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電子書籍でも良いので頼みます。iPadとKindleとその他大勢

2010/04/13 23:44
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プロフィール

千ヶ崎 隆司

「君に」と言いながら、実際のところは自分の脳内をデフラグするために始めたようなブログです。 少しでも読んでいただいた方の役に立つような情報を書けたらと思っています。 ちなみにタイトルの由来はYMOの名曲から。 更新頻度を上げるために四苦八苦しております。申し訳ありません。 基本的に「エライ」人の間違いを考えることがテーマになっています。 ご意見等がありましたらtwitterアカウント「@tchiga_cnetj」まで。記事のソース等も貼り付けて行く予定です。
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最近ふと、山本周五郎の「樅ノ木は残った」が読みたくなりいつものようにAmazonで注文しようと思ったら、何故か上巻が売り切れており、近所の書店に行っても売り切れていたので他の本も探すついでに書泉に行って、やっとの事で買えました。(同時購入は何故か岩波版の古事記。講談社学術文庫版やそれ以外とも解釈が違っていたりしてそこが面白い!)

山本周五郎は大学受験の終わった翌日に「雨上がる」を真っ昼間の映画館でおばさん達に紛れてぐしょぐしょに泣いて以来のファンで、大学時代にあらかた文庫を買いあさって読んでいたのですが、幾たびかの引っ越しの折りに処分してしまい、買い直したというのが今回のいきさつ。中巻・下巻と「ながい坂」上下巻はネットで注文。基本的に文庫本はいつも携帯して暇があれば読みたい、読めるという利便性と、そのずっと持っているという特性、誰が触ったか解らないものをずっと持っていなくてはならないという妙な潔癖の所為で、新品さらには誰も開いていない状態のものがほしいという気持ちからネットでの注文ばかりになっています。

文庫本に限らず、ハードカバーのものや参考書籍のようなものも基本的には同じです。絶版になってしまったものや希少本は中古でも致し方ないのですが、本はやっぱり新品を買って自分色に染めていくというのが、私の考えだったりします。

さて、何故上巻が手に入らなかったのだろうと思っていたら、その答えはものすごく簡単で、本の帯に「テレビドラマ化」の文字が!おおっ!NHK大河ドラマで恐ろしく昔に映像化されたにも関わらず、フィルムが残っておらず総集編でしか見ることの出来なかったのに、今この時に映像化!なんというめぐりあわせ!...かと思ったら、テレビ朝日系....orz これではクオリティの高いものは望めない....せめてフジ系列、NHK大河なら最高だったのに.... しかも現在の政治状況と重ねて考えてみると、何か、政治的な意図も感じてしまって、ちょっと嫌な感じ。ていうか、見てられない。安いセットにハイビジョンは時代劇には鬼門も鬼門。あぁ切ない....

それはそうとiPadがついに発売ですね。これでKindleぐらいしか選択肢の無かった(しかも英語版のみ)電子ブック市場が拡大、というよりも日本での普及の足がかりになって欲しいと願わずにはいられません。

とか言いながら、基本は紙媒体で買うと思うのですけどね!

紙媒体の携帯性とカスタマイズ性能、そしてその場での共有性能をデジタルが超えるのはまだまだ先のように思います。デジタルはデバイスとフォーマットが揃わなければ共有するのが難しいし、共有のための投資コストは馬鹿になりません。紙は1枚1円程度で後はプリンタがあればいくらでも複製可能です。

私はiPadに期待せざるを得ません。なぜなら読みたい本が絶版状態になっているからという超個人的なものではあるのですが。

最近になって古典SF(とはいうもののニューウェイブあたり)に興味がわき、暇さえあれば読みあさっている状況でもあるのですが、これがまた売ってないのです。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」とか「ニューロマンサー」などの幅広く知れ渡っているものは簡単に手に入りますが、ちょっとマニアックなものになるともう町の書店には置いてないし、大きな書店にいくか、ネットで注文するかしかありません。最近特に欲しくて仕方がないのが、スティーヴン・バクスターの本なのですが、氏の本はジーリー・クロニクルという超巨大なスケールのシリーズになっており、それ単体でも楽しめるが、全部読まずにはいられない系のものなのです。

ところが、販売元である早川書店は過去の作品を無かったこと状態にしてしまっているのです。これが、読みたくて仕方がない!しかし復刊の可能性もなかなか低い...他にも読みたいのにもう売っていない本がたくさんあります。青土社の人文関係の書籍とか!

こういったマイナーなものは購入見込みが低いために再版されることもなく、されたとしても少部数での出版で高額になってしまうでしょう。

だからこその電子書籍です。ほとんどの場合原版は電子データで存在しているはずなので、それをそのままPDFなりに変換して販売すれば元でもほとんどかからず、欲しい人が確実に手に入り、売れ残りの本を潰す無駄もない!とてもよいことのはずなのですが、日本の出版業界は乗り気ではありません。

データであるから、コピーされたらたまらない。とか色々あるでしょうが、たぶん1番被害を被るのは印刷会社でしょう。凸版などの最大手ではなく版組と印刷だけでデザインを請け負っていないところは大きな痛手になるかもしれません。しかし、減少はするでしょうが紙媒体がなくなるとは思えません。何故なら上にも書いたとおり、あまりにも万能過ぎるからです。辞書・辞典・リファレンスブックは紙媒体に限ります。

次に問題なのはインフラの問題だと思います。というか、これが一番のネックのような気がします。ラジオのネット配信 rajiko.jp が始まりましたが、あまりのお粗末加減にガッカリです。とはいうものの便利なので毎日のように聞いてはいますが。

rajikoに「こんなに需要があるとは思わなかった」とか、言っておりますが、いやいや、その程度か電通! おかしいだろ?

広告代理店の最大手のマーケティングがこの程度でいいのか?と思ってしまうレベルです。うれしい悲鳴ではありません。ただのリサーチ不足です。ガジェットも適当過ぎるし(ガジェットなどと呼べるような代物ではありません)、認証はミスるは、受信できなくなるはで、最低です。この程度のマーケティング能力しかないのですから、電子ブック市場に参入は難しいでしょう。セキュリティの問題も馬鹿に出来ません。未だにガンブラーで右往左往しているような状態ですし。

著作権の問題とか以前に日本のITはどうなのよ?という状態だと思います。twitterもそうですしSNSもそうですし、技術・アイデアの輸入しかしていない状態なう。みたいな?先が全くありません。

しかし、ですが、絶版状態の本も手に入る可能性があるというのは大きなアドバンテージだと思います。というか、再版してください。お願いします。天の筏とかとかとか。

日本の出版業界やIT業界では自分たちからカラを破ることは困難でしょう。そうなるとiPadやkindleなど外からの圧力に頼るしかありません。どう売るか、どうすれば売れるか、そういったことをもっと考えて実現できるような業界になって欲しいと思う限りです。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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