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HyperTextとProject Xanadu

2006/04/13 03:22
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プロフィール

千ヶ崎 隆司

「君に」と言いながら、実際のところは自分の脳内をデフラグするために始めたようなブログです。 少しでも読んでいただいた方の役に立つような情報を書けたらと思っています。 ちなみにタイトルの由来はYMOの名曲から。 更新頻度を上げるために四苦八苦しております。申し訳ありません。 基本的に「エライ」人の間違いを考えることがテーマになっています。 ご意見等がありましたらtwitterアカウント「@tchiga_cnetj」まで。記事のソース等も貼り付けて行く予定です。
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HTML(HyperText Markup Language)の生みの親であるテッド・ネルソンをご存じの方も多いと思います。
少し前の話になりますが、彼の講演がありました。HyperTextとProject Xanaduについて聞くことが出来た充実した講演でした。
テッド・ネルソン氏はHyper Textの生みの親と言われますが、完成し現在体系化され、日常的に使用しているHTMLは彼の求めるモノとは異なっていたそうです。
彼が求めたモノは「紙を超える記録媒体」であり、現在のHTMLは「紙の電子化」でしかないということ。
HTMLの体系化するに当たっては、企業原理が働いてしまった(プリンターの標準であるゼロックスの最終的に印刷することを目的としたモノ)ため、彼自身はこの時点で、開発の第一線から退いています。彼自身も「現在のHyperTextを構築した功労者は自分ではない」と述べています。
彼の求めたモノ、「紙を超える記録媒体」とはHTMLのリンク機能に近しいモノではありますが、それ以上のモノです。
彼の理想は、「ネット上に広がるすべての文献は引用もとがすべて明らかにされている状態を構築すること」であり、「隠蔽することによって、利便性を増加させる」のではなく、「すべてを公開すること、および一方向性のつながりでなく双方向、あるいは多方向のつながりによって利便性を増加させること」です。
これは、ネットに限らずOS・システムの形状にも言えることであり、現在のツリー構造状を基本としたOS上では実現不可能です。
彼自身、「WindowsもMacintoshもUnixも使用してみたが、どれも嫌いだ」と述べていました。確かに、彼の理想とは逆の理念の元開発されたモノですから、嫌いでも仕方がありません。現在のOSは
現在彼の開発しているXanaduおよびZIGZAGのデモを見ることが出来ましたが素晴らしいモノでした。
もしも彼の理想が実現したとしたら、現在のOSおよびネットの概念を根本から覆す素晴らしいモノが完成するでしょう。
データの構造を平面的なフィールドとして管理するのではなく、空間的に配置することによって、直感的に必要とする情報にアクセス・変換が出来るというもので、たしかに現在のOS・DBの形状では実現が不可能です。すべての情報を「空間に浮いた状態にする」ことで、より直感的に情報にアクセスが出来ると言うモノです。現在のツリー構造では一つずつ階層をさかのぼっていくことでしかオリジナルにたどり着くことは出来ません。空間に配置することでいつでもどこからでもオリジナルに到達することを容易にすることを目的としています。興味のある方はProject Xanaduの公式サイトを覗いてみてはいかがでしょうか。

現在WebはWeb2.0と呼ばれる双方向性など大きく進化しようとしています。
しかし、HyperTextが「紙の電子化」としてスタートした以上、どこかで無理が生じてしまうかもしれません。
Web2.0が提唱され、その実態も不確かな現在HyperTextがこの先どのように進化するのかは未知数であるといえます。

Web2.0にもXanaduにも言えることですが、参照元を明らかにするかしないかに関わらず、どのように情報を扱うか、どのように情報を提示するか、ということが重要になってくるのではないでしょうか。

(理解しづらい・読みづらいのは自分の文章力のなさ、理解力のなさのなせる技です。申し訳ありません。この文章を読むことで少しでもHyper Textを理解する手助けの一つとなれば幸いです)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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