントに書いていければと思っています。
さて、今回はフィリップス ライティング社を訪問し、IoT照明のリーディングプロダクト、「Hue(ヒュー)」の取材をさせていただきました。
みなさんフィリップスというと、シェーバーや電動歯ブラシ、キッチン製品などを思い浮かべるかもしれません。
しかし、こちらのフィリップス ライティング社(ロイヤルフィリップスからライティングの会社として独立)はBtoBを中心に世界で9000億円を売り上げる世界最大の照明メーカーなんです。(かくいう私も実は知りませんでした。苦笑)
そうしたバックグラウンドから凝縮された照明技術が入っているのがこの「Hue」です。
ご存知の方も多いと思いますが、Hueはランプ1つ1つがネットワークでつながっており、アプリなどで色や明るさのコントロールができるという製品です。
ここ数年私も使っているお気に入りの製品で、現在進行中の住宅プロジェクトでも、こういう特性を活かして照明全てをHueで設計しています。
貴重な機会をいただいたので、今まで使った上での疑問点や、今後の設置をふまえてお話をうかがってきました。
Q. 各国でリリースされているHue製品に違いがあるのはなぜでしょうか?例えば米国では様々なタイプの電球が発売されていますが、日本では1タイプの電球となっています。
A. 主にPSEと需要の有無が理由です。各国のライフスタイルによって照明の使い方も様々です。特に日本の照明事情は他の国にない部分がありますので、日本で使っていただきやすいラインナップとなっています。
※PSE…電気用品安全法:電気用品の安全確保について定められている日本の法律
確かに私もアメリカに住んでいた時にシーリングライトがなくて衝撃を受けました。
屋内の照明は間接照明中心で、明るさが必要な場所だけデスクライトなどで対応するといった具合です。
対して日本は全体を明るくするのが主流なため、アメリカほど多数のラインナップがなくても対応可能だということもうなづけます。
また、フィリップス ライティング社では各国の事情にそっての製品開発がおこなわれているとのこと。
今後日本独自の電球のリリースも期待できるかもしれません。楽しみですね。
Q. ネガティブな質問になってしまいますが、Hueのランプ1個で利用すると若干暗めな印象ですが…。
A. 実はHueが3個セットな理由はそこにあります。Hue1つは大体60W電球に相当する明るさで作られています。これを1つの空間に3個配置すると、およそ2400ルーメンとなり、最適な明るさとともに間接照明的な空間演出ができる仕様になっています。
なるほど、これは目から鱗でした。
確かに現在1部屋に3個のHueを配置している状態で、部屋全体で暗いと感じたことはありません。
以前1個で利用していた時に少し弱めかな、と感じましたが、製品コンセプトである「空間の演出」を踏まえると、3個使って初めてその空間全体の照明デザインができるという思想は納得です。
さらに「Hueは単に照明の色を楽しむものではなく、人の心に影響を与えたい、というコンセプトで作っています」という熱いお話も。
日本人は空間に色を使うことに慣れていないので、家庭におけるカラフルな壁色や照明は敬遠しがちです。
一方で海外の研究機関の調べでは、壁色によって犯罪が抑制されたり、勉強がはかどったりといった結果が報告されており、家庭や学校の壁色などにも取り入れられています。
Hueはそのカラフルなイメージから「ホームパーティ向け?」などと捉えられがちですが、実は色演出で心を落ちつけたり、集中できる空間を作ったりと、単なる演出を超えた効果を発揮することが期待できます。
実際Hueアプリに、プリセットとして「くつろぐ」「集中する」「本を読む」「やる気を出す」といった色設定が含まれてるのはそうした理由からだそうです。
空間の色をこのように捉えれば、家の照明を全てhueにしてライフスタイルとカラーをマッチさせるなど、単なる明かりではない住宅照明の活用ができそうです。
今回の取材では、自分が今まで使っていたHueのよりコンセプチュアルな面を垣間見ることができたと同時に、「照明の色で気持ちをサポートする」という新しい活用法にも気づかせてもらえました。
様々なシーンで実際に照明の色を使ってみたレポートも今後書いていきたいと思っています。
また、取材中にDimmerスイッチとTapでできることの違いや、設置する際に何個まで使えるかなど、技術的な面にも話が及びましたが、この辺りは前述した住宅プロジェクトが11月末ごろ完成予定ですので、そちらへの設置レポートも含めてご紹介したいと思います。
今回はガジェットを超えてライフスタイルを提供するPhilips Hueについて書いてみました。
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