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CNET Japan ブログ

CNETブログ閉鎖まで1週間。今夜、不可解な状況の中でブログ継続の挨拶をする。

2010/05/24 03:39
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プロフィール

殿岡良美

幻の博覧会「世界都市博覧会」で、インターネットを応用した公共イベント企画をプロデュースしたことが、ネットでの活動の出発点でした。しかし結果はご存知の通り。あるいはその未完の記憶が満ち足りない思いを私に残してしまったのか、ネットという愛すべきも、摩訶不思議で捉えようのないものに惹かれ続けてきました。リアルとネットが激しい火花を上げている今日。CNETでは、あらゆる前提や先入観にとらわれない視点から、BigBang的なIT論を展開したいと考えています。
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CNET読者ブログは5月一杯。いよいよあと1週間ほどでクローズとなる。

CNETは残留部隊と、独立部隊、そして朝之丞さんを中心に共同で新しいブログポータルを作っていくらしい人たちとに別れていく。編集部は今のところ、各ブロガーにはメールでのお知らせにとどめ、公式な見解を出していないので、読者は各ブロガーたちの記事の内容で状況を類推するしかない状況だ。

なぜ編集部がここにメッセージを一言も出さないのか、僕には伺いしれない。僕には想像のできない理由があるのかもしれないし、何もないのかもしれない。明日になったら出るのかもしれないし、ぎりぎりの最終日の5月31日にメッセージを出して終わるつもりでいるのかもしれない。

いずれにしてもブロガー達に送られたメールには2通りあった。1つは、リニュアルに伴なうブロガーズネットワークの終焉を告げるだけのもの。そしてもう1つは実名を公開することに同意すればブログを継続できることが添えられているものだった。僕のところに来たものは後者だった。一体どういう基準で2つのグループに分けられたのか、今でもわからない。終了を告げられた方たちは、継続の者がいるのであれば余計忸怩たる思いがあることだろう。(その時の心情はここに書いた。

正直、この1ケ月あまりの間、どうしたらいいのか悩み続けてきた。メールに続いてすぐにWeb上で公式メッセージが出るものと思っていたからだ。それらを含めて判断しようと思っていた。ところが、一向にメッセージは出ない。もはや時間切れであると思われた先週の金曜日に、実名登録の管理画面が案内された。そこに登録を行えば、6月1日からはこのブログの著者名に実名が入る仕組みのようである

一説にはコメント欄が消えるという話もあるが、僕のところに来たメールにはその記述はなかった。それについては、一応事務局にお尋ねをしている。

今までのエントリーが消えてしまう件に関しては、バックアップツールが全員に用意された。これで少なくとも別の場所にブログ記事を移すことはできるようになった。僕も不可解な編集部のやり方に、このまま出ていこうかと思った。放置しているとは言え、500本以上の記事を書いている個人ブログもある。そこに帰ればいいだけのことである。繰返すが、今回のやり方が適切であったとはとても思えない。なぜ2種類のメールを送った直後に数行でもいいからここに、その旨を告知しなかったか。読者に対しても当然の礼儀ではないか。

とにかく、不可解な出来事を理解出来ないまま僕たちは分断されて行くのだけれど、散々悩んだ末、僕はここに残ることにした。編集部のやり方には全く納得できないが、そして理由はわからないが、少なくとも編集部はここに僕を残すことを選択した。その選択が後悔に変わるかどうかはわからないけれど、ここに残ることで、今後も少なくともここで発言して行くことはできる。辞めるならいつでも辞められるし。こんなうっとおしい奴が中にいることもきっと必要だと思う。ここは粘ってみる。

他のブロガーのほとんど全てと同じように僕も、今までここで怠惰ながら書いてきたコンテンツに対して、外からそこへのリンクも含めて自分なりの責任があると思っている。望めば記事のリンクを守れる立場になったのに、自分で自ら消してしまうようなことはしたくない。そのチャンスも絶たれたブロガーの皆さんには非常に申し訳なく思う。心が痛む。だがここは粘ってみる。

おそらく、僕のつまらない感傷よりも、記事のリンクがさらに指し示している先が大事だ。実名カードを切ることくらいでそれができるのなら切ろうと思う。僕のことだ。今までならとっくにテーブルをひっくり返していただろうけれど、「今回はCNETに貸しだ。」傲慢にもそう思うことにする。そしてきっと何か編集部には説明のできない理由や背景があるのだろう。そう思い続けることにして、それをいつか編集部が片鱗でもこのサイト上で明かしてくれることを望み続けることにする。

匿名発信の主たる存在理由が発信者を守るためであるのは否めない。一方で、信頼性で比較するのは馴染まないが、実名が匿名よりも信頼がないという事由も見い出し難い。初期の幼児期を過ぎて十分に責任をとるべき段階、ある程度のネットでの世慣れ感と覚悟があれば本人の選択で実名で発信してもいいかもしれないと思う。そして少なくとも個人ブログを含めて1000本近い記事を書いてきた僕は幼年期にはいない。

種々の事由にも関わらず実名条件にこだわる者の多くは、「実名のプロの書き手」=責任を持つプロ。「匿名」=責任を伴わないアマチュアという枠組みにこだわる既存メディアだ。それによって保護しようとする対象はいわゆる「プロの書き手」だ。「匿名の生活者の発信」でなく。生活者が職業や立場を脅かされる危険というリスクをヘッジしつつ発信を続けようとすれば、匿名というのは非常に大事な条件になる。匿名の権利は守られるべきだ。それがブログカルチャーだと思う。

しかしこれも「うちは生活者が発信するメディアじゃないんですよ」と一言言われれば、「あーそうですか」としか言えない。匿名希望の人は他に行ってやってくださいと言われれば、そういう場所はネット上にはいくらでもあるのだから。だが、そうしたメッセージを暗黙の上に発信することを果たしてCNETは明確に選択したのか。それも今はわからない。

発信にかける重みの違いと言うのは確かにある。著名人が例えば1晩数千の誹謗中傷に耐えて発信を続けているのはなぜなのか。金をもらってるからでしょ?では片付かないパトスが彼らを支えていると思う。 で、このパトスが通常はない。ないのが健全かもしれぬが。ある人がやればいいとも思う。

もちろん僕にそのパトスがあるとは言えない。だが、奇しくもこのブログは(コラムの形になるかもしれないが)6月1日以降も続く。よほどのことがなければこの記事が削除されることもないだろう。それを踏まえて、今夜ここに書きつけておく。恨み言をいつまでも言い続けることは非生産的であるが、今回の件をしかと胸に刻みながら、今後も書いていこうと思う。そしてこの気持がいつまで続くか分からないが、このタイミングで読者の皆さんに表明しておこうと思う。

長々と書いてきたがそういうわけで「IT's Big Bang! -- ITビジネスの宇宙的観察誌」(タイトルはできるだけ変えない)は今後も続きます。未だ見えていないこともたくさんありますが今後ともよろしくお願いいたします。僕のことだからすぐに気が変わるかもしれぬ。その時は笑ってください。

あるいは、ブロガーは孤独である面も必要なのではないかという古めかしい思いも心の片隅で思っているけれど、5月でここを旅立たれるブロガーの皆さん。ツイッターもある。道は分かれるけれど、皆さんとの縁がこれで切れるとは思わない。今後もよろしくお願いいたします。

                                                                                                     BigBangこと@HyoYoshikawa

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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