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CNET Japan ブログ

日本をダメにする有識者(笑)にはご退場願いたい。

2009/11/25 21:13
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プロフィール

千ヶ崎 隆司

「君に」と言いながら、実際のところは自分の脳内をデフラグするために始めたようなブログです。 少しでも読んでいただいた方の役に立つような情報を書けたらと思っています。 ちなみにタイトルの由来はYMOの名曲から。 更新頻度を上げるために四苦八苦しております。申し訳ありません。 基本的に「エライ」人の間違いを考えることがテーマになっています。 ご意見等がありましたらtwitterアカウント「@tchiga_cnetj」まで。記事のソース等も貼り付けて行く予定です。
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何年も前の話になりますが、Googleがまだ注目され始めた頃、NHKのとある番組で「パソコンやインターネットのことは良く解らないが、これからはMicroSoftではなくGoogleの時代です」なんて解説者がほざいていたのを聞いていて、笑うしかありませんでした。

時は流れGoogleはAndroidに続きChromeOSを発表し、話題になっています。しかし、なぜそんなことが可能だったのか、そういったことには触れられません。広告収入が莫大だから金にならないことも技術力を示すという意味で、開発者を雇っていられるのです。マイクロソフトなどのソフトウェア企業とは経営の基盤が違うのです。とはいえ、Vistaは最悪でしたし、7もどうだかなぁという印象なのですが。

閑話休題

これ以降の話は個人的見解と感情的に書かれていることをご了承ください。

もうすぐこの国はダメになるかもしれません。知りもしないことをあたかも知っているかのように、全く知らない人たちに偉そうに語り、議論をねじ曲げている有識者といわれている詐欺師のような人たちの所為で。

先日の事業仕分けで、スーパーコンピューターの予算が削られました。技術立国とか偉そうなことをいって基礎実験すらまともに出来ない国が、技術的にリードできるなどとは思えません。

人は、エライ人はとくに、よく「温故知新」とか「歴史を学べ」とか「世界を見ろ」とかのたまいますが、自分たちが実践できていないだけでなく、信念もなく、時の流れに身を任せ、それっぽいことばかり言ってきた人間が何を人に説くことが出来ましょう?

技術者の帽子を脱ぎ、経営者の帽子を被り給え」とは、かのNASAでのスペースシャトルチャレンジャー号の事故の際に発せられた有名な台詞で、科学技術者の倫理を問う例題として有名です。

仕分け委員は週末にTVの討論番組で、「必要性をあの場で言って欲しかった」とかいいますが、あの場で「そういう技術的な話はいりませんから」と言って話をさせなかったのは誰でしょう?

国立大学の予算に関しては「OBや出向している職員がいる」ことを理由に削減しようとしています。それは勉学とは別の話で、国家の最高学府を維持しないで、これからの研究をどうやっていくのでしょうね?削減の理由にはならず、それどころか予算の話ですらありません。違うところで規制してください。あ、自分が入学できなかった妬みですかね?

スーパーコンピューターなどは技術の話です。技術的に難しいからお金がかかるのです。だから民間では出来ないのです。それはだれでも知っています。あの場で説明できなかったから削減したといいますが、説明「させなかった」のを「出来なかった」というのはおこがましいものです。

研究室の教授は毎年予算の獲得に奔走するそうです。それは実験時間を短縮せざるを得ないほどに!

そして最後は「政治判断」ですか?それならこんなことをする必要ないじゃないですか。それこそ税金の無駄です。

今回の出来事だけでなく、JAXAを取り巻く環境もそうでしょう。H2BロケットおよびHTVの打ち上げは大成功に終わりましたが、H2Bロケットに関して「出来損ないの双発エンジン」とのたまうエライ人もいます。かじった程度の科学の知識をひけらかしつつ金をもらってコラムを書けるというのは素晴らしいほどの厚顔無恥っぷりです。さらにはそれを載せてしまう某NikkeiBPのサイトもすてきです。

あなたたちが、失敗するたびに騒ぎ立て、不要論を偉そうに風潮したおかげで、予算が削減され、大型エンジンを作れなくしておいて何が「出来損ない」か。1回の打ち上げで成功させたことを褒めるべきであり、技術的に難しい2つのエンジンの同期を完全に制御したその技術を何故認めないのでしょう?

そうやって日本の科学者をダメにしていく計画なのですか?
最低ですね。

エンジン制御技術やHTVの姿勢制御技術に一番驚き、脅威を感じているのは有人飛行を成功させた中国です。HTVの姿勢制御技術は弾道ミサイルを軌道上で撃墜する能力を有しています。ガンダムでいうビットファンネルみたいなものです。しかもこれは地上の重力下でも姿勢制御可能なのです。

日本は社会主義的だといろいろな面でいわれますが、技術面においては完全な共産主義的体制です。かのソビエトでは失敗は「」でした。なので科学者は本当の意味で必死に開発しました。現代日本においては、開発を続けるために予算を獲得しなくてはいけません。失敗は予算の削減を意味し、予算の削減は開発の規模縮小を意味します。これは「開発者にとっての死」と同義でしょう。

そんな状況下にも関わらず、イノベーションなんて言葉に踊らされて企業批判を繰り返します。先のCEATECでは日本各社が3Dテレビを展示しました。それに対して「実用性がない」とか「毎日メガネを掛けてテレビは見ない」とかと言ってイノベーションじゃないといいつつ、サムソンの経営を褒め称えていました。

サムソンの海外における経営の仕方は彼の悪名高き「トヨタ式」にそっくりです。なるほど、日本のみならず海外の労働者をも食い物にしろとおっしゃりたいのですね、わかります。ですが、サムソンのバックには韓国国家そのものがいる件にはノータッチですか。素晴らしい。

郵政や雇用の規制緩和を否定しつつも、なぜサムスンなら賞賛できるのか、その思考構造が不思議でなりません。

ところで、最近は中国から海外の生産業は撤退を開始しており、ベトナムなどに流れているのをご存じですか?しかも韓国はベトナムに企業ではなく国単位で進出をお断りされています。何故でしょうね?

デジタルTVの信号を復号し、表示するとアナログTVに比べて数秒のレイテンシー、タイムラグが発生しますが、3D化するには左右それぞれに微妙にずれた映像を見せなくてはいけません。ということは、復号し、解析し、2つの映像を作り、表示しなくてはならないのです。単純に考えても2倍以上の処理が必要になります。それが実用レベルまで来たということ、それだけの処理能力を持ったLSIが作れたことに何故驚かないのでしょう。知らないから驚けないのでしょうか?

また、最近ではTV離れがいわれており、今までのようにつけっぱなしにするという見方から、ピンポイントで自分の好きな番組を見る、またはブルーレイディスクやDVDを視聴するというように、ライフスタイルの変化に合わせTV視聴のスタイル、さらにはTVの存在理由も変化しています。そういった現状を考えての3Dテレビの戦略なのでしょう。記事を書くエライ人はそういった事には関心がないようです。

マーケティングにおけるイノベーション戦略は先進的技術をいかに商品に生かして売るか、であり、売れたからイノベーションなのではないはずです。しかし、エライ人たちはイノベーションを後付の理論のようにしか語りません。売る側としては「これがイノベーションだったのか〜」では出遅れも良いところです。

日本の携帯電話はガラパゴスだとよく言われていますが、iPhoneが上陸した昨年の年末から今年の年始にかけては「iPhoneは失敗した」と声高に語っている方がたくさんいました。ところがiPhone登場以降、そっくりな携帯電話がたくさん登場しています。失敗を模倣してどうして売れているのでしょうね?

それの裏返しに、ガラパゴス理論を展開して、携帯電話各社の経営方針を批判しおられるようですが、昨年末のNokia撤退の時に何故そんなことを言わなかったのでしょう?あの撤退を見れば携帯電話をスマートフォンとして企業が使う気がなく、携帯電話をケータイというオモチャにしてしまったことは明白です。

語られていることのほとんどが確定してしまった後の事実で、しかも時期遅れで語っているに過ぎません。

iPhoneはイノベーションとしては大成功なのは誰の目にも明らかです。ブランド力と経営方針を背景にしたARMの処理能力向上とCypressなどの開発したマルチタッチのセンサー、三軸加速器、Bluetoothなどなど、ハードウェアに関しては最新技術の塊です。搭載されているOSに関してもMacOSXの技術を応用し、サードパーティの開発を促しました。

ぶっちゃけた話、日本で失敗しても、痛くもかゆくもありません。むしろ、世界中から日本のケイタイがいらなくなっています。SonyがEricssonと組んで日本以外で展開しているのは理にかなった戦術と言えます。

どうして日本ではWindowsMobileやAndroid搭載のスマートフォンが他のケータイの1/2の価格で売られているのでしょう?そこら辺の事情は無視ですか?費用対効果で誰にでも解るような話ですよ?

何故ARMプロセッサがモバイル市場で大きなシェアを誇っているのか等々、そういったことちょっと知っていれば出てこないような、語ることすら恥ずかしい理論が平然と語られ、批判されています。そのくせNetBookとか新しい言葉には敏感で、CULVにネットノートなどよくわからないネーミングをつけてみたり。何でもかんでもイノベーションとつければいいというわけではありません。国際社会で和製英語は恥ずかしいだけですよ?

IT分野に関しては特に、中身の空っぽな議論やネーミングはもういらない時代になって来ているのに気がついて欲しいものです。あ、語ってるエライ人の中身が空っぽなのは秘密ですかね?

バイアスと先入観と自分の信念とがごっちゃになって、結論ありきで語られるイノベーションにはうんざりです。世界を見るどころか足下すら見えていないとしか思えません。

技術を知らずしてイノベーションを何故語れるのか?何故それを人に説けるのか?

聞く側が知らないのは当然です。知らないから知っている人に聞くのです。語る方が知らないのでは語る資格はありません。自覚がないのは罪です。詐欺です。

そういったくだらない事ばかりいって煽るエライ人が、技術者や開発者、さらには企業すら萎縮させ現代日本を混迷させていることに有識者を語るエライ人が気が付くべきでしょう。

未来を予想することを、ヤマをかけることは別モノですよ?

最後に、昨年末にも同じようなことを書いた気がします。日本は確実にダメになっていくでしょう。若手の育成など未来につながるような議論をしない限り、そろそろ沈没も近いと思います。何よりも、政治主導とか偉そうなことをいうのなら、意思の疎通ぐらいはしておいて欲しいものです。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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