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ドメインを停止され「海賊」の懐に駆け込んだWikileaksと米政府の戦い

2010/12/04 03:25
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殿岡良美

幻の博覧会「世界都市博覧会」で、インターネットを応用した公共イベント企画をプロデュースしたことが、ネットでの活動の出発点でした。しかし結果はご存知の通り。あるいはその未完の記憶が満ち足りない思いを私に残してしまったのか、ネットという愛すべきも、摩訶不思議で捉えようのないものに惹かれ続けてきました。リアルとネットが激しい火花を上げている今日。CNETでは、あらゆる前提や先入観にとらわれない視点から、BigBang的なIT論を展開したいと考えています。
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米大使館の大量の公文書公開などで話題を集めているWikileaksだが、サーバーへのDDos攻撃が絶えず、Amazonのクラウドホスティングに移ったのも束の間、わずか2日ほどで追い出された。裏には米政府からの圧力があったとされるが、AmazonはWikileaksが規約に反したからだと説明している。

その矢先、今度はwikileaks.orgのDNSサービスを提供していたネームサーバプロバイダーのEveryDNSが3日朝サービスを停止したことにより、orgドメインが使えない状態になった。WikileaksへのDDoS攻撃が長期にわたって続いたことで、「現在も引き続き行われている攻撃、そしてそれが今後も続くことを考えると、50万超のウェブサイトへのアクセスを支えるEveryDNS.netのインフラの安定性を脅かしかねない」とEveryDNSは説明しており、ここでも米政府の圧力を公然と認めることはしていない。

Wikileaks代表者のジュリアン・アサンジュ氏は既に婦女暴行容疑でICPOに国際指名手配されており、まさに四面楚歌の感があるが、サイトも万事休すかと思ったらそうでもないようで、ツイッターやFacebookを通じて直ちに直IPアドレスであるhttp://46.59.1.2/を告知するとともに、スイスのドメインhttp://wikileaks.ch/で運用を再開すると宣言した。

他にもWikileaksはhttp://wikileaks.info/で示されるとおりに多くのmirrorサーバを持っているので、たとえ.orgドメインを潰したのが米政府の圧力であったとしても、そう簡単にはWikileaksの発信を止めることはできないようだ。

ところで、このWikileaksの新しいドメインはスイス海賊党(Piratenpartei Schweiz)のものである。海賊党(Pirate Party)は、ファイル共有ソフトやブートレグCDの合法化を主張する政党。ヨーロッパやアメリカ大陸各国に設立されている。2006年に設立されたスイス海賊党が筆頭。欧州議会選挙で2議席を獲得し、これに触発され世界各国で相次いで設立されている。(Wikipediaより)

Wikileaksが海賊党の助けを得たのは今回が初めてではないようで、今年始めにはスウェーデン海賊党が「報道の自由を守るため、Wikileaksにホスティングを申し出た」とアナウンスしている。その際、ジュリアン・アサンジュ氏は「海賊党の支援に感謝する。」と語り、「我々の組織は多様な価値観を共有している。世界をよりよいものとするため、互いに助け合う未来型の在り方に期待している。」

とコメントしている。

このような状況から、http://wikileaks.ch/ のドメインが簡単に妨害されることはないようだし、wikileaks.orgもドメイン自体が廃止されたわけではないので、ネームサーバプロバイダーが見つかり、ホスティングも可能になり次第、再開される可能性もあるようだ。

さて、この米政府とWikileaksのモグラ叩きのような戦いはどうなるだろうか。ジュリアン・アサンジュ氏は、かなり変わった性格のようだが、生粋のハッカーでもあり

「パソコンを買ってもらう前から家の近くの電気屋のパソコンでプログラムを書けるほどに使いこなしていたそうだ。そのうち暗号を解読し様々なサイトに侵入することに興味を覚え、10代半ばには「メンダックス」という名で知られるハッカーとして、2、3人の仲間と米国防省や原子爆弾の研究で有名なロスアラモス国立研究所などのコンピューターへの侵入を繰り返していた。」

というから、そう簡単に情報発信の経路を断つことは難しそうだ。一説では彼はイギリスに潜伏していると言われているが確かなことはわからない。

【参考】

Troubled Wikileaks Moves To Pirate Party Domain

ウィキリークス創設者アサンジ氏という人物

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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