明日はいよいよインフォテリアの一大イベントINFOTERIA DAY 2003が開催される。私は講演、そしてパネルディスカッションに出演する予定だ。
講演の方では「SLiM(スリム:System Lifecycle Management)」というコンセプトを発表する最初の場となる。
このSLiMというコンセプトは、オープンシステムという名の下にどんどん作られてきたシステムのどうしようもないほどの無秩序さ、およびその維持コストが企業のIT投資の最大の足枷になっているという今の現実を受け、これを解決するためのヒントを与えるものだ。
SLiMとは、文字通りシステムをスリムにすることが保守コストの体質を改善するという考え方のもと、システムの利用状況を可視化することによってシステムの「旬度」を判別し、ユーザーに利用されない死んだ機能はどんどん退出させることでシステムの健康を維持しようという概念である。ここでは保守と開発の区別は重要ではなく、リプレースまで含めたシステムのライフサイクルを管理可能にすることがキーとなってくる、というものだ。
詳細を書くときりがないのでこのあたりで切り上げるが、SLiMは今後何年にもわたって成長していき、ゆくゆくはメソドロジーへと発展するコンセプトとして育てていきたいと考えている。どうぞ末永くよろしく。