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地デジ帯域を借りる、新たなテレビのビジネスモデル − Sezmi −

2010/06/10 10:00
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志村一隆

文系、理系に通じ、またビジネス、アカデミックでの経験豊富な新進気鋭アナリストが、国内、海外のテレビや新聞、雑誌、映画などのメディア、コンテンツの最新事情をわかりやすく解説します。
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エンジンと電力、両方で動く車をハイブリッド車と呼びます。テレビの世界でもハイブリッドなサービスが出てきています。地デジの放送波とインターネット両方で映像コンテンツを家庭に届けるサービスです。

Sezmiは、299ドルでSezmiが開発した機械を買い、月額19.99ドルをSezimiに払うとケーブルテレビの15チャンネルが視聴できるサービスです。ほかに、ローカルの地上波テレビ、YouTube、VOD映画が1800本視聴できます。

この機械には、地デジアンテナと1テラの録画可能ハードディスクが付いています。

Sezmiの面白いところは、放送局から地デジの帯域を借り、Sezmiが契約を結んだチャンネルを配信している点です。

もうひとつのウリは、番組のカスタマイズです。 番組を見るたびに、LikeかHate(嫌い) ボタンを押していくと、Sezmiが自分が好きそうな番組を推薦してくれ、お好みのマイチャンネルが作れます。

ブーノ・パティCEOは、NAB Show 2010(毎年4月にラスベガスで開催される放送機器の展示会)で、「録画視聴(タイム・シフト視聴)の流れは変えられない。問題は、その流れをどうビジネスにするかだ」と語っていました。


彼は、ほかにもFacebookなどのソーシャルメディアへの対応も積極的にやっていくと話しています。

Sezmiは、ハード開発、販売から番組契約、流通までを垂直統合で行っています。ケーブルテレビやIPTVと同じことを、地デジ電波とインターネットを組み合わせて可能にし、そこにオンデマンド機能を付け加えることで、時間編成しかできないケーブルテレビよりも優位性を持たせています。

弱点は、人気ケーブルチャンネルが見られないことです。スポーツや映画チャンネルを番組ラインアップに加えても、月額20ドルで提供できるのかが、今後のポイントでしょう。

また、放送波が届く範囲しか、サービスエリアが広がりません。現在のエリアは、ロサンゼルス近郊だけです。

ハードからコンテンツ調達まで自社で行うためか、投資資金も7730万ドルも集めています。パティCEOと共同創業者を務めるフィル・ウィザープレジデントは、元ソニー・アメリカのCTOだそうです。その前はリキッドオーディオを創業。

ともかく、Sezmiの地デジ帯域を放送局から借りるというアイデアは、地デジ移行後の電波を活用する新しいビジネスモデルとして注目です。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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