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CNET Japan ブログ

今更ながら、サイレント・マジョリティでいないために2007を振り返ってみました。

2008/01/09 01:19
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プロフィール

千ヶ崎 隆司

「君に」と言いながら、実際のところは自分の脳内をデフラグするために始めたようなブログです。 少しでも読んでいただいた方の役に立つような情報を書けたらと思っています。 ちなみにタイトルの由来はYMOの名曲から。 更新頻度を上げるために四苦八苦しております。申し訳ありません。 基本的に「エライ」人の間違いを考えることがテーマになっています。 ご意見等がありましたらtwitterアカウント「@tchiga_cnetj」まで。記事のソース等も貼り付けて行く予定です。
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本来は2007年の内にアップしなければならず、さらにはもうすでに1月も9日まで経過しており、すでに半ばに突入しそうな今日この頃ですが、本当に申し訳ありません。あ、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。むしろ、今年こそよろしくお願いいたします。そして、本当に申し訳ありません。

そんなわけで、今更ですが、2007年を振り返ってみようと思います。超個人的なことでは絵文字を使い始めました(´・ω・`)えぇ、それくらいしか自分の話題はないですorz

よくよく考えると、なかなか面白い年であった気がします。現実でもネット上でも揉めに揉めていてワロスwと他人行儀ではいられないような状況が発生した年であった気がします。

私は2006年に始まったニコニコ動画βからのユーザですが、Youtubeなども含めてネット上の動画が話題の中心でもあり、話題の一部でもあったりと、何かとお騒がせな感じだった気がします。

個人的な事象ですが、昨年からほとんどテレビを見なくなりました。それは仕事の関係もありますが、いわゆるテレビという装置を捨ててしまったことが大きな要因で、見るとしてもHDDレコーダをディスプレイにつないで見る程度で、さらにニコニコ動画の登場で余計に見なくなりました。もう一つの要因としては、いちいち時間を気にしてまで見る価値があるのか?と疑問に思えてしまったことが大きいでしょう。

ネット上にあるムービーでの一番の問題はやはり著作権の問題が切り離せません。 特に私的録音録画小委員会での話し合いはこれからの映像・音楽のコンテンツの取り扱いがどうなるのかの分かれ道であるだけに、個人的にもかなり注目していました。結局上手くまとまらず、うやむやのまま終了してしまいましたが。

また、ニコニコ動画などを中心として個人制作の音楽、特に「初音ミク」が注目されたり、芸人の「鳥居みゆき」が話題になってメディアに影響を与えていたりと、良いにせよ、悪いにせよ、もうネットも当たり前の時代になっているのだな、などと今更痛感し直していました。

さて、実はここからが本番でもあるのですが、ちょっと斜めな見方でいってみようと思います。

テーマは「学士程度でもわかる経済学すら見もしないで、経済を語っているのってどうよ?」です。ちなみに私は経済学部卒業で専攻は経済政策論でした。 

とりあえず、一番おかしいと思うのは著作権周りです。私的録音録画委員会なのですが、権利を主張するのは当然であるのはわかるのですが、抽象的な話で終始してしまい結局なんだったのでしょうか? 著作権が侵害されているというなら、それを数字にして見せれば一発でみんな納得するのに、なんで数字を出さないの?と思うのです。経営のプロの人なんだから、統計学とかは当然知っているし使っているんですよね?数字の問題じゃないといっても、貨幣社会での価値を算出する一番の方法はお金に換算することです。すなわち数字を出すことです。それをしないというのはなんでなのでしょう。著作権が侵害される->イメージダウン・DVDやCDの売り上げ低下->損失金額。サンプリングの方法で色々意見や問題はあるかと思いますが、出せることは出せますし、規制反対派はよく出してきます。

メディアでサンプリングデータといえば視聴率が重要視されていますが、視聴率がどれだけ少ないサンプルで、さらにはもっと細かいデータがとれるにもかかわらずそれを採っていない、使用する気もない、そんな状態でどれくらいの信頼性があるのかは一目瞭然ですし、サンプルの基準が「一般」「普通」って言いますが、これからの国際社会では多様性が大事なんじゃないんですか?テレビでよく言ってますけど。

同時に、私的録画録音委員会で謎で謎で仕方ないのが、どうして専門家がいないんでしょうか?ちょっとでも知識のある人がいたのならば「ダウンロード違法」なんて笑いしか起こらない案を出してはこないはずです。数字の話にしてもそうですが、まともな学者(識者ではなく)がいれば効果の予測くらいは出来ただろうに、と思います。

さらには、どうして自分の権利を他人に行使させるんですか?という問題点もわいてきます。放送コンテンツに関して言えば、編集権など色々あるわけですから、どのソースであるかによって直接の権利者を特定するのは大変なことかもしれませんが、自分の権利を主張するからには、それを主張し、守る義務があると思うのですが。 具体例なら簡単に上げられます。浦安のネズミなランドがそれです。彼らは自分たちの権利を守るために、幼稚園に乗り込んだという都市伝説が出来てしまうほど、自社の持つ商品のイメージを大切にしています。それはある意味当然の行使であり、企業努力によって勝ち得たものです。それには、会社の規模は関係ないと思います。イメージを守って大ヒットすればお金はガッポリのはず。そうならないのは、今はやりの言葉で言えば、イノベーションの失敗でしょう。

ここまで、書いていて根本的な問題を忘れていました。そもそもDRMや補償金制度は、勝手にコピーして売りさばき、不当な利益を上げている某外国の犯罪者集団をどうにかするのが一番の問題であって、個人の貸し借りなんてたかがしれているのは周知の事実なのでは?なんだか話がブレにブレている気がするのは私だけでしょうか。

そんなことを言っても、それ以前にCCCDはどこかにいなくなってしまったし、大手の配信会社はDRMを解除していたりと、議論の内容と現実がかみ合っていないということに気がつくべきではないのかと小一時間(ry

同時に著作権の主張によって、死滅している・させられているコンテンツが多数あることも事実であって、それは特に書籍において顕著ですが、絶版になってしまった場合一般人はそのコンテンツを見ることが事実上不可能であるという現状が横行しています。テレビ番組などでもやはり顕著に表れており、再放送がない場合がほとんどである場合やDVDなどで発売されないかぎり、それらを見ることが出来ません。一般大衆とされる大多数が興味が無くとも、興味のある人間は存在します。そのような死滅してしまっているコンテンツに関してはDRMがついていても配信してもらえればそれをみたいと思う人は多くいるでしょう。さらには、そういったコトを簡単に実装できるほどインターネットは発展し、通信網のインフラも整っています。直接の配信能力を持たない企業や一部のコンテンツホルダが利用しているにもかかわらず、大手がそれを利用しないのはイノベーション的にどうなんでしょうか? 

 さて、著作権の問題で年末に起きた騒動で、衝撃的だったのは初音ミクのJASRAC登録問題です。初音ミクに興味がない人でも、何かしらの形で公に自分の作品を公開しようとする人間にとっては、これは見逃せない問題です。

原因はやりとりが上手くいかなかったと言っていますが、初音ミクの利用承諾がある以上、やりとり以前に契約違反です。同時に配信者が勝手に(単純なミスで)登録されることによって、作者の意図とは違う方向になってしまう可能性があったことに問題があると思います。

などと言ったところで、簡単に言えば結局「企業」だから仕方がない事のです。 企業は自社の利益を最大化する事を目的に組織されたものですから、法的な縛りがなければ独占もするし、寡占もします。最悪の場合、倫理は欠如し、騙し欺きます。それは当然のことで、だからこそ法律があり、政府が存在するのです。市場主義という考えもありますが、コンプライアンスやSRIなどが一般的にあまり見えてこない日本経済においては、市場主義は通用しないでしょう。

元々、現在の資本主義社会は性悪説によって成り立っているもので、だからこそ貨幣に換算する必要があり、なおかつ契約という法律で守られたもので、両者を縛り付けているのです。

そう考えれば、昨年話題になった偽装問題も当然のことといえば当然で、売り上げが下がればどこかで手を抜かねばならず、それが出来なければ無理をしなくてはならず、だめなら嘘をつくしかない訳ですから。 

それらを報道しているメディアなどはまさに嘘の権化のようなものです。ぶっちゃけ、事象だけが知りたいのなら共同通信や時事通信の記事をみれば良いのであって、TVなどはそれをやさしく分かりやすく教えてくれるのが仕事です。

ところが、TBSの不二家偽装問題の時にBPOからの報告を受けて識者の中から「与えられた映像を見て意見を述べるのですからこっちが困ってしまう」的な発言がありました。いやいや、困ってしまうのは見ている方ですから。そこで何か言っているのは、それなりに知識があって詳しく易しく解説することが出来る状態にある方々がおられるはずなのですから、映像に対してコメントをする程度なら近所のおばちゃんの方がおもしろおかしく、分かりやすく教えてくれます。

「再放送がないから大丈夫的」な感覚で意見を言うのならTVに出ている必要がないと思います。というか、アナリストってなんですか?それってちょっと面白い本を書いてTVに出ればなれるんですか?理論に基づいていないような解説をするくらいなら、博士号を持った学者を出すべきです。そして自分の扱っていないものに関してまで、さもありなん的な意見を言い、それらしく仕立てて嘘で国民を洗脳するのはやめるべきです。

わからないことをわからないと言えて、さらにそれを解るように努力出来る人が本来の識者のはずです。

2007年で個人的に一番うけたのはアサヒ系列でさも当たり前のように「KY」を使っていたことです。これが恥の上塗りというやつでしょうか。一番始めに使われるようになった原因を調べてないのでしょうか?まぁ、アサヒるのところですし。まさに厚顔無恥。

などと書いては来ましたが、このような事を公表できるようになったブログというツールは素晴らしいと思います。また、それらを受け入れる事が出来るインターネットという存在はこれから大きくなっていくでしょう。今まではテレビや新聞社に抗議の電話をしても、それらが公になることは無かったと同時に記録としても残らなかったのですから。放送したら、印刷したら、そこでおしまい。後は知らぬ存ぜぬ。インターネットの存在がそれを許さなくなったから、日本のメディアがインターネットを悪役にしようとしているのも頷けます。

個人的に許せなかったものはNHKの「かぐや特集」です。インタビューを途中で切って更には「おじいちゃんだから」発言。取材してやってるんだという意気込みですか?敬意を払うということも美徳ではなかったのですか?更に再放送時には編集して証拠隠し。これでは技術に興味が持てなくなるのも必然です。「かぐや」の素晴らしい功績を予備知識も持たないタレントばかり映すことで台無しにしてくれました。 

タイトルにサイレント・マジョリティでいないためとは書きましたが、それはなかなか難しいことで、光市母子殺害事件の弁護団解任請求も私的録音録画委員会でも、請求やパブリックコメントは全く効果を示しませんでした。曰く、ほとんどがテンプレートであったことが言われていますが、日本国民全部が全部小説家や専門家ではないのですから、そんな専門用語の入った文章が書けるわけがありません。書けるなら日本国民全員がベストセラー作家や偉大な専門家になってしまいます。だからこそのテンプレートじゃないのでしょうか?正直、メディアでも法律でもプロがプロを気取っている内は、どうしようもないのかもしれません。

今の日本社会は学者を軽視しすぎているようにも感じます。 サブプライム問題だって誰が見てもバルブのようなものであったのは察しがついていたし、更には警鐘を鳴らしていたにもかかわらず、見事に崩壊しています。経済学は後付の理論ですから、似たような現象が起きればたいていは当たりますよ?それをプロの人たちが無視をしたということでしょうか。

そういえばいつの間にか誰も言わなくなった「トヨタ式」はどうしたのでしょうか。当時はあんなにもてはやしていたのに。あんなものは大学1年生で習う経済学概論の教科書に載っていますよ?すごくも何ともない事なのに、なんであんなにもてはやされたのか当時から疑問でした。そして、それによって格差が生じるようになったというのに、何故プロの人たちや識者は原因と言わないのでしょう?恥ずかしいからですか?スポン(ry 

やはり、いろいろなところでプロの人が出てきています。しかし、ニコニコ動画などプロではないアマチュアの人たちの技術が注目されたのも事実です。これは確かにプロの人には怖いでしょう。アマチュアはやはりアマチュアですからお金も人的資源も設備もありません。しかしそれが、お金も人的資源も設備もあるプロに張り合おうとしています。逆にプロより面白いことの方が多い気がします。

Youtubeやニコニコ動画など動画共有サイトの出現によってプロだとかそういったものも「メディアが作り出す流行」でもないものが自然発生的に、一般の個人の手によって作られ発表されることで、大きな動きとなっているのは事実です。もしかすると、知識や技術があればプロの人なんでいらないのかもしれません。むしろ、作られたものよりも作り上げていくという形の方が話題性もあり、関心も高いのかもしれません。

しかし、それらを阻むのはプロの人たちの保身です。新しい文化を受け入れるかどうかで、2008年の状態も変わって行くでしょう。プロの人たちから自発的にそういう動きが出て欲しいものですが、果たしてどうなるのでしょうか。2008年もわくわくです。

※この文章では「プロの人」をあくまで批判的な意味合いで書いています。 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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