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ナショナル・ブロードバンド・プランと放送局の電波再割り当て - NAB Show 2010 -

2010/05/31 19:34
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志村一隆

文系、理系に通じ、またビジネス、アカデミックでの経験豊富な新進気鋭アナリストが、国内、海外のテレビや新聞、雑誌、映画などのメディア、コンテンツの最新事情をわかりやすく解説します。
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いま、プロ野球オーナーズリーグにはまっています。まず、箱買いした選手カード60枚を友人5人でドラフトするんですが、これが難しい。打撃中心か守りなのか、チーム戦略は自分で決められますが、選手は思い通りに獲得できるわけではありません。他チームと駆け引きしながらのドラフト、これが面白い!ちなみに第1弾で発売されたカードは、もうどこに行っても、に入りません。好選手のカードは、オークションで1枚4000円以上します・・・

さて、オークションといえば、アメリカの放送局もいまオークション問題で揺れています。

アメリカの放送行政を司るFCC(Federal Communication Committee)が今年3月にナショナル・ブローバンド・プランを発表しました。今後10年で500MHzを新たにモバイル・ブロードバンドに割り当てるという内容です。そして、500MHzのうち120MHz分は放送局が持っている分から割り当てるとしました。

 放送局は、昨年地デジ移行が終わり、電波割り当て問題は終わったと思っていたことでしょう。そこに、FCCからこの発表です。2010年4月に行われたNAB Showで、ゴードン・スミスNAB会長は、「FCCに協力はするが、放送局を電波のATMと思ってほしくない」と述べていました。

翌日同じNAB Showで今度はFCCのジュリアス・ゲナコウスキー委員長が、「オークションはあくまで自主的参加が原則。ただ、オークションが機能しなかったら、アメリカのモバイル・ブロードバンド分野の競争力が損なわれるだろう」と少し脅しめいた講演をしていました。かなり威厳のあるものでした。ゲナコウスキー委員長の講演内容まとめはコチラ

放送局は、地デジ移行時に無条件で割り当てられた電波を十分活用していません。アメリカのモバイルDTV(日本のワンセグ放送のようなもの)は、現在45局でしか放送されていません。チューナー付き端末も普及していません。今回のNAB Showにもブースはありましたが、盛り上がっているとは言えませんでした。放送局は、アピールのためかこの5月にワシントンでモバイルDTVのデモンストレーションをしています。

同じモバイルでも、モバイル・ブロードバンド普及を睨んだ動きは非常に活発です。今年中にはベライゾン(アメリカの電話会社)がLTE(Long Term Evolution)を開始します。現在、ベライゾンはボストン地区でテストをしているようです。

今年のNAB Showで聞いた基調講演は、放送からブロードバンドへ、テレビからケータイ、スマートフォンへ、という方向性を改めて実感させるものでした。アメリカの地デジ移行は、2009年6月でした。日本の地デジ移行は2011年7月ですね。テレビからモバイルへという流れを、2年遅れで追いかけることになります。

ちょうどグーグルが、アンドロイドOSのテレビを発売すると発表しましたね。アメリカでは今年秋からパソコンと同じようなテレビや、iPadなどのタブレット端末が、どんどん出てくるでしょう。

そして、電波の再割当てで帯域を失う放送局、放送波を受信していたテレビを作るメーカーなど、今までのビジネスモデルに変革を求められる企業がたくさん出てきます。

なんだか、これから2−3年とても面白い時代になりそうです。

 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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